日本鋳鉄管株式会社 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2017年3月期)

(1) 当連結会計年度の経営成績の分析

当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高が137億75百万円(前連結会計年度に比べ2億71百万円(1.9%)の減収)、営業利益5億75百万円(前連結会計年度に比べ49百万円(7.9%)の減益)、経常利益5億99百万円(前連結会計年度に比べ36百万円(5.7%)の減益)となりました。
また、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては3億62百万円(前連結会計年度に比べ27百万円(7.1%)の減益)となりました。

① 売上高

主力である水道用鋳鉄直管の販売量が減少したため、売上高は137億75百万円と前年同期と比べ2億71百万円(前年同期比1.9%)の減収となりました。

② 営業利益

製造原価の低減や子会社による売上総利益の改善等はあるものの、水道用鋳鉄直管の売上高減少影響が大きく、営業利益は5億75百万円と前年同期と比べ49百万円(前年同期比7.9%)の減益となりました。

③ 経常利益

営業利益の減少により、経常利益は5億99百万円と前連結会計年度に比べ36百万円(5.7%)の減益となりました。

④ 親会社株主に帰属する当期純利益

経常利益の減少により、親会社株主に帰属する当期純利益は3億62百万円と前連結会計年度に比べ27百万円(7.1%)の減益となりました。

(2) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

① キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローにつきましては、営業活動により資金が9億96百万円増加しましたが、有形固定資産の取得による支出5億63百万円等があったため、投資活動による資金については、5億92百万円の減少となりました。
その結果、フリーキャッシュ・フローは4億3百万円の収入となりました。
これに対し財務活動によるキャッシュ・フローにおいて、配当金の支払98百万円等があり、当連結会計年度における現金及び現金同等物は1億71百万円の増加となりました。

② 有利子負債の状況
当連結会計年度は営業活動及び投資活動による収入を財源として、有利子負債(但し、リース債務は除く。)を45百万円削減した結果、当連結会計年度末の有利子負債は25億50百万円となりました。

③ 財政状態
当連結会計年度末の総資産は、195億52百万円と前連結会計年度末と比べ2億22百万円増加しました。
これは主に有形固定資産が減価償却等により、94百万円減少したものの「現金及び預金」が1億71百万円、「商品及び製品」が1億23百万円、「原材料及び貯蔵品」が23百万円増加したこと等によるものであります。
負債合計は、76億6百万円と前連結会計年度末と比べ1億63百万円減少しました。
これは主に「未払法人税等」が85百万円増加したものの「支払手形及び買掛金」が2億43百万円減少したこと等によるものであります。
純資産合計は、119億46百万円と前連結会計年度末と比べ3億85百万円増加しました。
これは主に「親会社株主に帰属する当期純利益」により利益剰余金が3億62百万円増加したこと等によるものであります。