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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AI7M

有価証券報告書抜粋 日本特殊塗料株式会社 研究開発活動 (2017年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当社グループは、「創意工夫」、「顧客に信頼される製品の開発」を基本理念として、積極的な研究開発活動に取り組んでおります。
研究開発の体制は、開発本部が、塗料関連事業と自動車関連事業、両事業の開発を総合的に集約しており、国内外の関連会社や提携先とも密接な連携をとりつつ、迅速な開発を進めております。
当連結会計年度における当社が支出した研究開発費の総額は15億9百万円であり、連結売上高に占める割合は3.1%であります。
各セグメントの主な研究開発活動の概要は、次のとおりであります。

(1) 塗料関連事業
塗料関連開発分野では、地球環境や安全性に配慮した環境対応型塗料、省エネに寄与する塗料を中心に、工程短縮を重点テーマとして製品開発に取り組みました。
航空機塗料の分野では、着氷防止塗料について「JAXA(宇宙航空研究開発機構)次世代航空イノベーションハブ」の一員として、JAXAとの共同研究を進めております。
塗り床材の分野では、市場の環境性能のニーズに応える水性タイプの2製品「ユータックコンプリートG薄膜」、「水性ユータックFT」に加え、タイヤマーク防止用保護クリヤー「ユータックTMプロテクト」を発売しました。
「ユータックコンプリートG薄膜」は、薄膜(2㎜厚)仕上げの水性硬質ウレタン系塗り床材で、高光沢の美しい仕上がりが特長の製品です。耐摩耗性、耐薬品性に優れており、塗膜強度が要求されるトラックヤードや物流倉庫、フォークリフトやAGV(無人搬送車)の走行床面などの屋内床面に適しています。
「水性ユータックFT」は、2液型アクリルウレタン樹脂による強靭な塗膜を形成し、優れた塗膜性能が特長の製品です。水性タイプで臭気も少なく、付着性が良好であることから、屋内床面のさまざまな下地への塗装に適しています。
「ユータックTMプロテクト」は、1液湿気硬化型溶剤形ウレタン樹脂の保護クリヤー(トップコート)で、フォークリトや台車等の走行によって付着するタイヤ痕、搬送物による塗膜の傷付き防止に効果がある塗料です。耐候性の良いウレタン樹脂を使用しており、さらに紫外線吸収効果を有していることから、紫外線による下地塗膜の劣化抑制に効果があります。
内外装材、屋根用塗料の分野では、高耐久、高性能の製品を開発しました。
屋根用塗料「リリーフNADフッ素」、「パラサーモフッ素」は、弱溶剤2液タイプの塗料で、フッ素樹脂の特長である優れた耐候性、耐久性を有しています。
外壁用塗料「シルビア1液ハイブリッドセラ」、「シルビア1液ハイブリッドセラ遮熱」は、1液水性タイプの有機無機エマルション樹脂塗料で、従来の1液水性フッ素樹脂塗料に匹敵する超耐候性を有しています。
「パラサーモフッ素」、「シルビア1液ハイブリッドセラ遮熱」は、遮熱機能を有する塗料で、新たに”省エネ・遮熱塗料シリーズ”に追加しました。
当連結会計年度における塗料関連事業の研究開発費の金額は、2億2千8百万円であります。

(2) 自動車製品関連事業
自動車製品開発分野では、軽量化、高機能化、低価格化をキーワードにした製品開発に取り組みました。
①基礎研究開発
国内自動車メーカーとの先行開発や共同開発を進める中で蓄積した顧客ニーズや技術動向を踏まえた基礎研究開発に取り組みました。また、複数の大学と連携を図り、各技術の理論構築の確度・精度を上げつつ、新技術確立に向けた研究開発を進めております。
②部品開発
当社が今まで培ってきた音響設計のノウハウや数値解析技術を活用し、無駄の無い製品設計と適切な材料配合、生産工法の組み合わせによって競争力のある製品開発に取り組みました。
エンジンルームと車室内を繋ぐダッシュパネルに装着されるインシュレーターは、「リエタ・ウルトラライト」の軽量防音技術を基盤にした新技術が国内車種やグローバル車種に採用されました。この新技術が製品バリエーションに加わったことで、さらなる拡販が期待されます。フロアカーペット部品では、カーペット表皮の軽量化、低価格化の推進とともに繊維材を使用した高嵩高性を実現させる新工法が高く評価され、複数のお客様より製品採用をいただきグローバルでの採用が拡大しております。
また、車両床下部に装着されるアンダーカバー部品は、独自の材料技術と生産工法が特長です。さらに技術提携先オートニウムが持つ数値解析技術を活用することで、軽量かつ低価格な、より顧客満足度の高い製品・仕様を提供することが可能となります。車両軽量化や今後の車外騒音規制強化の要請に対しても非常に有効な部品であり、グローバルで採用が拡大しております。
③塗材開発
塗布型制振材では、拡大する顧客のニーズに合わせた薄膜化と低価格材料の開発により、継続受注に成功しました。また、海外の提携先企業との連携を強め、受注拡大に向けた活動に取り組んでおります。
防錆塗料関連では、海外の提携先企業との連携を強め製品開発力の強化により、アンダーボデーコーティング材やシーラントの採用が拡大しております。また、防錆塗料の軽量化による新規製品の導入に成功しております。
当連結会計年度における自動車製品関連事業の研究開発費の金額は、12億8千1百万円であります。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00900] S100AI7M)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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