有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100DGEM
データセクション株式会社 事業の内容 (2018年3月期)
当社は、ビッグデータ(※1)、特にソーシャルメディア(※2)情報をもとに、「世の中の動向を分析するツール(SaaS(※3))」、「ソーシャル・ビッグデータの分析・評価レポート(リサーチコンサルティング)」、「顧客が保有している情報とソーシャル・ビッグデータをかけ合わせたシステムのセミオーダー型受託開発(ソリューション)」を提供しており、これらに、AI技術とビッグデータ分析を活用した様々なビジネスモデルのイノベーションを推進するAIソリューションを展開しております。
当社グループは、当社、子会社3社及び関連会社2社により構成されております。当社は「SaaS」と「ソリューション」、連結子会社であるソリッドインテリジェンス株式会社は「海外特化型リサーチコンサルティング」、連結子会社である株式会社ディーエスエスは「基幹システムの保守運用受託」、連結子会社であるDATASECTION VIETNAM CO.,LTDは、当社の研究開発拠点及びASEAN地域の拠点としての役割をそれぞれ担っております。
なお、当社の事業は単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しておりますが、サービスの名称は「SaaS」、「リサーチコンサルティング」、「ソリューション」としております。
当社の主な特徴は以下のとおりです。
・ビッグデータの活用方法を熟知するデータサイエンティスト(※4)集団(子会社)を所有
・「SaaS」、「リサーチコンサルティング」、「ソリューション」という3つのサービスを提供
・AI、ビッグデータ関連新規ビジネスの創出力
1.事業のコンセプト
(1)サービス面(「新たな気付き」の提供)
10年ほど前から普及しているブログに加え、Twitter、Facebook等が2010年頃より急速に利用者が増え社会に普及している現在、ソーシャルメディアは個人のライフスタイルが投映されたメディアであると当社は考えております。
当社グループはソーシャルメディア上に書かれている情報を収集、蓄積、分析することで、世間で次に必要となるものは何かということを予知し、世の中に影響を与える人を見つけ出し、企業における次期商品開発コンセプトの提供、開発を行うことができると考えており、当社技術の活用は、様々なビジネス分野の展開が想定されます。
当社グループは、保有しているソーシャル・ビッグデータに関する技術をもとに、世の中に「新たな気付き」を提供することをサービスのコンセプトとしております。
(2)ビジネスモデル面(ビッグデータ×SaaS×リサーチコンサルティング×ソリューション)
当社グループの「SaaS」、「リサーチコンサルティング」、「ソリューション」の3つのサービスは有機的に連動しており、3つのサービスノウハウを駆使し、顧客の様々な要望に応えることをビジネスモデルのコンセプトとしております。
具体的に当社グループでは、ソーシャル・ビッグデータから顧客の要望に合わせて、以下のような手順で「新たな気付き」を提供し、顧客の事業拡大に迅速に貢献することを目指しております。
ステップⅠ:「SaaS」を活用したソーシャル・ビッグデータの分析
ステップⅡ:「リサーチコンサルティング」による「新たな気付き」の仮説立案
ステップⅢ:仮説立案から「ソリューション」となるセミオーダー型システム開発
ステップⅣ:「リサーチコンサルティング」による状況の定期的検証
ステップⅤ:顧客の事業拡大への貢献
(3)ビジネス・イノベーション面(ビッグデータ関連の新規ビジネス創出)
ビッグデータをビジネスに活用するようになってからの歴史は浅く、特にソーシャル・ビッグデータを活用したビジネスモデルには様々な可能性があると当社では認識しております。そのような認識のもと、当社では当社ビジネス企画部門又は様々な分野のパートナーとの連携により、ビッグデータに関する様々なアイディアを新規ビジネスとして創出すべく、仮説・検証のサイクルを高速でまわし、優良な新規ビジネスを継続的に立ち上げていくことをビジネス・イノベーション面でのコンセプトとしております。
最近の主な実績としては、「人工知能(ディープラーニング)によるソーシャルメディア分析から、商品の実際の利用シーンを発掘する新サービス」を立ち上げております。
2.具体的なサービスの特徴
(1)SaaS
SaaSで提供するサービスには「Insight Intelligenceシリーズ」、「Easy Mining」等があります。
①Insight Intelligenceシリーズ
Insight Intelligenceシリーズは、「ソーシャル・ビッグデータの傾聴・分析を行うツール」であり、調べたいトピックに対して、網羅的に収集したソーシャル・ビッグデータをリアルタイムに分析できるツールであります。
対象顧客としては、一般消費者向けに商品やサービスを提供する大手メーカーやサービス提供会社及び広告会社・PR会社、コンサルティング会社等の広報部、宣伝部、コンサルティング部、営業戦略部、経営戦略部、リスク管理部などで、「広告出稿後の効果測定を行いたい」、「マーケティング戦略に活用したい」、「リスク情報を認知したい」といった顧客の要望に応えるサービスです。
販売チャネルとしては、直接販売に加え、大手広告代理店、大手システムインテグレーター、大手リスクコンサルティング会社等へのOEM提供によりサービス提供を行っております。
価格体系は初期費用及び月額課金型を採用しており、利用ユーザー数、対象媒体の種類によって月額利用料が変動いたします。
また、Insight IntelligenceのオプションサービスとしてTwitter公式全件データ(Twitter 100%)を分析するサービスを提供しております。
主な差別化要因は以下の5つにあると当社では考えております。
a.顧客業務の利用形態ニーズを把握できる体制
「ビッグデータ分析ツールを提供するSaaS」、「ソーシャル・ビッグデータ分析専門のリサーチコンサルティング」、「安価で迅速な対応を目指したセミオーダー型システム受託開発のソリューション」の3つが有機的に結合し、相乗効果を生む形態となっており、当社は顧客の中により深く入り込んで、顧客業務の利用形態ニーズに適合したサービスを提供しております。
b.データベースの量及び種類
Twitterデータに関しては、日本語でのツイートデータへのアクセス権を保有しております。またFacebookやブログ、掲示板や製造業企業のウェブサイト情報等は、日本やベトナム、インドネシア等東南アジア地域においても保持しております。
c.テキストマイニング技術
日本語のテキストマイニング技術だけでなく、日本語のテキストマイニング技術を活用し、ベトナム・インドネシア・タイ・中国等の言語におけるテキストマイニングも行っております。
d.今後期待されるASEAN地域に既に拠点展開している
2013年にDATASECTION VIETNAM CO.,LTDを設立するなど、ASEAN地域ベンダー及びASEAN地域に進出しようとする日本企業等に展開できる橋頭堡を保有しています。
e.多様な販売チャネル
直接販売に加え、大手広告代理店、大手システムインテグレーター、大手リスクコンサルティング会社等へのOEMなど、多様な販売チャネルを保有しています。
②その他提供サービス
・データクロール代行
ブログやソーシャルメディア、掲示板などネット上で公開されるテキストデータを大規模に検索利用できるサービス
・ソーシャルリスクモニタリングツール「SocialMonitor」
ソーシャルメディア上に存在するリスク情報を、素早くかつ効率的に把握できるサービス
・ソーシャルメディアを活用した災害情報提供サービス「Social Hazard Signage」
ソーシャルメディア上にアップされる事件、事故、災害などの情報をいち早く把握できるサービス
(2)リサーチコンサルティング
SaaSで提供するツールだけでは自社の要望を可視化できない顧客に対し、ソーシャル・ビッグデータから何を認識できるのかをレポーティングしております。
通常のコンサルティング会社では分析手法が異なるため、属人的なコンサルティングとなりますが、ソリッドインテリジェンス株式会社では、大手広告代理店との共同サービスを基に、ソーシャル・ビッグデータ分析の切り口を定型化された手法により、属人的ではなく、比較的経験の浅い社員でも分析できる形態となっています。
顧客は定期的にソーシャル・ビッグデータを分析・評価を求めることから、リサーチコンサルティングにおいても、定期的な売上を期待できる体制となっております。
対象顧客、対象部門とも、上記SaaSと同様であります。
主な差別化要因は以下の3つにあると当社では考えております。
a.分析をパターン化した手法
b.創業時からの分析の実績・経験を保有
c.強力な販売チャネルを保有
(3)ソリューション
ソリューションは、顧客が持つ「自社内ビッグデータ」を基に、当社グループに蓄積されている「ソーシャル・ビッグデータ」を組み合わせて、上記SaaSサービス技術を活用したセミオーダー型システム受託開発を行うものです。
一般的に大手のシステムインテグレーターにおけるシステム開発においては、「ユーザインターフェース設計」「システム設計」「プログラムコーディング」「プログラムテスト」「システムテスト」「オペレーションテスト」等多くの工程を経て成果物が作り出されるため、開発のための時間とコストが多くなる等により、顧客の修正要望に応えることが難しい状況であると当社は認識しております。
当社グループでは、プロトタイピング手法により、まず成果物の外形を作り出し、その外形から修正を加えていくという手法をとることで、コストをリーズナブルに、短期間で、顧客の主義主張にあった成果物を出すことを目指した体制を整えております。
対象顧客としては、一般消費者向けに商品やサービスを提供する大手メーカーやサービス提供会社及び広告会社・PR会社、コンサルティング会社等の広報部、宣伝部、コンサルティング部、営業戦略部、経営戦略部、リスク管理部などで、自社内で保有するデータを有効活用したいといった要望に応えるサービスです。
販売チャネルとしては、SaaSと同様に、直接販売に加え、大手広告代理店、大手システムインテグレーター、大手リスクコンサルティング会社等からの紹介により提供を行っております。
(4)AIソリューション
当社グループは、上記のサービスに独自のAI技術(Deep Learning(深層学習))を活用したソリューションを提供しております。サービス内容としましては、文章自動生成サービス、掲示板監視サービス、AIファンド運用サービスなどがあります。
2017年11月には、加速度的にAIの世界を推し進めるため、既存サービスとは一線を画し、研究者や企業などの開発者はもちろん、一般的なユーザーまで使いやすいAIプラットフォーム「MLFlow(Machine Learning Data Flow)」を開発し、α版として公開しました。当社がこれまで強みとしてきたビッグデータ収集の技術とAIプラットフォームを接続し、データの収集から解析まで、お客様のご要望に合わせて一貫して行うことができます。
さらに、2018年2月には、「MLFlow」を活用して開発されたソリューションの本格事業化第一号として、太陽光発電施設点検パッケージ「SOLAR CHECK(ソーラーチェック)」を株式会社ブイキューブロボティクスと共同開発し、リリースしました。
AIソリューションについて、主な差別化要因として、Deep Learningを活用したAIソリューションに早期から着手していることによるノウハウの蓄積と先行優位性が挙げられると当社では考えております。
3.当社グループの今後の新たな可能性について
前述した、SaaS、リサーチコンサルティング、ソリューションが、当社の現在における主力サービスとなっており、これら既存サービスにおいても継続的な発展が期待できます。また今後は、どの業界も「IT化」が進んだように「機械学習」を生かしたビジネス開発をしていくことが主流となると考えられます。このように「機械学習前提社会」へと変革していく流れを当社が主導し、AI技術とビッグデータのさらなる活用により、様々なビジネスモデルでのイノベーションを創出していく可能性も期待ができます。
(1)AI技術活用による取り組みの事例
データセクションが保有する、3つのAI解析技術(動画像解析、テキスト解析、データ解析)を核に、AI技術の多様な産業領域への適用・拡大が期待されています。今後、更に開発スピードを速めるとともに、AI技術を適用する産業領域の拡大に努めてまいります。
具体的には、以下に示す分野へ取り組んでおります。
a.コミュニケーション分野
コールセンターの自動応答システムや、音声アシスタント端末など、自然言語によるユーザインターフェイスのコアAI技術獲得を目指しております。
b.ファイナンシャル分野
AI技術によるビッグデータ解析により導き出された株式投資に関する情報を、ファンドマネージャーに対しタイムリーに提供しております。将来的には現在人手でまかなわれている数十兆円の資産運用を、AI技術による運用へ置き換えてゆくことを目指しております。
c.自動運転分野
ディープラーニングによる動画像解析・データ解析などの要素技術を活用した、ドライブレコーダー解析アプリケーションの開発を開始しております。
d.セキュリティ分野
国内で商用化の実績を持つ画像解析技術を応用した顔認証による入館管理サービスを、ベトナムにて開始しております。また、画像取得の対象を防犯カメラなどにも拡げることで、セキュリティ分野を中心にビジネス拡大を目指しております。
e.小売・流通分野
小売・流通業に対する取り組みとして、AIの画像解析技術を活用した、売上向上及びコスト削減、マーケティング施策の立案などに向けたソリューション開発を進めています。
f.警備・点検分野
ドローン搭載のカメラから映像を受け取り、AIによる映像解析技術を用いて太陽光発電施設点検を完全自動で行うソリューションを開発し提供を開始しております。ドローン搭載カメラによる空撮技術とAIによる映像解析の組み合わせは、今後人手の及びにくい建造物の点検などへの導入が期待されているところであり、人手を介して高コストな点検作業を行っている分野への展開を図ります。
(2)ビッグデータ活用の具現化しつつある拡大領域事例
a.マスメディアの新たな価値創出
ソーシャル・ビッグデータを分析することにより、視聴者が何に対する欲求、要望を持っているのかを定性的に把握できることがわかってまいりました。これらの技術・ノウハウをもとに、今後、各事業分野の価値を定量的に把握し、新たなビジネス形態を模索しております。
b.レコメンデーション活用
既存のレコメンデーション技術にあわせ、ソーシャル・ビッグデータをもとに、利用者の要望、期待を理解し、適切なおもてなしをすることが可能なレコメンデーション技術が確立されつつあります。これらのレコメンデーション技術が確立することで、今後、広告、メールマガジンをはじめとする様々なメディアでの活用が期待できます。
c.画像、動画等、リアルタイム性を活用した新サービス
事件・事故・災害などが発生した場合、ソーシャル・ビッグデータを活用することにより一早く情報をキャッチすることができ、その情報の画像を抽出することで、現在どのような状況なのかをリアルタイムに把握できるプロトタイプモデルが完成しており、既にマスメディアの一部でも活用されております。今後においても、当サービスを活かしたビジネスの活性化が期待できます。
[事業系統図]
当社グループは、当社、子会社3社及び関連会社2社により構成されております。当社は「SaaS」と「ソリューション」、連結子会社であるソリッドインテリジェンス株式会社は「海外特化型リサーチコンサルティング」、連結子会社である株式会社ディーエスエスは「基幹システムの保守運用受託」、連結子会社であるDATASECTION VIETNAM CO.,LTDは、当社の研究開発拠点及びASEAN地域の拠点としての役割をそれぞれ担っております。
なお、当社の事業は単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しておりますが、サービスの名称は「SaaS」、「リサーチコンサルティング」、「ソリューション」としております。
当社の主な特徴は以下のとおりです。
・ビッグデータの活用方法を熟知するデータサイエンティスト(※4)集団(子会社)を所有
・「SaaS」、「リサーチコンサルティング」、「ソリューション」という3つのサービスを提供
・AI、ビッグデータ関連新規ビジネスの創出力
1.事業のコンセプト
(1)サービス面(「新たな気付き」の提供)
10年ほど前から普及しているブログに加え、Twitter、Facebook等が2010年頃より急速に利用者が増え社会に普及している現在、ソーシャルメディアは個人のライフスタイルが投映されたメディアであると当社は考えております。
当社グループはソーシャルメディア上に書かれている情報を収集、蓄積、分析することで、世間で次に必要となるものは何かということを予知し、世の中に影響を与える人を見つけ出し、企業における次期商品開発コンセプトの提供、開発を行うことができると考えており、当社技術の活用は、様々なビジネス分野の展開が想定されます。
当社グループは、保有しているソーシャル・ビッグデータに関する技術をもとに、世の中に「新たな気付き」を提供することをサービスのコンセプトとしております。
(2)ビジネスモデル面(ビッグデータ×SaaS×リサーチコンサルティング×ソリューション)
当社グループの「SaaS」、「リサーチコンサルティング」、「ソリューション」の3つのサービスは有機的に連動しており、3つのサービスノウハウを駆使し、顧客の様々な要望に応えることをビジネスモデルのコンセプトとしております。
具体的に当社グループでは、ソーシャル・ビッグデータから顧客の要望に合わせて、以下のような手順で「新たな気付き」を提供し、顧客の事業拡大に迅速に貢献することを目指しております。
ステップⅠ:「SaaS」を活用したソーシャル・ビッグデータの分析
ステップⅡ:「リサーチコンサルティング」による「新たな気付き」の仮説立案
ステップⅢ:仮説立案から「ソリューション」となるセミオーダー型システム開発
ステップⅣ:「リサーチコンサルティング」による状況の定期的検証
ステップⅤ:顧客の事業拡大への貢献
(3)ビジネス・イノベーション面(ビッグデータ関連の新規ビジネス創出)
ビッグデータをビジネスに活用するようになってからの歴史は浅く、特にソーシャル・ビッグデータを活用したビジネスモデルには様々な可能性があると当社では認識しております。そのような認識のもと、当社では当社ビジネス企画部門又は様々な分野のパートナーとの連携により、ビッグデータに関する様々なアイディアを新規ビジネスとして創出すべく、仮説・検証のサイクルを高速でまわし、優良な新規ビジネスを継続的に立ち上げていくことをビジネス・イノベーション面でのコンセプトとしております。
最近の主な実績としては、「人工知能(ディープラーニング)によるソーシャルメディア分析から、商品の実際の利用シーンを発掘する新サービス」を立ち上げております。
2.具体的なサービスの特徴
(1)SaaS
SaaSで提供するサービスには「Insight Intelligenceシリーズ」、「Easy Mining」等があります。
①Insight Intelligenceシリーズ
Insight Intelligenceシリーズは、「ソーシャル・ビッグデータの傾聴・分析を行うツール」であり、調べたいトピックに対して、網羅的に収集したソーシャル・ビッグデータをリアルタイムに分析できるツールであります。
対象顧客としては、一般消費者向けに商品やサービスを提供する大手メーカーやサービス提供会社及び広告会社・PR会社、コンサルティング会社等の広報部、宣伝部、コンサルティング部、営業戦略部、経営戦略部、リスク管理部などで、「広告出稿後の効果測定を行いたい」、「マーケティング戦略に活用したい」、「リスク情報を認知したい」といった顧客の要望に応えるサービスです。
販売チャネルとしては、直接販売に加え、大手広告代理店、大手システムインテグレーター、大手リスクコンサルティング会社等へのOEM提供によりサービス提供を行っております。
価格体系は初期費用及び月額課金型を採用しており、利用ユーザー数、対象媒体の種類によって月額利用料が変動いたします。
また、Insight IntelligenceのオプションサービスとしてTwitter公式全件データ(Twitter 100%)を分析するサービスを提供しております。
主な差別化要因は以下の5つにあると当社では考えております。
a.顧客業務の利用形態ニーズを把握できる体制
「ビッグデータ分析ツールを提供するSaaS」、「ソーシャル・ビッグデータ分析専門のリサーチコンサルティング」、「安価で迅速な対応を目指したセミオーダー型システム受託開発のソリューション」の3つが有機的に結合し、相乗効果を生む形態となっており、当社は顧客の中により深く入り込んで、顧客業務の利用形態ニーズに適合したサービスを提供しております。
b.データベースの量及び種類
Twitterデータに関しては、日本語でのツイートデータへのアクセス権を保有しております。またFacebookやブログ、掲示板や製造業企業のウェブサイト情報等は、日本やベトナム、インドネシア等東南アジア地域においても保持しております。
c.テキストマイニング技術
日本語のテキストマイニング技術だけでなく、日本語のテキストマイニング技術を活用し、ベトナム・インドネシア・タイ・中国等の言語におけるテキストマイニングも行っております。
d.今後期待されるASEAN地域に既に拠点展開している
2013年にDATASECTION VIETNAM CO.,LTDを設立するなど、ASEAN地域ベンダー及びASEAN地域に進出しようとする日本企業等に展開できる橋頭堡を保有しています。
e.多様な販売チャネル
直接販売に加え、大手広告代理店、大手システムインテグレーター、大手リスクコンサルティング会社等へのOEMなど、多様な販売チャネルを保有しています。
②その他提供サービス
・データクロール代行
ブログやソーシャルメディア、掲示板などネット上で公開されるテキストデータを大規模に検索利用できるサービス
・ソーシャルリスクモニタリングツール「SocialMonitor」
ソーシャルメディア上に存在するリスク情報を、素早くかつ効率的に把握できるサービス
・ソーシャルメディアを活用した災害情報提供サービス「Social Hazard Signage」
ソーシャルメディア上にアップされる事件、事故、災害などの情報をいち早く把握できるサービス
(2)リサーチコンサルティング
SaaSで提供するツールだけでは自社の要望を可視化できない顧客に対し、ソーシャル・ビッグデータから何を認識できるのかをレポーティングしております。
通常のコンサルティング会社では分析手法が異なるため、属人的なコンサルティングとなりますが、ソリッドインテリジェンス株式会社では、大手広告代理店との共同サービスを基に、ソーシャル・ビッグデータ分析の切り口を定型化された手法により、属人的ではなく、比較的経験の浅い社員でも分析できる形態となっています。
顧客は定期的にソーシャル・ビッグデータを分析・評価を求めることから、リサーチコンサルティングにおいても、定期的な売上を期待できる体制となっております。
対象顧客、対象部門とも、上記SaaSと同様であります。
主な差別化要因は以下の3つにあると当社では考えております。
a.分析をパターン化した手法
b.創業時からの分析の実績・経験を保有
c.強力な販売チャネルを保有
(3)ソリューション
ソリューションは、顧客が持つ「自社内ビッグデータ」を基に、当社グループに蓄積されている「ソーシャル・ビッグデータ」を組み合わせて、上記SaaSサービス技術を活用したセミオーダー型システム受託開発を行うものです。
一般的に大手のシステムインテグレーターにおけるシステム開発においては、「ユーザインターフェース設計」「システム設計」「プログラムコーディング」「プログラムテスト」「システムテスト」「オペレーションテスト」等多くの工程を経て成果物が作り出されるため、開発のための時間とコストが多くなる等により、顧客の修正要望に応えることが難しい状況であると当社は認識しております。
当社グループでは、プロトタイピング手法により、まず成果物の外形を作り出し、その外形から修正を加えていくという手法をとることで、コストをリーズナブルに、短期間で、顧客の主義主張にあった成果物を出すことを目指した体制を整えております。
対象顧客としては、一般消費者向けに商品やサービスを提供する大手メーカーやサービス提供会社及び広告会社・PR会社、コンサルティング会社等の広報部、宣伝部、コンサルティング部、営業戦略部、経営戦略部、リスク管理部などで、自社内で保有するデータを有効活用したいといった要望に応えるサービスです。
販売チャネルとしては、SaaSと同様に、直接販売に加え、大手広告代理店、大手システムインテグレーター、大手リスクコンサルティング会社等からの紹介により提供を行っております。
(4)AIソリューション
当社グループは、上記のサービスに独自のAI技術(Deep Learning(深層学習))を活用したソリューションを提供しております。サービス内容としましては、文章自動生成サービス、掲示板監視サービス、AIファンド運用サービスなどがあります。
2017年11月には、加速度的にAIの世界を推し進めるため、既存サービスとは一線を画し、研究者や企業などの開発者はもちろん、一般的なユーザーまで使いやすいAIプラットフォーム「MLFlow(Machine Learning Data Flow)」を開発し、α版として公開しました。当社がこれまで強みとしてきたビッグデータ収集の技術とAIプラットフォームを接続し、データの収集から解析まで、お客様のご要望に合わせて一貫して行うことができます。
さらに、2018年2月には、「MLFlow」を活用して開発されたソリューションの本格事業化第一号として、太陽光発電施設点検パッケージ「SOLAR CHECK(ソーラーチェック)」を株式会社ブイキューブロボティクスと共同開発し、リリースしました。
AIソリューションについて、主な差別化要因として、Deep Learningを活用したAIソリューションに早期から着手していることによるノウハウの蓄積と先行優位性が挙げられると当社では考えております。
3.当社グループの今後の新たな可能性について
前述した、SaaS、リサーチコンサルティング、ソリューションが、当社の現在における主力サービスとなっており、これら既存サービスにおいても継続的な発展が期待できます。また今後は、どの業界も「IT化」が進んだように「機械学習」を生かしたビジネス開発をしていくことが主流となると考えられます。このように「機械学習前提社会」へと変革していく流れを当社が主導し、AI技術とビッグデータのさらなる活用により、様々なビジネスモデルでのイノベーションを創出していく可能性も期待ができます。
(1)AI技術活用による取り組みの事例
データセクションが保有する、3つのAI解析技術(動画像解析、テキスト解析、データ解析)を核に、AI技術の多様な産業領域への適用・拡大が期待されています。今後、更に開発スピードを速めるとともに、AI技術を適用する産業領域の拡大に努めてまいります。
具体的には、以下に示す分野へ取り組んでおります。
a.コミュニケーション分野
コールセンターの自動応答システムや、音声アシスタント端末など、自然言語によるユーザインターフェイスのコアAI技術獲得を目指しております。
b.ファイナンシャル分野
AI技術によるビッグデータ解析により導き出された株式投資に関する情報を、ファンドマネージャーに対しタイムリーに提供しております。将来的には現在人手でまかなわれている数十兆円の資産運用を、AI技術による運用へ置き換えてゆくことを目指しております。
c.自動運転分野
ディープラーニングによる動画像解析・データ解析などの要素技術を活用した、ドライブレコーダー解析アプリケーションの開発を開始しております。
d.セキュリティ分野
国内で商用化の実績を持つ画像解析技術を応用した顔認証による入館管理サービスを、ベトナムにて開始しております。また、画像取得の対象を防犯カメラなどにも拡げることで、セキュリティ分野を中心にビジネス拡大を目指しております。
e.小売・流通分野
小売・流通業に対する取り組みとして、AIの画像解析技術を活用した、売上向上及びコスト削減、マーケティング施策の立案などに向けたソリューション開発を進めています。
f.警備・点検分野
ドローン搭載のカメラから映像を受け取り、AIによる映像解析技術を用いて太陽光発電施設点検を完全自動で行うソリューションを開発し提供を開始しております。ドローン搭載カメラによる空撮技術とAIによる映像解析の組み合わせは、今後人手の及びにくい建造物の点検などへの導入が期待されているところであり、人手を介して高コストな点検作業を行っている分野への展開を図ります。
(2)ビッグデータ活用の具現化しつつある拡大領域事例
a.マスメディアの新たな価値創出
ソーシャル・ビッグデータを分析することにより、視聴者が何に対する欲求、要望を持っているのかを定性的に把握できることがわかってまいりました。これらの技術・ノウハウをもとに、今後、各事業分野の価値を定量的に把握し、新たなビジネス形態を模索しております。
b.レコメンデーション活用
既存のレコメンデーション技術にあわせ、ソーシャル・ビッグデータをもとに、利用者の要望、期待を理解し、適切なおもてなしをすることが可能なレコメンデーション技術が確立されつつあります。これらのレコメンデーション技術が確立することで、今後、広告、メールマガジンをはじめとする様々なメディアでの活用が期待できます。
c.画像、動画等、リアルタイム性を活用した新サービス
事件・事故・災害などが発生した場合、ソーシャル・ビッグデータを活用することにより一早く情報をキャッチすることができ、その情報の画像を抽出することで、現在どのような状況なのかをリアルタイムに把握できるプロトタイプモデルが完成しており、既にマスメディアの一部でも活用されております。今後においても、当サービスを活かしたビジネスの活性化が期待できます。
※1 | ビッグデータ | 従来のデータベース管理システム等では記録や保管、解析が困難な大規模なデータの集合です。 |
※2 | ソーシャルメディア | インターネット上で展開される情報メディアのあり方で、個人による情報発信や個人間のコミュニケーション、人の結びつきを利用した情報流通等、社会的な要素を含んだメディアです。 |
※3 | SaaS | ソフトウェアを通信ネットワークなどを通じて提供し、利用者が必要なものを必要なときに呼び出して使う利用形態です。 |
※4 | データサイエンティスト | データを科学的に分析して、ビジネスの課題を創造的に解決する人材をさします。 |
[事業系統図]
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- 有価証券報告書 抜粋メニュー
- 連結経営指標等
- 提出会社の経営指標等
- 沿革
- 事業の内容
- 関係会社の状況
- 従業員の状況
- 事業等のリスク
- 研究開発活動
- 株式の総数等
- 発行済株式総数、資本金等の推移
- 株価の推移
- 最近6月間の月別最高・最低株価
- 株式所有者別状況
- 役員の状況
- コーポレートガバナンス状況
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E31131] S100DGEM)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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