有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AJNW
住友理工株式会社 研究開発活動 (2017年3月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループは、事業を取り巻く環境がダイナミックに変化する中、将来に向けて持続的に成長・発展するために新事業の創出が不可欠であることから、当社グループのコア技術である高分子材料技術と総合評価技術をベースに外部技術との融合・協業を促進し、スピーディーな新技術の創出とタイムリーな商品開発を目指しています。
研究開発にあたっては、当社グループの既存事業のコア技術を進化させる材料技術研究所と、中期経営ビジョン「2020年 住友理工グループVision(2020V)」の重点商品開発領域のコア技術を集約するために新設した、先行技術研究所で、技術開発を進めています。また、2016年4月には福岡県糸島市および九州大学との3者協定に基づき、「九州大学ヘルスケアシステムLABO糸島」(愛称:ふれあいラボ)を開所しました。医療・介護・日常生活をつなぐ新たな製品やシステム、サービスの創出を目指し、実証研究と実用化促進に取り組んでいます。
なお、当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費の総額は14,614百万円であります。
セグメント別の研究開発活動を示すと、次のとおりであります。
① 自動車用品
自動車用品分野においては、2020Vの経営戦略の1つ、「新規顧客開拓」を推進する体制を整え、「防振ゴム」「ホース」「ウレタン製品(制遮音品・内装品)」の既存3分野以外の自動車用新商品を開発・育成していくために、「自動車新商品開発センター」を設置しました。体圧を検知する「スマートラバー(SR)センサ」を自動車のシートに埋め込み、呼吸や心拍などのバイタル情報によってドライバーの異変を検知、危険を回避する乗員状態検知機能の実用化に向けた開発や、電気自動車(EV)および燃料電池自動車(FCV)向けの環境対応製品の技術開発などに取り組んでおります。
当連結会計年度における自動車用品に係る研究開発費は、11,812百万円であります。
② 一般産業用品
エレクトロニクス分野においては水現像フレキソ版材や、高機能、高精度部品の材料開発を積極的に進めております。インフラ分野および住環境・健康介護事業分野では、鉄道車両用防振ゴム・高圧ホース等のコア技術の強化・再構築を図ると共に、住宅市場といった新たな分野での展開を行い、事業体質の強化・新規事業の創出を図っております。また、飛散防止機能と住環境改善機能のある窓用フィルム、体圧検知センサなどの開発にも取り組んでおり、2017年3月には九州大学との共同研究を通じて開発された、体格や寝姿勢に応じて体圧を自動分散する床ずれ防止マットレス「SRアクティブマットレス 体圧ブンさん」を上市しました。
また、エレクトロニクス、インフラ、住環境・健康介護分野の新事業開発を事業部門と連携し主導していくために、研究開発本部より新事業開発研究所を独立させ「新事業開発センター」を設置しました。各分野のニーズを把握し、テーマ化・事業化を推進します。
当連結会計年度における一般産業用品に係る研究開発費は、2,802百万円であります。
経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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