有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100DDJN
住友重機械工業株式会社 研究開発活動 (2018年3月期)
当社グループ(当社及び連結子会社)は、「中期経営計画2019」(平成29~31年度)において、『着実な成長』『高収益企業体』『たゆみなき業務品質改善』『組織統合、M&Aおよび他社との事業提携』『CSRの積極推進』を基本方針として掲げ、一流の商品とサービスの提供を通して社会に貢献することを目指しております。具体的には「商品一流化活動」を推進し、顧客の収益性向上に貢献する「知性に富んだ魅力的な商品(スマート商品)」の開発など、当社グループ一丸で取り組んでおります。
当連結会計年度の研究開発投資総額は149億円であり、セグメント毎の主な研究開発成果は次のとおりであります。
(1) 機械コンポーネント
減・変速機につきましては、主力機種であるベベルタイプのバディボックス減速機新シリーズを市場投入しました。低減速比からの品揃えにより高速入力を可能とし、更にプレミアム効率(IE3)モータによる高効率化、グリース潤滑による自由なレイアウトを実現しています。また、ベルギーにあるHansen Industrial Transmissions NVに、産業用ギヤボックスの研究開発拠点として「グローバルR&Dセンター」を開設しました。卓越した歯車技術の活用と共に、日本を含め各地域の要求に応えたグローバル商品や新しいサービス・ソリューションを創出していきます。
当該部門に係る研究開発費は15億円であります。
(2) 精密機械
プラスチック加工機械につきましては、スマートフォンなどに用いられる薄型で精密なレンズの成形に対応した「SE50EV-Aレンズ専用機」を市場投入しました。また、Sumitomo(SHI)Demag Plastics Machinery GmbHが、全電動小型射出成形機「IntElect」をフルモデルチェンジして販売を開始しました。最新の電動技術導入により高い精密安定性を実現するとともに、欧州の市場要求に適合する優れた操作性や自動化機器との柔軟な対応性を実現しています。フィルム加工機械につきましては、ラミネータ/キャスト成形用の空圧式自動偏肉補正Tダイ「SMART FLIPPER」が食品分野、産業資材分野等で着実に使用拡大しております。
高真空機器につきましては、顧客装置の稼働率向上のため、従来にないコンセプトの冷却パネルデザインにより水素排気速度を従来比32%、水素吸蔵量を従来比28%向上させた、イオン注入装置向け次世代クライオポンプ「SICERA Ultra」を市場投入しました。
制御システムにつきましては、印刷紙工用途として欧州規格に対応したライン制御用制御盤を市場投入しました。
レーザー加工システムにつきましては、レーザアニール装置の加工プロセスをオンラインで管理・可視化可能なプロセスモニタを市場投入しました。
当該部門に係る研究開発費は53億円であります。
(3) 建設機械
建設機械分野では、作業性、経済性、環境保全性及び安全性を追求した市場・顧客ニーズに応える新商品開発、研究に継続して取り組んでおります。油圧ショベルにつきましては、排ガス規制に対応したエンジンを搭載した新型機種を日本市場に投入し機種構成を充実させました。既に欧米市場に投入して高い評価を得ている排ガス4次規制対応機「SH120-7、SH200-7、SH125/135X-7、SH235X-7」と、より高い低燃費と作業性を実現したアクティブハイブリッドショベル「SH200HB-7」の国内販売を開始しました。当社独自のエンジン制御と油圧制御により作業性や経済性を改善し、機械周辺に人が居ると判断した場合にモニター画面と音でオペレーターに知らせる、進化した周囲監視装置「フィールドビューモニター2(FVM2)」を標準装備することで安全性を高めました。また「SH200-7」では、容易に3Dにバージョンアップ可能な、2Dマシンガイダンス、2Dマシンコントロールをオプションとして用意しており、情報化施工に対応した顧客の施工効率改善に貢献します。
道路機械につきましては、国内の第4次排出ガス規制機「HA60W-10、HA45W-10」を市場投入しました。また、中国市場において現地生産の推進に取り組んでおります。
当該部門に係る研究開発費は48億円であります。
(4) 産業機械
蒸気タービンにつきましては、国内小型FIT プロジェクト向けとして順調に受注/納入する中で、更に信頼性の高い商品開発に取り組んでいます。
物流システムにつきましては、新しく高密度自動倉庫システム「マジックラック」を開発し、市場投入しました。
当該部門に係る研究開発費は22億円であります。
(5) 船舶
船舶につきましては、厳しい新環境規則にも適合し、かつ、シェール革命に代表される市場の変化にも対応した、顧客収益性の高い中型タンカーを市場投入し、多くの顧客から好評を得ています。また、生産技術開発の面では、塗装技術や溶接技術のほか、生産管理の高度化にも取り組み、更なる品質と生産性の向上を実現しました。当該部門に係る研究開発費は2億円であります。
(6) 環境・プラント
水環境プラントにつきましては、民間向けには、高濃度糖分を含む廃液の嫌気性処理を可能とする技術を開発し、梅調味廃液を処理するバイオガス発電型嫌気性廃水処理システムを受注しました。自治体向けには、下水処理場の沈澱池設備の汚泥かき寄せ機として、耐震性、耐久性に優れた「SRノッチ」を市場投入しました。また、上水関連では、配水管末端の水質検査と、残留塩素濃度を維持するための管理排水作業を自動化して水質を自動管理する「スマフロプラス」を市場投入しました。化工機につきましては、中~高粘度液の微粒子製造装置「NANOVisK」が、ファインケミカル分野等で着実に使用拡大しています。
混練機につきましては、混練時に必要な電力や加圧蓋の位置をリアルタイムで確認できる「混練モニタリングシステム」を市場投入しました。製品不良の発生を早期に防ぐことが可能となり、トレーサビリティを強化することで、顧客の品質管理向上に貢献します。
空調機器につきましては、クリーンルーム用精密温調装置「水冷式インバータレヒート型サーマルキューブ」を市場投入しました。圧縮機の回転数を負荷に合わせて制御することで消費電力を低減し、凝縮器と熱交換する冷却水量を制御し冷媒の高圧圧力を一定に保つことで再熱温度範囲向上、吹き出し温度安定化を実現しました。
当該部門に係る研究開発費は9億円であります。
(バディボックスは、住友重機械工業㈱の登録商標です)
(SICERAは、住友重機械工業㈱の登録商標です)
(アクティブ ハイブリッド ショベルは、住友建機㈱の登録商標です)
(FVMは、住友重機械工業㈱の登録商標です)
(マジックラックは、住友重機械搬送システム㈱の登録商標です)
(SRノッチは、住友重機械エンバイロメント㈱より商標登録出願中です)
(スマフロは、住友重機械エンバイロメント㈱の登録商標です)
(スマフロプラスは、住友重機械エンバイロメント㈱の商標です)
(サーマルキューブは、日本スピンドル製造㈱の登録商標です)
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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