有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AHIL
積水化学工業株式会社 研究開発活動 (2017年3月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループは、住宅、環境・ライフライン、高機能プラスチックスのそれぞれの事業部門で定めた狙いに対して、基礎研究や応用技術から新規事業の開拓まで、先端技術で際立つための研究・開発を進めた。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、34,169百万円である。また、各セグメント別の研究開発内容及び研究開発費は次のとおりである。
(1) 住宅事業
住宅事業では、「地球環境に優しく、60年以上安心して快適に住み続けることのできる住まいの提供」という事業ミッションのもと、新築住宅分野では、鉄骨系及び木質系ユニット住宅の新製品開発・要素技術の開発を、リフォーム分野では、ストック型住宅事業の強化に向けたリフォーム技術・メニュー開発を行っている。当連結会計年度の主な成果としては、以下の通りである。
新築分野では、邸宅感とスタイリッシュさをあわせ持った高耐久磁器タイル外壁「レジデンスタイル-G」を新たに開発し採用したセキスイハイム『Gシリーズ』を発売(4月)し、主に都市部・建替市場への展開を図った。また、「スマートパワーステーション」シリーズを進化させ、大容量でコンパクトかつV2H併設を実現した屋内設置型蓄電池を搭載すると共に、HEMS制御付き全室空調と断熱性能向上により快適かつ省エネを実現した『スマートパワーステーション”100% Edition”』を発売した(1月)。
リフォーム分野では、エネルギー自給自足を目指した『GREEN SHIFT!』リフォームの第2弾として、太陽光発電システムと電気自動車及びプラグインハイブリッド車、コンサルティング型HEMS「スマートハイム・ナビ」が電力連係する『V to Heim リフォーム』を発売した(7月)。また「高耐久・外装リフレッシュ」、「水廻り・設備」を含めたパッケージ商材の開発により、リフォームメニューの拡充を行った。
当事業に係る研究開発費は4,491百万円である。
(2) 環境・ライフライン事業
環境・ライフライン事業では、スピード感ある新製品の事業化と垂直立ち上げを図るため、ニーズの収集から製品の立ち上げまでの機能を一元化する開発体制変更を行い、2017年4月に総合研究所と改称した。開発の方向性は更なる高収益化を目指し、金属を中心とした他素材の代替製品の拡充、新素材開発、新用途開拓の3つを中心に推進する。
管材分野では、短養生接着剤「エスロン 20S」を上市した。改修市場でのニーズを受け、塩ビ管接着の養生時間の短縮に活用できる。
機能材分野では、FFU合成まくらぎの新たな用途展開として、「脱線防止ガード用まくらぎ」を上市した。これは、地震発生時の脱線防止の対策として東海道新幹線等で進められている「脱線防止ガード材」の設置を橋梁部分でも可能とするものである。
新素材では、コーポレート部門との融合テーマとして「熱可塑CFRP(*1)連続異型成形技術」の事業化に向け、インフラ・土木・建築分野や輸送用機器への開発を進める。
当事業に係る研究開発費は5,742百万円である。
(*1) CFRP=炭素繊維強化プラスチック
(3) 高機能プラスチックス事業
高機能プラスチックス事業では、主に各事業部と開発研究所が連携して高機能素材、成型加工品、メディカル関連の新製品及び新素材、生産技術の開発を推進している。
当連結会計年度の主な成果は以下のとおりである。
前々期より、新戦略分野としてエレクトロニクス分野、車輌・輸送分野、ライフサイエンス分野、住インフラ材分野の4つを設定した。
エレクトロニクス分野では、スマートフォンやタブレット型PCなどをターゲットとしたモバイルソリューション関連の開発を強化している。具体的には、薄型化・狭額縁設計に対応した液晶用シール剤、耐衝撃フォームテープ、高機能両面テープなどの製品において新製品開発が進捗し、順次上市を進めている。
また次の成長分野と位置づける半導体・実装関連では、工程材(セルファ)、回路基板と接合する異方導電ペースト(エポウェル)や回路の高集積化に必須の層間絶縁フィルムなどの部材を上市済みであり、さらに開発を継続中である。
車輌・輸送分野では、自動車の軽量化・省エネに対応した新製品の開発に注力している。具体的には、自動車用中間膜において遮音・遮熱などの機能膜の新製品開発が進捗中であるほか、発泡用成型技術を利用した自動車用軽量化部材などの新製品開発・市場開拓を進めている。
ライフサイエンス分野では、機器ビジネスの更なる伸長のための新型機投入、新領域参入のための新製品・新プラットフォーム開発を推進している。具体的には、「高脂血症」、「血液疾患」、「糖尿病」、「感染症」、「リウマチ」の既存重点領域に加え、統合したエーディアの強みの一つである「がん」領域を中心に、積水メディカル、エーディアの保有技術の相互活用を推進している。創薬支援事業においては、新生児代謝異常検査など個別化医療への進出を進めている。
住インフラ材分野では、防火・耐火関連の新製品を中心に開発に注力している。当期は、日本初の不燃性ポリウレタンフォームの特長を活かした用途開発を進めており、建築吹付用など順次上市を予定している。
当事業に係る研究開発費は18,035百万円である。
(4) その他事業
その他事業では、新しい事業創出を目指して、研究開発及び事業立ち上げを行っている。
LBプロジェクトでは、2017年1月に高安全・長寿命・高容量を同時に実現する「大容量フィルム型リチウムイオン電池」事業を開始し、定置・住宅向けに販売を開始した。
R&Dセンターでは、「住・社会のインフラ創造」「ケミカルソリューション」という2つのグループビジョンにフォーカスし、特に環境・エネルギー分野での新規事業創出に注力している。
2017年2月には、世界初の「熱可塑CFRP連続異型成形技術」を確立し、第1弾製品として「熱可塑CFRP製止水板」を発表、2017年度にカンパニー・コーポレート融合テーマとして熱可塑CFRP事業を開始する。
また、開発に取り組んでいた、室温プロセスによるフィルム型色素増感太陽電池ではロール・ツー・ロール量産技術を完成させ、エネルギーハーベスト向け独立電源として事業を開始した。2017年度には、まず電子広告及びIoTセンサー分野向けに発売する。
当事業に係る研究開発費は5,900百万円である。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、34,169百万円である。また、各セグメント別の研究開発内容及び研究開発費は次のとおりである。
(1) 住宅事業
住宅事業では、「地球環境に優しく、60年以上安心して快適に住み続けることのできる住まいの提供」という事業ミッションのもと、新築住宅分野では、鉄骨系及び木質系ユニット住宅の新製品開発・要素技術の開発を、リフォーム分野では、ストック型住宅事業の強化に向けたリフォーム技術・メニュー開発を行っている。当連結会計年度の主な成果としては、以下の通りである。
新築分野では、邸宅感とスタイリッシュさをあわせ持った高耐久磁器タイル外壁「レジデンスタイル-G」を新たに開発し採用したセキスイハイム『Gシリーズ』を発売(4月)し、主に都市部・建替市場への展開を図った。また、「スマートパワーステーション」シリーズを進化させ、大容量でコンパクトかつV2H併設を実現した屋内設置型蓄電池を搭載すると共に、HEMS制御付き全室空調と断熱性能向上により快適かつ省エネを実現した『スマートパワーステーション”100% Edition”』を発売した(1月)。
リフォーム分野では、エネルギー自給自足を目指した『GREEN SHIFT!』リフォームの第2弾として、太陽光発電システムと電気自動車及びプラグインハイブリッド車、コンサルティング型HEMS「スマートハイム・ナビ」が電力連係する『V to Heim リフォーム』を発売した(7月)。また「高耐久・外装リフレッシュ」、「水廻り・設備」を含めたパッケージ商材の開発により、リフォームメニューの拡充を行った。
当事業に係る研究開発費は4,491百万円である。
(2) 環境・ライフライン事業
環境・ライフライン事業では、スピード感ある新製品の事業化と垂直立ち上げを図るため、ニーズの収集から製品の立ち上げまでの機能を一元化する開発体制変更を行い、2017年4月に総合研究所と改称した。開発の方向性は更なる高収益化を目指し、金属を中心とした他素材の代替製品の拡充、新素材開発、新用途開拓の3つを中心に推進する。
管材分野では、短養生接着剤「エスロン 20S」を上市した。改修市場でのニーズを受け、塩ビ管接着の養生時間の短縮に活用できる。
機能材分野では、FFU合成まくらぎの新たな用途展開として、「脱線防止ガード用まくらぎ」を上市した。これは、地震発生時の脱線防止の対策として東海道新幹線等で進められている「脱線防止ガード材」の設置を橋梁部分でも可能とするものである。
新素材では、コーポレート部門との融合テーマとして「熱可塑CFRP(*1)連続異型成形技術」の事業化に向け、インフラ・土木・建築分野や輸送用機器への開発を進める。
当事業に係る研究開発費は5,742百万円である。
(*1) CFRP=炭素繊維強化プラスチック
(3) 高機能プラスチックス事業
高機能プラスチックス事業では、主に各事業部と開発研究所が連携して高機能素材、成型加工品、メディカル関連の新製品及び新素材、生産技術の開発を推進している。
当連結会計年度の主な成果は以下のとおりである。
前々期より、新戦略分野としてエレクトロニクス分野、車輌・輸送分野、ライフサイエンス分野、住インフラ材分野の4つを設定した。
エレクトロニクス分野では、スマートフォンやタブレット型PCなどをターゲットとしたモバイルソリューション関連の開発を強化している。具体的には、薄型化・狭額縁設計に対応した液晶用シール剤、耐衝撃フォームテープ、高機能両面テープなどの製品において新製品開発が進捗し、順次上市を進めている。
また次の成長分野と位置づける半導体・実装関連では、工程材(セルファ)、回路基板と接合する異方導電ペースト(エポウェル)や回路の高集積化に必須の層間絶縁フィルムなどの部材を上市済みであり、さらに開発を継続中である。
車輌・輸送分野では、自動車の軽量化・省エネに対応した新製品の開発に注力している。具体的には、自動車用中間膜において遮音・遮熱などの機能膜の新製品開発が進捗中であるほか、発泡用成型技術を利用した自動車用軽量化部材などの新製品開発・市場開拓を進めている。
ライフサイエンス分野では、機器ビジネスの更なる伸長のための新型機投入、新領域参入のための新製品・新プラットフォーム開発を推進している。具体的には、「高脂血症」、「血液疾患」、「糖尿病」、「感染症」、「リウマチ」の既存重点領域に加え、統合したエーディアの強みの一つである「がん」領域を中心に、積水メディカル、エーディアの保有技術の相互活用を推進している。創薬支援事業においては、新生児代謝異常検査など個別化医療への進出を進めている。
住インフラ材分野では、防火・耐火関連の新製品を中心に開発に注力している。当期は、日本初の不燃性ポリウレタンフォームの特長を活かした用途開発を進めており、建築吹付用など順次上市を予定している。
当事業に係る研究開発費は18,035百万円である。
(4) その他事業
その他事業では、新しい事業創出を目指して、研究開発及び事業立ち上げを行っている。
LBプロジェクトでは、2017年1月に高安全・長寿命・高容量を同時に実現する「大容量フィルム型リチウムイオン電池」事業を開始し、定置・住宅向けに販売を開始した。
R&Dセンターでは、「住・社会のインフラ創造」「ケミカルソリューション」という2つのグループビジョンにフォーカスし、特に環境・エネルギー分野での新規事業創出に注力している。
2017年2月には、世界初の「熱可塑CFRP連続異型成形技術」を確立し、第1弾製品として「熱可塑CFRP製止水板」を発表、2017年度にカンパニー・コーポレート融合テーマとして熱可塑CFRP事業を開始する。
また、開発に取り組んでいた、室温プロセスによるフィルム型色素増感太陽電池ではロール・ツー・ロール量産技術を完成させ、エネルギーハーベスト向け独立電源として事業を開始した。2017年度には、まず電子広告及びIoTセンサー分野向けに発売する。
当事業に係る研究開発費は5,900百万円である。
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