有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100G4OL
株式会社ファインシンター 研究開発活動 (2019年3月期)
当社グループは粉末冶金工法を活用した自動車用部品、鉄道車両用部品、産業機械用部品等の開発・製造販売、ならびに粉末冶金部品を組み込んだ油圧機器製品の開発・製造販売を行っております。
当連結会計年度における当社グループの研究開発活動の金額は339百万円であります。
セグメントごとの研究開発活動状況は以下のとおりであります。
① 粉末冶金製品事業
自動車部品に関しては、従来製品への新機能付与および製品競争力向上を狙い、材料から工法・設備に至る総合的な開発に取り組んでおります。中でも自動車エンジン用バルブシートでは、環境負荷物質の低減を目的にコバルトレス材の開発を進め、自然共生社会への貢献とコスト競争力の向上の両立に取り組んでおります。また、今後の自動車の電動化拡大に向けて、インバーター部品について高品質でロスの無いラインの増設に取り組み量産拡大を進めております。更に、次世代モーター・インバーター等の部品に最適な軟磁性材の開発に取り組むと共に、自動運転システムに適応した焼結ブレーキ材や次世代通信社会をにらんだ電磁適合材の開発を進め、モビリティー社会の高度化に貢献する粉末冶金技術の開発に取り組んでおります。
鉄道車両用部品については、新型ブレーキの拡販及び次期高速鉄道向けの開発を継続しております。カーボン系パンタグラフ集電材については、低コストカーボン系材料の開発が完了し、鉄道各社で車両に搭載し、採用に向けた試験評価を進めております。更に新規開発の新幹線用鉄系集電材は、長寿命化と潤滑性向上効果が認められ、素形材産業技術賞を受賞しました。新規展開として、当社の集電・摩擦材料技術を応用し、これまで扱っていなかった新規製品開発に取り組んでおり、一部製品では採用が決定し、車両に搭載した量産前の試験が開始しております。
② 油圧機器製品事業
油圧機器製品は、歯科・画像診断、手術台などの医療・介護機器業界、設備業界等からの多様なニーズに対応した製品開発を行っております。当連結会計年度は、医療機器向けに、小型、低騒音の油圧パッケージと電磁弁、油圧シリンダーまで含めたユニット製品開発を進め、製品化しました。また、手術台向け、ロボット向けをめざし小型・低騒音油圧技術を応用し、精密制御と組合わせた油圧システム製品の開発を進めております。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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