シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AKDX

有価証券報告書抜粋 ピーエス・コンストラクション株式会社 研究開発活動 (2017年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループの研究開発活動は、社会のニーズを的確に把握するため、本社に技術開発部門を設置し、プレストレストコンクリート(以下、「PC」という)技術及び在来技術の改良、新規分野への参入を目指し、効率的に成果を上げることを目的とした研究開発活動を積極的に推進しております。また、新しいニーズに応えるため、先進技術の調査、情報の収集をはじめ、産・学・官との共同研究を積極的に推進しております。
当連結会計年度における研究開発活動の主な成果並びに主要案件は次のとおりであります。なお、当連結会計年度に支出した研究開発費の総額は4億90百万円であります。

1.土木建設事業
(1)ダックスビームHC工法の開発
近年、河川改修や都市再開発事業に伴い、設置高さの制限が厳しい箇所に橋梁が計画される事例が増え、年間40~60箇所(実績ベース)で低桁高橋の建設が見込まれています。この市場においてPC橋の採用拡大のため、低桁高橋に適用する従来の工法「ダックスビーム」(2006年から11件の施工実績)より合理的で経済的な工法が必要と考え、新たに「ダックスビームHC工法」を開発中です。
2016年12月に当社技術研究所で行われた公開実験では、支間12mの試験体で曲げ耐力確認試験を実施し、計算値以上の能力を有していることが確認されました。
従来に比べ、主桁製作費を30%、工事費を10%削減できるこの新工法が、今後の低桁高橋施工の選択肢の一つとして採用されることが期待されます。
(2)PSMの橋守プロジェクト
「橋守プロジェクト」とは、当社施工の既設PC橋の点検から診断までを技術職員が一貫して実施する取組で、2011年より本格的に始動しております。
現地調査および評価・判定した結果をデータベースとして登録し、社内技術へフィードバックすることが標準的な手順で、重大な変状があった場合には、道路管理者へ報告やメンテナンス技術を提案しています。
このプロジェクトで調査した橋梁は410橋となりました(2016年10月時点)。それ以前より点検した橋梁も含めると、当社では約5,400橋分の点検データを保有していることになります。
更に、この度これらの点検データを全て当社の地図システム内のデータベースに統合し、施工資料、竣工図書などの資料も検索できるように改修しました。これにより、変状が見つかった場合、施工資料や竣工図書を原因推定や補修計画にスムーズに役立てることができるようになります。
今後は、これら点検データや資料をさらに充実するよう取組んでまいります。
(3)リパッシブ工法の適用範囲の拡大に向けた研究開発
当社独自のPCグラウト充填不足部補修工法である「リパッシブ工法(NETIS KT-120108-A)」は、これまで主に橋梁の主桁ウェブ部(鉛直部材)を対象に適用されてきましたが、滋賀県において橋梁の床版(水平部材)横締めケーブルに採用されました。この橋梁では複数のプレキャスト部分と場所打ち部分を貫通する横締めケーブルが対象であり、これまでとは異なる課題解決のための研究開発を行いました。今回得られた知見を踏まえ、施工マニュアルおよび積算マニュアルの改訂を実施し、横締めケーブルへの適用拡大に向けた環境整備に取り組んでおります。
また、PC鋼材がケーブルではなく鋼棒である場合も多く、この場合は一般的に鋼棒と鋼棒を配置しているダクトとの空隙がケーブルの場合よりも狭く、亜硝酸リチウム水溶液やグラウト充填補修材を充填した際の充填状況の確認が望まれておりました。これに対しても研究開発を行い、最適な充塡方法を確立しましたので、本工法の適用範囲がさらに広がりました。

土木建設事業に係る研究開発費は4億34百万円であります。

2.建築建設事業
(1)PSMIX構法の適用範囲拡大
PSMIX構法は、柱を鉄筋コンクリート造、梁を鉄骨造とすることで、大スパン架構が構築でき、工期短縮・コスト削減となる合理的な構法です。
従来、ラーメン架構のみで用いられていましたが、適用範囲を拡大すべく、ブレースを併用したラーメン架構にも適用できるよう研究を重ねてまいりました。
地震や風などの横からの力に対し、ブレースが構造物の変形を防ぐため、ラーメン架構のみに比べて柱・梁の断面を小さくできることから、今後、倉庫物件等への提案の幅が広がります。
研究の成果を取りまとめて,(一財)日本建築総合試験所の建築技術性能証明を改定しました。

建築建設事業に係る研究開発費は55百万円であります。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01161] S100AKDX)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。