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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100D0BB

有価証券報告書抜粋 富士精工株式会社 研究開発活動 (2018年2月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループにおきましては、取引先の加工現場における切削加工・研削加工上の問題点をニーズとして吸い上げ、これを解決しうる商品を開発し提供することを研究開発活動の基本方針としております。
直近では「超硬工具や工具保持具(ホルダー)、治具、さらにはこれら周辺装置とのコンビネーションによる加工精度の向上」「加工工程の集約」「慢性不具合の解消」などといったテーマを中心に取り組んでおり、当連結会計年度における研究開発費の総額は8千万円(売上高比率0.4%)であります。
当社グループは生産・販売体制を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、研究開発活動は主に当社を中心とした日本セグメントで行っております。なお、当連結会計年度における主な研究開発の成果は、次のとおりであります。
(1) ナットレスコレット式バルブフィニッシャ
高精度を要求されるシリンダヘッドのバルブシート及びガイド穴の仕上げ工程に使用する工具をバルブフィニッシャと呼び、汎用のインターフェースで対応できるプランジ式を提案しております。従来品と比べ、リーマ把持剛性を維持しつつ、ホルダーのスリム化を図るため、ナットレスという切り口で製品開発を行いました。スリム化の実現はリーマ突き出し長の短縮に寄与し、製品の加工精度(同軸度)の安定化に繋がります。この効果により、顧客においては1ランク上の製品精度を実感され、高能率加工による加工時間短縮にも期待ができる製品となっております。
(2) 油圧マンドレル
歯車の歯溝振れ測定用には、作業性が良く高精度測定に適した油圧マンドレルを提案しております。本製品は内部に油圧をかけ、ワーク把持部を膨張させて把持する仕組みで、ワーク中心の穴に均一に当たり精度良く姿勢を保つ事ができます。顧客の測定ラインにおきましては多品種ワークを扱うため、本製品のフレキシブル化に期待されており、このニーズを満たす方策としてワークの穴サイズに合わせたコレットを提供いたします。交換部品となるコレットはワーク中心の穴とマンドレルの間に配置して使用し、製品測定時の振れ精度5μm以下を確保する高精度製品です。これらの効果により、顧客の設備投資額低減及び作業性の向上に寄与しております。
(3) 新たな取り組み
当社は主軸に取り付ける切削工具やワーク測定用の油圧マンドレルの他に、ワークチャック等の開発にも力を入れており、顧客の生産ラインの全体最適化を目指しております。
近年の多品種少量生産に柔軟な対応をするため、製品開発時にはフレキシブル性を向上する取り組みを実施しております。その中でワークチャックも同様に生産ラインでの作業性向上を念頭に置き、クイックチェンジ化や軽量化、メンテナンス性向上といった切り口で取り組んでおります。
また、近年、顧客の生産ラインにおける立ち上げ期間が非常に短くなっていますので、当社製品を不具合なくご使用いただくため、事前に製品性能を把握する評価を実施しております。当社では加工評価機や自動工具研削盤を導入し、加工評価からデータ解析、ツーリング提案を直ちに実施できる体制を整えております。顧客の生産性向上につながる製品開発の環境を積極的に整備し、高いレベルの開発品をご提供していきます。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01503] S100D0BB)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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