有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AHM7
アキレス株式会社 研究開発活動 (2017年3月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
省エネ、環境、健康、をキーワードに、これまでの技術を向上・進化させ、独創性のある製品を提案し続けるために、当社のコア技術であるプラスチック加工(成型・製膜・発泡)を軸に研究開発活動を行ってまいりました。
省エネ商品としては、新規発泡剤を用いて優れた断熱性能が保持できる断熱材の開発、環境配慮型の商品としては、機能性を持った生分解性マルチフィルムの開発、健康を促進する商品としては、快適な睡眠をサポートする温度調節機能を持ったウレタンフォームの開発等、市場が最も求めていることに貢献可能な商品を開発しております。
当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は、1,513百万円であり、各事業の研究開発の目的、主要課題、成果および研究開発費は以下のとおりであります。
なお、研究開発費には各事業に配分できない基礎研究費378百万円が含まれております。
(1)シューズ事業
ジュニア、チャイルド用スポーツシューズのトップブランドである「瞬足」は、主力のランニングカテゴリーに「SYUNSOKU V8」を投入し、好評を得ております。小学校高学年以上に向けた陸上トレーニングモデル「瞬足JAPAN」は軽量でソフト感をアップした新ソールを採用し充実を図りました。スポーツ・ランニング障害で悩んでいる市民ランナー向けとして、衝撃吸収性、反発弾性、耐久性に優れた自社開発素材を使用した「MEDIFOAM」を発売し好評を得ております。衝撃吸収、圧力分散素材「ソルボセイン」を搭載した「アキレス・ソルボ」では、レディース向けにソフト感のあるシープレザーを採用して履き心地を向上し、4E設計ラストを採用することで足入れ感も向上しました。また履くシーンを選ばない“大人のスニーカー”新シリーズを加え商品の充実を図りました。「スポルディング」では、低反発ウレタンを使用したインソールとやわらか特殊配合ソールを採用した“ふわふわインソールシリーズ”が好評を得ております。
当事業に係わる研究開発費は446百万円であります。
(2)プラスチック事業
合成皮革関係は、北米向けにハンドル用合成皮革と車輌用内装材としてPVCレザーの受注を獲得しました。また、高耐久PVCレザーの仕様確立と防汚タイプを開発し上市しました。
フィルム関係では、ウイルス性感染症対策としての抗ウイルスフィルム、屋外間仕切り用難燃フィルム「スカイクリア」等の高機能性フィルムの開発に注力し、上市しました。
建装関係は、海外輸出用コントラクトユース壁紙を開発し、発表しました。
引布関連商品では、不燃認定を取得したステンレスジョイントのAタイプ、原発災害避難用送風型大型エアーテントおよび大型RIBボート「ARD-730」を開発し上市しました。
当事業に係わる研究開発費は480百万円であります。
(3)産業資材事業
軟質ウレタン関係は、硬さの異なる3タイプの高い通気性を有した医療用低反発弾性フォームを開発しました。
硬質ウレタン関係は、ボード製品では住宅用断熱材として熱伝導率0.018[W/(m・K)]という優れた断熱性を有する「ジーワンボード」(Z1ボード)を開発しました。現場発泡システム原液では、新発泡剤HFOを用いた「アキレスエアロンFR-FO」をお客様の好みに応じてご使用いただける様、反応性の異なる原液を開発し商品の充実を図りました。
工業資材関係は、進化するシリコンウエハーをより安全に搬送サポートする部材として、ウエハー搬送用スペーサー「リングスペーサーCPS(Z1)タイプ」を開発し上市しました。
当事業に係わる研究開発費は207百万円であります。
(4)独自技術による成長分野への新商品開発を担う研究開発本部では、ウレタン弾性体の独自配合技術により、高い反発弾性と衝撃吸収特性を兼ね備え、耐久性にも優れた新素材(MEDIFOAM)を開発し、シューズをはじめ床材、寝具等に新たな機能を付加する新素材として展開しております。
また、耐久性に優れた防汚処理剤を開発しており、車輌分野を中心とした合成皮革への応用に取り組んでおります。さらに、導電性ポリマーを用いた新しい無電解めっきシステムでは、電磁波シールドシート、タッチパネル用の透明電極等に関して、共同開発を進めており、高い注目度が得られました。
事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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