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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AKIY

有価証券報告書抜粋 ネクセラファーマ株式会社 業績等の概要 (2017年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当社グループは、日本に軸足を置いたグローバルなバイオ企業になることをビジョンに掲げ、新薬の提供を通じて世界中の人々の健康・生活の質の向上に寄与することを目指し、グローバルな研究開発活動やライセンス活動などの事業展開を推進しています。

当連結会計年度においてそーせいグループは、Heptares社を中心とする複数のビジネスが堅調に進捗し、大幅な増収となりました。その結果、当連結会計年度の経営成績は、売上収益18,901百万円、営業利益12,389百万円、当期利益9,638百万円となりました。

当連結会計年度における、事業セグメント別の業績は次のとおりです。当社は国内医薬事業・海外医薬事業にセグメントを区分しております。

① 国内医薬事業
当連結会計年度における国内医薬事業の売上収益は、前連結会計年度に比べ94百万円減少し、102百万円となりました。これは前連結会計年度に比べてノルレボ錠に関するロイヤリティが減少したことによるものです。また営業損益は257百万円減少し、794百万円の営業損失となりました。
国内医薬事業に係る製品及び主要開発品の主な進捗は、2017年2月にSO-1105(適応:口腔咽頭カンジダ症)の日本国内における製造販売承認申請を行いました。販売については既に富士フイルムファーマ株式会社と独占販売契約を締結しています。
また、当連結会計年度において、JITSUBO社が第三者割当増資の実施により連結子会社から持分法適用関連会社に異動したことに伴い、2016年11月18日付けで国内医薬事業セグメントから外れております。

② 海外医薬事業
当連結会計年度における海外医薬事業の売上収益は、前連結会計年度に比べ10,843百万円増加し、18,797百万円となりました。これは主にHeptares社のパイプラインを導出したことに伴う一時金及びマイルストン収入を受領したことによるものです。また営業利益は、前連結会計年度に比べ10,762百万円増加し、12,427百万円となりました。

当連結会計年度のマイルストンに関する収益は、前連結会計年度と比べ9,786百万円増加(167.8%増加、為替影響を除くと215.7%増)し、15,620百万円となりました。これは主に子会社Heptares社が世界大手製薬企業Allergan plcの完全子会社であるAllergan Pharmaceuticals International Ltd.(以下「Allergan社」)との提携契約を締結したことによる契約一時金125百万米ドルを受領したことによるものです。本提携契約はアルツハイマー病等の神経系疾患を適応とする新規ムスカリン受容体サブタイプ選択的作動薬化合物群の開発・販売に係るものです。Allergan社との提携により、Heptares社は最初の3つの化合物の開発の進捗や上市に応じて最大約665百万米ドルの開発マイルストン収入と、販売目標の達成に応じて最大約2,575百万米ドルの販売マイルストン収入を受領することが可能になります。また、Heptares社はすべての化合物について、売上高に応じた最大二桁の段階的ロイヤリティ収入を受領できることになっています。
2015年8月にAstraZeneca UK Limited(以下「AstraZeneca社」)と、複数のがん種を標的とした新規がん免疫療法開発に関する提携契約を締結いたしました。2016年6月にがん免疫療法の候補薬であるAZD4635(HTL1071)が、第Ⅰ相臨床試験において最初の被験者に投与されたことを契機に、Heptares社は提携先であるAstraZeneca社より10百万米ドルを受領いたしました。AstraZeneca社はがん免疫療法の低分子化合物であるアデノシンA2A受容体拮抗薬AZD4635(HTL1071)及びその他の複数のがん種を標的とした既存開発ポートフォリオのがん免疫療法の併用を含むアデノシンA2A受容体阻害剤の独占的開発、製造販売権を取得しています。
2017年3月に第一三共株式会社(以下「第一三共」)と、疼痛緩和に極めて重要な役割をもつ単一のGPCRをターゲットとした新薬研究並びにライセンスに関する契約を締結しました。本提携において、Heptares社は第一三共が指定した単一のGPCRをターゲットとして新規低分子治療薬の探索を担い、第一三共は当該治療薬の開発・製造・販売の権利を取得します。本提携により、Heptares社は契約一時金4百万米ドルを受領、今後約8百万米ドルの研究支援金を受領いたします。加えて、研究開発・販売に関するマイルストン及び新薬の純売上高に応じたロイヤリティを受領することになります。

当連結会計年度のロイヤリティに関する収益は、前連結会計年度に比べ792百万円増加(37.3%増加、為替影響
を除くと51.7%増)し、2,918百万円となりました。これは主に導出先であるノバルティス社によるウルティブロ
ⓇブリーズヘラーⓇ及びシーブリⓇブリーズへラーⓇの売上に関連するものです。2017年1月25日のノバルティス
社の発表によると、2016年のウルティブロⓇブリーズヘラーⓇの年間売上額は、為替変動の影響を除くと前連結会
計年度に比べ38%増(為替の影響により40%増)の363百万米ドルでした。シーブリⓇブリーズへラーⓇの年間売上額
は、為替変動の影響を除くと前連結会計年度に比べ2%増(為替の影響により1%減)の149百万米ドルでした。また、当連結会計年度においては両剤の年間売上総額が500百万米ドルを超えたことを契機に、販売マイルストン5百万米ドルも受領しています。

研究開発に関して、当連結会計年度より、研究開発能力の増強と臨床開発の機能拡大を開始してまいりました。この投資により、Heptares社のStaRⓇ技術を活用した構造ベースドラッグデザインによる新薬候補化合物の創薬数を年間1個から3個に増やすなど、新規候補薬の増大に努めてまいりました。さらに、前臨床段階にある自社パイプライン(Wave2)の開発促進に向け、臨床開発並びにトランスレーショナル医療の機能の強化も行っており、これにより、当グループ独自の開発パイプラインを自社独自で第Ⅰ相臨床試験、さらには第Ⅱ相、第Ⅲ相臨床試験まで進めることができると考えています。
GPCRの固定化及びGPCRをターゲットとした構造ベースドラッグデザインに関するHeptares社の科学技術分野でのリーダーシップをさらに強化し拡充するための活動にも注力しています。当連結会計年度においては、2016年11月にHeptares Zurich(旧 G7 Therapeutics社)を子会社化したことは、Heptares社のStaRⓇ技術を補完するものであり、早期段階における研究の加速、従来は困難であった標的Gタンパク質へのアクセス能力の向上が期待されています。

(2)キャッシュ・フロー
キャッシュ・フローについては、「第一部 企業情報、第2 事業の状況、7 財政状態、経営成績及びキャッ
シュ・フローの状況の分析、(3)財政状態に関する分析」に記載のとおりです。

(3)IFRSにより作成した連結財務諸表における主要な項目と日本基準により作成した場合の連結財務諸表におけるこれらに相当する項目との差異に関する事項
(開発費)
日本基準において費用処理している一部の開発費用について、IFRSにおいては資産計上要件を満たすことから、無形資産に計上しております。この影響により、当連結会計年度にて、IFRSでは日本基準に比べ研究開発費が241百万円減少し、同額の無形資産が増加しております。

(のれんの償却)
日本基準においてのれんは定額法により償却を行っていましたが、IFRSにおいてはのれんの償却は行わず、毎期減損テストを実施することが要求されます。この影響により、当連結会計年度にて、IFRSでは日本基準に比べ販売費及び一般管理費が912百万円減少しています。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00981] S100AKIY)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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