有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AIMK
ダイキョーニシカワ株式会社 事業の内容 (2017年3月期)
当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、国内外に当社、連結子会社15社及び関連会社2社で構成され、自動車樹脂部品の製造、販売を主な事業としております。
当社グループは、商社、メーカーから原材料を仕入れ、インストルメントパネル、バンパー等の自動車部品及びバスユニット部材等の住宅設備機器を製造し、自動車メーカー、住宅機器メーカーに販売しております。
当社グループのセグメントは日本、中国・韓国、アセアン、中米・北米であり、日本は自動車樹脂部品の設計開発、製造販売を行う自動車部品製造部門と住宅設備機器の設計開発、製造販売等を行うその他の部門に分かれております。
1 当社グループの概要
当社グループは、開発から品質保証まで手がける提案型の総合プラスチックメーカー(フルサービスサプライヤー)であります。
当社での材料開発、新工法、新設備開発が可能にする新製品の開発提案と多彩な生産技術を有することが強みであり、長年培ってきた生産管理の仕組みと製造工程の技術力により、得意先からの多品種変量かつ厳しい納期管理についても対応できる体制が整っております。
また、常に新しい発見と可能性を追い求めております。軽くて加工自由度が高いというプラスチックの特性をさらに高めつつ、機能性・安全性・強度・耐久性・環境配慮など、より付加価値の高い製品の提供を目指し、開発と提案を行っております。
2 当社グループ企業の位置づけと役割
セグメント | 事業名 | 主な事業内容と担当関係会社 |
日本 | 自動車部品製造部門 | 〔自動車樹脂部品の製造、販売〕 当社 三伸化工株式会社 〔自動車樹脂部品の製造、生産設備・生産治具等の開発〕 エイエフティー株式会社 〔成形金型、精密治型具の設計、製作〕 デック株式会社 |
その他の部門 | 〔住宅設備機器の製造、販売〕 当社 関東大協株式会社 〔生保・損害保険代理業務、環境整備他〕 DNCサービス株式会社 | |
中国・韓国 | 自動車部品製造部門 | 〔自動車樹脂部品の製造、販売〕 中国:大協西川汽車部件(常熟)有限公司 中国:大協西川東陽汽車部件(南京)有限公司 〔自動車部品の設計/技術サービス等〕 中国:帝恩汽車部件(上海)有限公司 〔自動車樹脂部品の設計、開発〕 韓国:GP Daikyo Korea Corporation |
アセアン | 〔自動車樹脂部品の製造、販売〕 タイ:DaikyoNishikawa(Thailand) Co.,Ltd. タイ:DMS Tech Co.,Ltd. インドネシア:PT.DaikyoNishikawa Tenma Indonesia | |
中米・北米 | 〔自動車樹脂部品の製造、販売〕 メキシコ:DaikyoNishikawa Mexicana,S.A. de C.V. 〔人材派遣事業〕 メキシコ:DaikyoNishikawa Mexicana Operaciones,S.A. de C.V. |
(注) 1 上記会社は当社及び当社連結子会社であります。
2 上記の他に、連結子会社1社、持分法適用関連会社2社があります。
3 事業系統図
4 主要な製品と各事業の特徴
事業名 | 製品区分 | 主要製品 | 製品概要 |
自動車部品製造部門 | 内装部品 | インストルメントパネル | 運転席前面の計器盤。運転に必要なメーター類、操作装置、空調装置、オーディオ装置、グローブボックスなどが装備されたもの。 |
トリム | 車内側のデザイン及び遮音、吸音、衝撃を吸収するための、車室内側の部品。 | ||
外装部品 | バンパー | 自動車の前・後端に取り付ける緩衝装置で、衝突時の衝撃を吸収し車体の損傷を防ぐ部品。 | |
スポイラー | 空気の流れをなめらかにしたり、車を地面に押し付ける力を得るための部品。 | ||
バックドア | ワゴン(ハッチバック)タイプの自動車後部のウィンドガラスを装着した開閉可能なドア。 | ||
エンジンルーム部品 | インテークマニホールド | シリンダーヘッドの吸気ポートに空気を供給するための管。 | |
オイルストレーナー | オイルポンプに吸引されるエンジンオイル中の大きな異物を取り除くためのメッシュ状の濾過装置。 | ||
その他の部門 | 住宅設備機器 | バスユニット部材 | バスユニット(周りの壁・天井・床が一体になっているお風呂)を構成するバスタブ、洗い場等の部分品。 |
洗面・キッチン部材 | 住宅用キッチンカウンター、洗面台。 |
(1) 自動車部品製造部門
当社グループの主要な顧客は自動車メーカーでありますが、その中でも、マツダ株式会社(以下、「同社」という。)に対しては、主要な樹脂部品供給サプライヤーとなっており、同社の樹脂部品の多くを当社グループで取り扱い、特にインストルメントパネルにおいては全車種に供給しております。
バンパー等の大物部品については、同社の順序指示(例:生産ライン別の車種の製造順序を指示すること)に従って計画順序搬入する生産形態を採用することで最小のリードタイムで納入対応ができるとともに、当社グループにおいても仕掛を最小限にすることにより生産リードタイムを短縮することができ、コスト削減に寄与しております。
また、自動車メーカーにおいて、環境対策の一環としての車の軽量化による燃費向上や車のコストダウンが求められており、それらに対応して従来の金属部品から樹脂部品が採用されている外部環境に対し、当社グループの持つ技術力で、インテークマニホールドやオイルストレーナーといった耐熱性、耐振性能など過酷な条件が求められるエンジンルーム内の部品及び自動車ボディの樹脂化についても成功し、当社の主力製品となっております。
① インストルメントパネル(Instrument Panel)
インストルメントパネルの工法として、パウダースラッシュ表皮材または真空成形表皮材を使用したウレタン注入成形品、射出成形品にソフトフィール塗装から材着色射出成形まで各種工法を保有し開発生産しております。地球環境保全にも積極的に取り組み、塩化ビニルを排除したインストルメントパネルの開発に成功しております。また、ウレタン注入インストルメントパネルにおきましては、成形後のトリム工程が必要無いNTL(New Trim Less)工法の量産化により、産業廃棄物を無くすことに成功しております。このインストルメントパネルは、マツダ株式会社、ダイハツ工業株式会社及び本田技研工業株式会社に採用されております。
② バンパー(Bumper)
低温衝撃にも強い樹脂材を使用した軽量バンパーフェースであります。トリクロロエタンを使用しない脱脂レス工法をいち早く開発し、環境に優しい塗装方法で生産を行っております。レインホースメントを含めたバンパーモジュールでの開発・生産が可能です。また、樹脂材料を内製化するタルクマスターバッチ製法を利用し、価格競争力のある効率的な生産を実現しました。このバンパーは、マツダ株式会社及びダイハツ工業株式会社に採用されております。
③ バックドア(Back Door)
鋼板から樹脂製に変更することで、トリム、スポイラー、ガーニッシュ等の一体化で軽量化、部品点数の削減、製造工程の簡略化を実現しました。軽量化による燃費の向上や、開閉のし易さの利点もあり、また樹脂化による設計の自由度が向上し、斬新なデザインも可能となり、空力性能の向上にもつながっております。この樹脂製バックドアは初めてマツダ株式会社に採用され、現在ではダイハツ工業株式会社のタント等にも採用されております。
④ インテークマニホールド(Intake Manifold)
樹脂の持つ特長を生かし、軽量で高性能(軸流、等長)、低価格な吸気多岐管の生産を実現しました。
DRI工法の発明によって三次元に湾曲した樹脂管を安価に作ることが可能となり、初代トヨタヴィッツに採用されております。これを足がかりに国内の自動車メーカーへの拡販に繋がっております。このインテークマニホールドは、ダイハツ工業株式会社、トヨタ自動車株式会社、マツダ株式会社、株式会社SUBARU及び三菱自動車工業株式会社に採用されております。
⑤ オイルストレーナー(Oil Strainer)
従来の金属製オイルストレーナーに対し、軽量、安価、高性能に加えて、設計の自由度が大幅に向上しております。樹脂製オイルストレーナーでは高いシェアを誇っており、あらゆる形状に対応しております。このオイルストレーナーはマツダ株式会社、ダイハツ工業株式会社、トヨタ自動車株式会社、本田技研工業株式会社、日産自動車株式会社、スズキ株式会社及び株式会社SUBARUに採用され、現在は日本、中国、タイ、インドネシア、メキシコにて生産し、顧客に供給しております。
(2) その他の部門(住宅設備機器)
住宅設備機器部門では、自動車部品製造で培った設計・開発・成形・塗装技術、そして品質管理力を活かし、住宅部品(バスユニット、キッチンカウンター、人造大理石製品他)など、独自の材料ブレンド技術や加飾技術等を発揮した提案を行い、顧客に供給しております。
① 人造大理石
オリジナル開発のBMC人造大理石では、顧客の要求に応じて、色・柄の配合調整ができます。今まで、注型工法でしか表現できなかった「マーブル模様」もできるほか、抗菌性能を持たせることも実現しました。
② 洗面カウンター
表面を削るとガラス繊維が露出し、メンテナンス性が悪くなるという従来の人造大理石の弱点を覆すべく、ガラス繊維レス素材を開発しております。高度なフリーメンテナンス性能を保有し、削っても光沢を維持できるという特長を有しております。
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