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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AAAH

有価証券報告書抜粋 久光製薬株式会社 業績等の概要 (2017年2月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、政府による経済政策や日銀の金融緩和を背景とした企業収益の回復や雇用環境の改善により、緩やかな回復基調で推移しました。
一方、新興国の景気減速懸念や英国のEU離脱、米国の大統領選挙結果の影響などにより為替相場や株式市況の金融市場が混乱するなど、依然として先行きは不透明な状況で推移しました。
国内の医療用医薬品事業につきましては、後発品使用促進策の強化など医療費抑制策が推進されており、より一層厳しい環境下で推移しました。
このような状況の中で、当社は、重点商品の経皮吸収型貼付剤を中心に事業活動を行い、医療機関のニーズに的確に対応した学術情報活動を展開しました。
国内の一般用医薬品事業につきましては、厳しい販売競争が続く中、新商品を発売し、販売促進に努めました。
研究開発活動につきましては、得意とする経皮吸収型貼付剤分野に資源を集中し、新しい局所性及び全身性の医薬品開発に邁進しました。
また、海外子会社であるノーベン ファーマシューティカルス社(以下「ノーベン社」といいます。)との研究開発活動において、人事交流を含めた連携を強化し、迅速化に努めました。
生産環境面につきましては、鳥栖工場、宇都宮工場において、環境マネジメントシステムに関する国際規格である「ISO14001」の認証工場として、地球環境の保全に取り組みました。
さらに、製造工程の効率化に加えて、製品輸送方法及び空調機の変更によるエネルギー使用量や廃棄物の削減及びリサイクル率99%以上の維持で環境負荷低減に取り組みました。
加えて、エネルギー管理委員会活動を通して省エネルギーを推進し、室内温度の調整など節電に努めました。
社会貢献活動につきましては、企業と従業員が一体となって活動しており、歳末の海外たすけあい募金活動へ参加や、マッチングギフト制度「久光製薬株式会社ほっとハート倶楽部」を通じて50団体の活動を支援したほか、日本赤十字社へ救急法資材の贈呈などを行いました。
2016年4月の熊本地震による被害に対しては、義援金及び当社商品の提供を行ったほか、開催したイベントでチャリティの呼びかけを行うなどの支援活動を行いました。
また、日伊国交150周年を記念してチェッコ・ボナノッテ「回想の劇場」展を主催し、文化活動を通じた国際交流振興を支援しました。
女子バレーボールチーム「久光製薬スプリングス」は、2016年度天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会で女子バレーボール史上初の5連覇を達成したほか、佐賀県や兵庫県を中心に「バレーボール教室」を開催しました。
来たるべき2020年の東京オリンピック開催に向けて、当社はスポーツ文化のさらなる発展と向上に支援を行ってまいります。

当社は「医薬品事業」のみを報告セグメントとしており、業績は次のとおりです。


[医薬品事業]
当連結会計年度の医薬品事業、とりわけ国内の医療用医薬品事業につきましては、医療費抑制策が進む中、先行きが不透明な環境下で推移しました。
このような状況の中、当社は、経皮吸収型貼付剤を中心として、医療機関への適正かつ、きめ細やかな学術情報活動、すなわち有効性・安全性に関する情報の提供・収集活動を展開するとともに、重点商品のケトプロフェン含有の経皮鎮痛消炎剤「モーラス®テープ」および「モーラス®パップXR」、「モーラス®パップ」、経皮吸収型エストラジオール製剤「エストラーナ®テープ」、鎮痛効果の高いフェンタニルクエン酸塩含有の経皮吸収型持続性疼痛治療剤「フェントス®テープ」、ブプレノルフィン含有の経皮吸収型持続性疼痛治療剤「ノルスパン®テープ」、オキシブチニン塩酸塩含有の経皮吸収型過活動膀胱治療剤「ネオキシ®テープ」などの適正使用促進活動に努めました。
次に、国内の一般用医薬品事業につきましては、重点商品の経皮鎮痛消炎剤などの販売に加えて、新商品を投入し、新規顧客創造活動に努めました。
2016年4月には、経皮鎮痛消炎シップ剤「のびのび®サロンシップ®F」と経皮鎮痛消炎テープ剤「フェイタス®Zαジクサス®」および「フェイタス®Zαジクサス®大判」の販売を開始しました。
「のびのび®サロンシップ®F」は、これまではがれやすいとされていた関節部位にもしっかり貼りつくよう粘着力を改善しました。また四隅を丸くした薄型タイプのシップ剤のため、貼付後に衣服を着てもゴワつきがなく、端からはがれることが軽減されました。
「フェイタス®Zαジクサス®」および「フェイタス®Zαジクサス®大判」は、ジクロフェナクナトリウムを2.0%、l-メントールを1.0%配合したWダブル鎮痛処方の経皮鎮痛消炎テープ剤です。従来品と比べフィット感とはがしやすさが向上したほか、当社技術によりジクロフェナクナトリウム配合貼付剤として初めて使用期限が2年から3年に延長されました。
また、海外事業につきましては、米国においても新たな「Salonpas®」の販売を開始しました。
サロンパス®ブランドは、海外においても積極的な販売促進活動を展開し、米国の一般用医薬品外用鎮痛消炎貼付剤市場における販売額シェア1位を獲得しています。
また、海外子会社であるP.T.ヒサミツ ファルマ インドネシアでは新工場を稼動させ、サロンパス®ブランドの生産能力を拡大し、現地化を進めています。
研究開発活動の成果として、2016年4月に「皮膚吸収性に優れた消炎鎮痛貼付剤の開発」が評価され、2016年度科学技術分野の文部科学大臣表彰において「科学技術賞」(開発部門)を受賞しました。
このような営業活動の結果、当社グループの当期の売上高は1,459億2千5百万円 (前年同期比9.8%減、159億2千6百万円減)となり、当期の営業利益は263億6百万円(前年同期比5.1%減、14億2千4百万円減)、経常利益は281億7千9百万円(前年同期比0.6%増、1億7千万円増)、親会社株主に帰属する当期純利益は203億9千5百万円(前年同期比14.7%増、26億1千1百万円増)となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末と比較して16億6千9百万円増加し、1,056億1千万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは199億1千万円の収入(前連結会計年度は309億2千3百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益(299億8千4百万円)、減価償却費(64億3千8百万円)、法人税等の支払額(112億2千8百万円)などによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは10億7千万円の収入(前連結会計年度は39億1千2百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出(31億2千5百万円)、製造販売承認権譲渡による収入(32億8千万円)などによるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは184億2百万円の支出(前連結会計年度は116億1千6百万円の支出)となりました。これは主に、自己株式の取得(111億5千3百万円)、配当金の支払額(69億4千4百万円)などによるものです。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00944] S100AAAH)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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