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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AQVD

有価証券報告書抜粋 大日本塗料株式会社 研究開発活動 (2017年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループの研究開発活動は、コアビジネスである塗料事業をはじめ、照明機器、蛍光色材、インクジェット及び機能性材料などの塗料事業以外の商品開発にも取り組んでおります。塗料事業においては市場ニーズに合致する地球環境に優しい商品、省力・省エネルギー化に対応した商品、高機能・高付加価値商品の開発に注力するとともに、新商品開発の基礎となる機能性を有する塗料用樹脂や新規材料の研究開発を始め、防食理論、分析・評価技術、顔料分散技術及び塗膜形成技術などの基盤技術を拡充し、新しい価値を継続的に市場へ提供できる取り組みを進めております。当連結会計年度における研究開発費の総額は15億2千4百万円となりました。
当連結会計年度の主な研究開発活動は次のとおりであります。

(1)国内塗料事業
① 構造物塗料分野
橋梁や各種プラント施設に代表される大型の鋼構造物や土木コンクリート構造物などにおいて「LCC(ライフサイクルコスト)の低減」、「環境負荷低減」、「点検・診断」、「安全・安心」をキーワードに、公共性の高い社会インフラを長期間護るための材料開発と塗装システム開発及びメンテナンス市場をターゲットとした補修材料や塗膜診断技術を活用した塗膜の寿命予測などに注力しております。LCCの低減では東京スカイツリー®に採用された長期耐久性を有する厚膜形ふっ素樹脂塗料「VフロンHB」、環境負荷低減ではVOC(揮発性有機化合物)を大幅に削減した「DNT水性重防食システム」、「水性グリーンボーセイ速乾」、省力化では有機ジンクリッチペイントでありながら摩擦接合部への適用が可能となり作業工程が削減できる「ゼッタールEP-HF」、点検診断では点検時に簡易的な補修が可能な「レジシークType1-NSスプレー」、安全・安心ではコンクリートの剥落防止を短工期で実現する「レジガード1Dayはく落防止(SheiM-CS)システム」などの開発を行い市場展開に取り組んでおります。
② 建築塗料分野
戸建住宅やオフィスビルの新築・改修において、「省エネ・省工程・安全・快適」をキーワードに環境に優しい独創的な製品の開発に取り組んでおります。オフィスビル等の扉や手摺りなど人の手が触れやすい箇所の皮脂による汚れ、剥れの問題を解決する水性塗料「アクアマリンタックレス」、カーテンウォールなどに使用される外壁材の改修用として高外観メタリック仕上げをローラー塗装で可能な弱溶剤形ふっ素樹脂塗料「Vフロン#200スマイルRBメタリック」、無機素材から金属素材まで適用可能な弱溶剤形塗料「マイティー万能エポシーラー」、環境に配慮した水性塗料「マイティー万能水性シーラー」、省エネ効果が期待される遮熱塗料「エコクールシリーズ」、外装リフォームの際に新築時の意匠性を活かしたまま高外観と長期保護を可能とする水性タイプの塗替用塗料「SBライズコートアクアSi」及び弱溶剤タイプの塗替用塗料「SBライズコートスマイル」などの市場展開に取り組んでおります。
③ 車輌産機・自動車補修塗料分野
鉄道車輌用塗料としてJR九州「或る列車」、相模鉄道「9000系 ヨコハマネイビーブルー」の車輌外板に採用された高外観高耐久化塗料「Vトップ車輌用ゴールド」及び「Vフロン#800車輌用クリーンクリヤー」、環境に配慮した自動車補修用塗料「Auto D-1ベースHS」及び「Auto ブレインクリヤー」などの市場展開に取り組んでおります。
④ 建材塗料分野
新築戸建住宅外装建材用塗料向けに高意匠、高機能、高耐候性化などの顧客ニーズに応える環境に配慮した塗料と塗装システムの開発に取り組んでおります。
⑤ 金属焼付塗料・粉体塗料分野
環境負荷物質低減や特定化学物質障害予防規則に対応した溶剤焼付塗料「FBプライマーECO」、「デリコンECO」及び「NEWアクローゼ」、粉体塗料ではふっ素樹脂を塗膜表面に選択的に配向させることで長期耐久性を有する二層分離形粉体塗料「パウダーフロンSELA」の市場展開に取り組んでおります。
⑥ インクジェット・新事業分野
インクジェットの加飾技術と塗料の積層技術を応用した高意匠性、高耐候性に優れた塗装システム及び貴金属ナノ粒子の合成技術と表面処理技術を応用したバイオセンシング用診断材料や新規光学材料の開発と市場展開に取り組んでおります。

(2)海外塗料事業
中国やタイ、インドネシア、マレーシア等の東南アジア及びメキシコに進出している日系自動車部品メーカーを中心に環境・省工程・高意匠の自動車内外装塗料「プラニットシリーズ」及び金属のような輝度感を有する金属調塗料「アクリタンMY51」を市場展開しております。また、重防食塗料分野においては、プラント設備や配管等、高温となる部位に適用できる耐熱シリコン樹脂塗料「VシリコンHR」を新規開発し、市場展開に取り組んでおります。

(3)照明機器事業
照明市場におけるLED照明へのシフトは定着化しており、顧客ニーズに応え、注力する新規市場を開拓するための新製品開発、既存製品のリニューアル及び既存LED製品シリーズのラインナップ拡充を図っております。新製品としては蛍光ランプと同直径のφ20mmの中にLED及び電源を内蔵し、AC100Vで点灯するLEDモジュール「TFLシリーズ」、曲線部にも使用できディフューズな光を得ることができるフレキシブルLEDモジュール「FXDシリーズ」を新たに商品化し、ラインナップの拡充として間接照明器具「SCF及びSO3シリーズ」にナロー(集光)配光型を、間接照明器具「HASシリーズ」に調光調色型及び新調光規格DALIシステム対応型を追加しました。
また、大手什器メーカー向けに開発した器具は、約4万台の大量採用いただき、今後も更なる採用に向け開発を行っていきます。更に新規市場向けに開発した、きのこ育成用のLEDモジュールは、フィールドテストで検証の後、来期発売を予定しております。

(4)蛍光色材事業
蛍光顔料分野では、人体に優しい環境に考慮した独創的な「環境対応顔料」の開発及び民間企業や大学と提携して「高耐候性蛍光顔料」などの機能性蛍光顔料の研究開発に取り組んでおります。
蛍光塗料分野では、安全対策用・防災用途に、高視認性を活かした環境対応形「水性省工程ヘリサイン用塗装システム」、駅のホームからの転落防止用CPライン向け「ルミライン100」、歩行時に水に濡れた時でも滑らない「ルミノグリップ」、夜間で長時間光る蓄光塗料のエアースプレー化等の開発と市場展開に取り組んでおります。

なお、セグメントごとの研究開発費は、「国内塗料事業」11億6千2百万円、「照明機器事業」2億7千9百万円、「蛍光色材事業」8千2百万円であります。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00891] S100AQVD)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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