有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100ANVO
関東電化工業株式会社 研究開発活動 (2017年3月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
2016年4月より3ケ年にわたる第10次中期経営計画をスタートさせました。
2019年3月までの、この中期経営計画期間におきましては、「安全第一主義」、「稼ぐ関東電化」、「全員参加」の3つを、当社企業活動の基本課題として位置づけ、間断なく新製品を市場に提供する「創造的開発企業」を目指して進めております。
この方針に基づき、研究開発部門としましては重点目標として「新規製品の早期創出」を掲げて取り組んでおります。これは即ち、この中期経営計画実行期間内の早期に、次の収益の柱となる新規製品を創出し、育成していきたいという主旨であります。そのため、この目標を是が非でも達成してまいりたく、経営資源を投入して進めているところであります。
この第10次中期経営計画実行期間の初年度にあたる当連結会計年度の研究開発投資額は、12億43百万円でありました。
次に、主要研究テーマの概要及び今後の方向性を以下に説明いたします。研究テーマは、半導体・液晶製造用の特殊ガス、電池材料、有機ファインケミカルズ、機能性フッ素系樹脂、鉄系材料・無機ナノ材料の主要5テーマであります。更に、これら以外の分野における新材料の探索にも積極的に取り組んでおります。
さらに、当社が得意とするフッ素化技術を利用して、高性能電解液用添加剤や新規電池材料の開発を推進するとともに、次世代電池材料についても探索を行なっております。
一方、市場ニーズに即した新規鉄系材料の探索も進めており、長年に亘り培ってきた微細化技術を利用し、鉄系以外の材料も含めた無機ナノ材料を開発中であります。現在、フッ素系高分子材料と無機ナノ材料とを複合化した新しいコンポジット材料の開発も進めており、多方面への用途展開を目指しております。
2019年3月までの、この中期経営計画期間におきましては、「安全第一主義」、「稼ぐ関東電化」、「全員参加」の3つを、当社企業活動の基本課題として位置づけ、間断なく新製品を市場に提供する「創造的開発企業」を目指して進めております。
この方針に基づき、研究開発部門としましては重点目標として「新規製品の早期創出」を掲げて取り組んでおります。これは即ち、この中期経営計画実行期間内の早期に、次の収益の柱となる新規製品を創出し、育成していきたいという主旨であります。そのため、この目標を是が非でも達成してまいりたく、経営資源を投入して進めているところであります。
この第10次中期経営計画実行期間の初年度にあたる当連結会計年度の研究開発投資額は、12億43百万円でありました。
次に、主要研究テーマの概要及び今後の方向性を以下に説明いたします。研究テーマは、半導体・液晶製造用の特殊ガス、電池材料、有機ファインケミカルズ、機能性フッ素系樹脂、鉄系材料・無機ナノ材料の主要5テーマであります。更に、これら以外の分野における新材料の探索にも積極的に取り組んでおります。
(1) 半導体・液晶製造用の特殊ガス
現在、市場では半導体・液晶製造用ガスとして三フッ化窒素、四フッ化炭素、六フッ化エタン及び三フッ化塩素等の特殊ガスが使用されております。当社はこのような各種フッ素系ガス製品を、独自の特徴ある技術により開発し、世界でも有数の製造能力と品質とを合わせもつ半導体・液晶用特殊ガスメーカーであります。上記各種製品の用途としては主に、半導体基板の表面に回路パターンを刻むエッチング用と、半導体製造装置や液晶製造装置の内面を清浄にするためのクリーニング用とがあります。半導体分野の定説となっているムーアの法則に従って、年々微細化が進む中、当社では微細エッチング用のガスであるヘキサフルオロ-1,3-ブタジエン等を開発し、2006年より市場に提供してまいりました。また、最近の3D化等の新技術や地球温暖化防止に対応すべく新規ガスの開発に注力しております。(2) 電池材料
リチウムイオン二次電池(LiB)は、今後の飛躍的な成長が期待される車載用等の大型電池分野をターゲットに更なる高容量化、長寿命化、難燃化等の研究が盛んに行われております。当社も、LiB用電解質として六フッ化リン酸リチウムの開発に成功し、この分野に参入いたしました(1997年)。また一方、六フッ化リン酸リチウムに続くLiB用の新しい電解質の開発も進める中で、ホウフッ化リチウムの市場投入を2017年4月より開始するための準備を当年度において完了しました。さらに、当社が得意とするフッ素化技術を利用して、高性能電解液用添加剤や新規電池材料の開発を推進するとともに、次世代電池材料についても探索を行なっております。
(3) 有機ファインケミカルズ
当社が得意とするフッ素化技術をはじめ様々な有機合成技術を活用して、フッ素原子を含有する有機化合物を中心に、高付加価値化合物の開発に取り組んでおります。2005年7月には水島工場内に多目的拡大設備を建設し、医農薬中間体・液晶材料などの生産を開始いたしました。また、受託合成にも積極的に取り組んでおり、2013年12月には、数件の受託合成テーマをひと括りとした「有機機能性材料事業」を立ち上げ、市場に提供しております。今後は、当社が得意とする技術を駆使して当社オリジナル製品を開発するとともに、海外展開を含め、更に事業の拡大を促進させてまいります。(4) 機能性フッ素系樹脂
撥水撥油性を特徴とするフッ素系高分子材料分野には1997年から参入し、耐候性や防汚性に優れたフッ素樹脂「エフクリア」(2004年商標登録)を開発し、その特性を活かした市場開発を進めております。以降、ニッチな分野での採用件数は徐々に伸びており、現在では特にその防汚性を活かしたユーザー毎の各種材質(住宅建材:バス、キッチン等)向けトップコートなどを中心に海外への展開も検討しております。さらに耐久性や耐擦傷性、防汚性等の市場ニーズにマッチングする特性を兼ね備えた高グレード品の開発や新規用途の開拓(機能性フィルム用等)を顧客に密着する形で推進しております。(5) 鉄系材料・無機ナノ材料
渋川開発研究所では、複写機、プリンター等画像形成装置向けの現像剤用キャリヤーの開発に、製造部門、営業部門と連携して取り組んでおります。キャリヤーとは、静電荷像現像方式の複写機等で使用される粉体材料であり、複写機内でトナーを搬送する役割をしております。平均粒径30~100μmの導電性の鉄、フェライト、マグネタイト等をコア材とし、その表面に絶縁性の各種樹脂をコーティングして製造しております。一方、市場ニーズに即した新規鉄系材料の探索も進めており、長年に亘り培ってきた微細化技術を利用し、鉄系以外の材料も含めた無機ナノ材料を開発中であります。現在、フッ素系高分子材料と無機ナノ材料とを複合化した新しいコンポジット材料の開発も進めており、多方面への用途展開を目指しております。
(6) 新材料の研究探索
基礎研究所では、5~10年先の新規コア事業の創出を目的に、中長期的な視点で、エネルギー及び電子・情報通信等の成長分野へ研究を進めております。2014年度からは、上述の研究企画部と一体となり、大学等の外部研究機関と連携しながら、当社独自のフッ素化技術や有機・無機合成技術を基盤に新規技術や製品の開発を推進しておりますが、2017年4月からは開発期間の短縮により効率化を図ることを計画しております。経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
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このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00772] S100ANVO)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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