有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100ALPL
岡本硝子株式会社 研究開発活動 (2017年3月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループのコアコンピタンス(材料開発技術、精密成型技術、薄膜技術)を活かし、LED照明用部品をはじめとする今後の成長が期待される分野での新規製品開発を中心に研究開発活動を行っております。
当連結会計年度における当社グループが支出したその他の事業に係る研究開発費及び研究開発費総額は212,899千円であります。
事業の種類別セグメントの研究開発活動は、次のとおりであります。
(1)光学事業
① 研究開発の基本方針
透過率の高い硝材や機能性薄膜の開発を進めております。
② 主要研究開発テーマ
光エネルギーの高いレーザー光源の普及により、光を効率的に反射し、かつ耐久性にも優れるミラー「Hi-Silver®」の開発を行っております。
(2)照明事業
① 研究開発の基本方針
LEDおよびLDを光源とする照明用のガラス・薄膜部品の開発と商品化を行っております。
② 主要研究開発テーマ
固体光源用レンズの開発を行っております。
(3)その他の事業
① 研究開発の基本方針
フリット(ガラス粉末)、 機能性薄膜、ガラス偏光子(Glapola®)などに関して開発を行っております。
② 主要研究開発テーマ
フリット
当社では、太陽電池セル電極用フリットや電子部品用フリット/ペーストなどの製造・販売を行っております。また、固体光源製品に使用される高反射レジストインクや蛍光基板は基礎開発を終え、製品開発へと進んでおります。
各製品お客様の要望を取入れ、お客様の満足する製品とサービスを提供できるよう材料/生産技術/品質管理において革新を進めております。
ガラスフリットが使用される分野は多岐にわたっておりますが、今後は固体光源に使用される製品、特に蛍光基板の製品開発に注力し、自動車、照明、センシングなど多くの分野において貢献できる製品を生み続けていきます。
機能性薄膜(Hi-Silver®、クラウドカット®)
Hi-Silver®
光学部品のミラーは、従来アルミ蒸着が施されていましたが、アルミより高反射となる高耐久性銀ミラー「Hi-Silver®」の開発を進めております。とくにセンサーや医療機器といった分野への応用を狙い、様々な形状をもったガラス、樹脂、金属基板にも対応できるよう開発を進めております。尚、「Hi-Silver®」は登録商標を取得するとともに、国際特許を出願致しました。
クラウドカット®
防曇特性に優れた親水膜「クラウドカット®」を開発して、登録商標を取得致しました。この商品はウェアラブル機器に使用されています。今後、屋外や車載用途に適応させるために、さらなる耐久性向上を目指しております。
ガラス偏光子(Glapola®)
当社では、耐熱性・耐候性に優れたガラス製偏光子Glapola®の開発に成功し、生産・販売を行っております。
Glapola®はガラス製であるため、表面に各種光学薄膜を蒸着する事が可能です。そのため、波長選択性、波長分離性を有した偏光素子をカスタムする事が可能となります。また、Glapola®と直角プリズムの接着により、高い偏光性能を持つキューブ型偏光素子の開発にも成功し、様々なニーズにお応えできるよう、ラインナップを充実させております。
液晶を利用する分野、セキュリティカメラや画像処理装置の分野、レーザー利用分野等におけるレーザー干渉計、測長・距離測定機、レーザー加工機、偏光分析機器、光アイソレータ、ホログラフィ、各種センサー等への応用・活用が期待されます。
「用語解説」
偏光子:
特定の一つの方向のみに振動する光だけを透過し、それ以外の方向に振動する光を遮断する性質を持つ光学素子です。
干渉計:
光源から出た光を分割し、別々の光路を通ったあと再び重ね合った際に発生する干渉縞(光の干渉によって生じる縞模様)を捉え、これを解析して被検体の表面形状や透過波面形状、距離などを計測する装置です。
光アイソレータ:
磁気光学における「ファラデー効果」を応用し、光を一方向だけに透過して、途中で反射して戻ってくる光を遮断する役割を持った光学素子です。戻ってきたレーザー光によってレーザー光源が損傷するのを防止するためなどに使用されます。
ホログラフィ:
ホログラフィは、3次元的な情報や画像を記録する媒体(ホログラムなど)の製造技術です。微細な干渉の縞を形成する必要があり、その特殊光学系には偏光分離素子が使用されるのが一般的です。
当連結会計年度における当社グループが支出したその他の事業に係る研究開発費及び研究開発費総額は212,899千円であります。
事業の種類別セグメントの研究開発活動は、次のとおりであります。
(1)光学事業
① 研究開発の基本方針
透過率の高い硝材や機能性薄膜の開発を進めております。
② 主要研究開発テーマ
光エネルギーの高いレーザー光源の普及により、光を効率的に反射し、かつ耐久性にも優れるミラー「Hi-Silver®」の開発を行っております。
(2)照明事業
① 研究開発の基本方針
LEDおよびLDを光源とする照明用のガラス・薄膜部品の開発と商品化を行っております。
② 主要研究開発テーマ
固体光源用レンズの開発を行っております。
(3)その他の事業
① 研究開発の基本方針
フリット(ガラス粉末)、 機能性薄膜、ガラス偏光子(Glapola®)などに関して開発を行っております。
② 主要研究開発テーマ
フリット
当社では、太陽電池セル電極用フリットや電子部品用フリット/ペーストなどの製造・販売を行っております。また、固体光源製品に使用される高反射レジストインクや蛍光基板は基礎開発を終え、製品開発へと進んでおります。
各製品お客様の要望を取入れ、お客様の満足する製品とサービスを提供できるよう材料/生産技術/品質管理において革新を進めております。
ガラスフリットが使用される分野は多岐にわたっておりますが、今後は固体光源に使用される製品、特に蛍光基板の製品開発に注力し、自動車、照明、センシングなど多くの分野において貢献できる製品を生み続けていきます。
機能性薄膜(Hi-Silver®、クラウドカット®)
Hi-Silver®
光学部品のミラーは、従来アルミ蒸着が施されていましたが、アルミより高反射となる高耐久性銀ミラー「Hi-Silver®」の開発を進めております。とくにセンサーや医療機器といった分野への応用を狙い、様々な形状をもったガラス、樹脂、金属基板にも対応できるよう開発を進めております。尚、「Hi-Silver®」は登録商標を取得するとともに、国際特許を出願致しました。
クラウドカット®
防曇特性に優れた親水膜「クラウドカット®」を開発して、登録商標を取得致しました。この商品はウェアラブル機器に使用されています。今後、屋外や車載用途に適応させるために、さらなる耐久性向上を目指しております。
ガラス偏光子(Glapola®)
当社では、耐熱性・耐候性に優れたガラス製偏光子Glapola®の開発に成功し、生産・販売を行っております。
Glapola®はガラス製であるため、表面に各種光学薄膜を蒸着する事が可能です。そのため、波長選択性、波長分離性を有した偏光素子をカスタムする事が可能となります。また、Glapola®と直角プリズムの接着により、高い偏光性能を持つキューブ型偏光素子の開発にも成功し、様々なニーズにお応えできるよう、ラインナップを充実させております。
液晶を利用する分野、セキュリティカメラや画像処理装置の分野、レーザー利用分野等におけるレーザー干渉計、測長・距離測定機、レーザー加工機、偏光分析機器、光アイソレータ、ホログラフィ、各種センサー等への応用・活用が期待されます。
「用語解説」
偏光子:
特定の一つの方向のみに振動する光だけを透過し、それ以外の方向に振動する光を遮断する性質を持つ光学素子です。
干渉計:
光源から出た光を分割し、別々の光路を通ったあと再び重ね合った際に発生する干渉縞(光の干渉によって生じる縞模様)を捉え、これを解析して被検体の表面形状や透過波面形状、距離などを計測する装置です。
光アイソレータ:
磁気光学における「ファラデー効果」を応用し、光を一方向だけに透過して、途中で反射して戻ってくる光を遮断する役割を持った光学素子です。戻ってきたレーザー光によってレーザー光源が損傷するのを防止するためなどに使用されます。
ホログラフィ:
ホログラフィは、3次元的な情報や画像を記録する媒体(ホログラムなど)の製造技術です。微細な干渉の縞を形成する必要があり、その特殊光学系には偏光分離素子が使用されるのが一般的です。
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