有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100GB3F
株式会社大真空 研究開発活動 (2019年3月期)
当社グループは水晶を利用した電子デバイスの専業メーカーとして、新製品並びに新技術の研究開発に鋭意努力しております。当社グループにおける新製品・新技術の開発活動は、高度化する社会のニーズに応える水晶デバイスを、蓄積された要素技術により積極的に提案することを目的とし現在78名の従業員が当社グループの研究開発に従事しております。
当連結会計年度における研究開発費は1,716百万円でありました。スマートフォンを始めとする携帯端末やIoT関連機器、並びにクルマの電装化の進展により、カーエレクトロニクス用機器にも活発な動きがありました。それらの製品が市場に普及する中で水晶デバイスに求められるニーズを的確にとらえ、当社技術部門は小型・低背化、高周波化、高精度化、高機能化のほか、低消費電力化、耐環境性能の向上、環境配慮製品の創出など積極的な活動を展開しました。今後も市場動向と顧客ニーズを的確にとらえた新製品の開発と拡充を図って参ります。
(1) Arkh.3G関係
① Arkh.3G 水晶振動子DX1008JS型(外形寸法:1.0×0.8×0.13mmH)を開発中です。従来デバイスと比べ圧倒的な薄型化(0.13mm max)により、特殊な通信モジュールやICパッケージへの内蔵というニーズに対応します。2019年度に開発完了と量産展開を行います。
② Arkh.3G 水晶発振器DS1008JS型(外形寸法:1.0×0.8×0.24mmH)を開発いたしました。Arkh.3Gシリーズとして、圧倒的な薄型(0.24mm max)に加え、世界最小サイズの水晶発振器として省スペース化が求められる車載カメラなどの用途へ対応します。
③ Arkh.3G 低電圧水晶発振器DS1008JN型(外形寸法:1.0×0.8×0.24mmH)を開発中です。DS1008JSと同様、圧倒的な薄型(0.24mm max)と世界最小サイズの低電圧水晶発振器として、且つ、電源電圧0.9V~1.5V typという低電圧にも対応します。省スペース化が求められる機器では同時に発熱を低減させるための低電圧化が求められており、本製品によりそれらに対応していきます。2019年度に開発完了と量産展開を行います。
④ Arkh.3G 差動出力水晶発振器DS1008JC,D,J,K型(外形寸法:1.0×0.8×0.29mmH)を開発中です。156.25MHzを標準周波数とし、世界最小サイズの差動出力発振器としてLVDS,LV-PECL,HCSL出力のラインナップを備えます。光ネットワーク市場の省スペースが求められる用途へ対応します。2019年度に開発完了と量産展開を行います。
(2) 水晶振動子関係
① 表面実装型水晶振動子において、次世代Wi-Fi IEEE-802.11ax向けで高周波振動子DSX1210A型(外形寸法:1.2×1.0×0.3mmH)とDSX211SH型(外形寸法:2.0×1.6×0.45mmH)の量産を開始いたしました。周波数は基本波48MHz、80MHzと96MHzに対応し、今後更なる高周波数への拡張を進める予定です。次世代Wi-Fiや5G LTEなど今後の高周波化に向けた移動体通信機器、IoT機器用途に対応します。
② 表面実装型水晶フィルタにおいて、業界最小となるDSF633SDF型(外形寸法:6.0×3.5×1.1㎜H)を開発いたしました。周波数は38.85MHz~130MHzに周波数拡張に対応し、小型パッケージ内に2枚の水晶フィルタ素子を搭載した高性能4poleフィルタを実現しました。良好な相互変調特性を有しており、業務用無線、公共無線、船舶無線などの用途に対応します。
③ 表面実装型水晶振動子において、DSX1008A型(外形寸法:1.0×0.8×0.3mmH)を開発中です。周波数は40MHz、48MHz、59.97MHzに対応し、周波数拡張を進めております。特に小型・低背化ニーズにおいて従来製品(1210)の約80%(体積比)の小型化を実現しました。高密度実装に対応し、発展が期待されるIoT社会に向けて移動体通信機器、近距離無線モジュール、デジタルAV機器、ウェアラブル機器などの用途に対応します。
④ 温度センサ内蔵表面実装型水晶振動子において、DSR1210ATH型(外形寸法:1.2×1.0×0.55mmH)を開発しました。世界最小クラスの温度センサ内蔵表面実装型水晶振動子を目指し、2019年度に量産展開予定です。周波数範囲は38.4MHz、76.8MHzに対応し、移動体通信機器、ウェアラブル機器、その他各種電子機器の用途に対応します。
(3) 水晶発振器関係
① 温度補償水晶発振器において、DSA/DSB535SGA型(外形寸法:5.0×3.2×1.35 mmH)を開発中です。高精度温度補償回路を採用し周波数温度特性は-40~105℃で±0.1ppm以内です。高温度範囲にわたって準OCXOクラスの周波数安定度を5.0×3.2mmサイズで実現します。周波数範囲は10MHz~40MHzに対応し、スモールセル基地局、Stratum3、業務用無線基地局に対応します。
② 車載市場向け温度補償水晶発振器DSB211SJA型(外形寸法:2.0×1.6×0.7mmH)を開発中です。次世代高速無線LAN規格 IEEE-802.11axで要求される±20ppmの周波数安定度を車載用途で要求される-40~125℃の温度範囲で実現するCMOS出力水晶発振器です。周波数範囲は13MHz~52MHzに対応し、車載用のWi-Fi通信機器をはじめ、その他各種映像機器、マルチメディアデバイスの用途に対応します。
③ 車載市場向け水晶発振器DSO211SX型(外形寸法:2.0×1.6×0.7mmH)およびDSO221SX(外形寸法:2.5×2.0×
0.8mmH)を開発いたしました。動作温度範囲-40~125℃において周波数安定度は±50ppm以内であり、車載用途で要求される高温環境下での使用と低位相雑音の発振出力を特徴としています。周波数範囲は4MHz~125MHzに対応し、ミリ波レーダーモジュール、車載カメラなどのADAS機器およびカーナビ、カーオーディオ、その他各種マルチメディアデバイスの用途に対応します。
④ 車載市場向け水晶発振器DSB211SPX(外形寸法:2.0×1.6×0.7mmH)を開発中です。動作温度範囲-40~125℃において周波数安定度は±0.5ppm以内であり、車載用途で要求される高温環境下での仕様と高精度を特徴としています。周波数範囲は9.6MHz~100MHzに対応し、GPSやADAS機器に対応しています。
当連結会計年度における研究開発費は1,716百万円でありました。スマートフォンを始めとする携帯端末やIoT関連機器、並びにクルマの電装化の進展により、カーエレクトロニクス用機器にも活発な動きがありました。それらの製品が市場に普及する中で水晶デバイスに求められるニーズを的確にとらえ、当社技術部門は小型・低背化、高周波化、高精度化、高機能化のほか、低消費電力化、耐環境性能の向上、環境配慮製品の創出など積極的な活動を展開しました。今後も市場動向と顧客ニーズを的確にとらえた新製品の開発と拡充を図って参ります。
(1) Arkh.3G関係
① Arkh.3G 水晶振動子DX1008JS型(外形寸法:1.0×0.8×0.13mmH)を開発中です。従来デバイスと比べ圧倒的な薄型化(0.13mm max)により、特殊な通信モジュールやICパッケージへの内蔵というニーズに対応します。2019年度に開発完了と量産展開を行います。
② Arkh.3G 水晶発振器DS1008JS型(外形寸法:1.0×0.8×0.24mmH)を開発いたしました。Arkh.3Gシリーズとして、圧倒的な薄型(0.24mm max)に加え、世界最小サイズの水晶発振器として省スペース化が求められる車載カメラなどの用途へ対応します。
③ Arkh.3G 低電圧水晶発振器DS1008JN型(外形寸法:1.0×0.8×0.24mmH)を開発中です。DS1008JSと同様、圧倒的な薄型(0.24mm max)と世界最小サイズの低電圧水晶発振器として、且つ、電源電圧0.9V~1.5V typという低電圧にも対応します。省スペース化が求められる機器では同時に発熱を低減させるための低電圧化が求められており、本製品によりそれらに対応していきます。2019年度に開発完了と量産展開を行います。
④ Arkh.3G 差動出力水晶発振器DS1008JC,D,J,K型(外形寸法:1.0×0.8×0.29mmH)を開発中です。156.25MHzを標準周波数とし、世界最小サイズの差動出力発振器としてLVDS,LV-PECL,HCSL出力のラインナップを備えます。光ネットワーク市場の省スペースが求められる用途へ対応します。2019年度に開発完了と量産展開を行います。
(2) 水晶振動子関係
① 表面実装型水晶振動子において、次世代Wi-Fi IEEE-802.11ax向けで高周波振動子DSX1210A型(外形寸法:1.2×1.0×0.3mmH)とDSX211SH型(外形寸法:2.0×1.6×0.45mmH)の量産を開始いたしました。周波数は基本波48MHz、80MHzと96MHzに対応し、今後更なる高周波数への拡張を進める予定です。次世代Wi-Fiや5G LTEなど今後の高周波化に向けた移動体通信機器、IoT機器用途に対応します。
② 表面実装型水晶フィルタにおいて、業界最小となるDSF633SDF型(外形寸法:6.0×3.5×1.1㎜H)を開発いたしました。周波数は38.85MHz~130MHzに周波数拡張に対応し、小型パッケージ内に2枚の水晶フィルタ素子を搭載した高性能4poleフィルタを実現しました。良好な相互変調特性を有しており、業務用無線、公共無線、船舶無線などの用途に対応します。
③ 表面実装型水晶振動子において、DSX1008A型(外形寸法:1.0×0.8×0.3mmH)を開発中です。周波数は40MHz、48MHz、59.97MHzに対応し、周波数拡張を進めております。特に小型・低背化ニーズにおいて従来製品(1210)の約80%(体積比)の小型化を実現しました。高密度実装に対応し、発展が期待されるIoT社会に向けて移動体通信機器、近距離無線モジュール、デジタルAV機器、ウェアラブル機器などの用途に対応します。
④ 温度センサ内蔵表面実装型水晶振動子において、DSR1210ATH型(外形寸法:1.2×1.0×0.55mmH)を開発しました。世界最小クラスの温度センサ内蔵表面実装型水晶振動子を目指し、2019年度に量産展開予定です。周波数範囲は38.4MHz、76.8MHzに対応し、移動体通信機器、ウェアラブル機器、その他各種電子機器の用途に対応します。
(3) 水晶発振器関係
① 温度補償水晶発振器において、DSA/DSB535SGA型(外形寸法:5.0×3.2×1.35 mmH)を開発中です。高精度温度補償回路を採用し周波数温度特性は-40~105℃で±0.1ppm以内です。高温度範囲にわたって準OCXOクラスの周波数安定度を5.0×3.2mmサイズで実現します。周波数範囲は10MHz~40MHzに対応し、スモールセル基地局、Stratum3、業務用無線基地局に対応します。
② 車載市場向け温度補償水晶発振器DSB211SJA型(外形寸法:2.0×1.6×0.7mmH)を開発中です。次世代高速無線LAN規格 IEEE-802.11axで要求される±20ppmの周波数安定度を車載用途で要求される-40~125℃の温度範囲で実現するCMOS出力水晶発振器です。周波数範囲は13MHz~52MHzに対応し、車載用のWi-Fi通信機器をはじめ、その他各種映像機器、マルチメディアデバイスの用途に対応します。
③ 車載市場向け水晶発振器DSO211SX型(外形寸法:2.0×1.6×0.7mmH)およびDSO221SX(外形寸法:2.5×2.0×
0.8mmH)を開発いたしました。動作温度範囲-40~125℃において周波数安定度は±50ppm以内であり、車載用途で要求される高温環境下での使用と低位相雑音の発振出力を特徴としています。周波数範囲は4MHz~125MHzに対応し、ミリ波レーダーモジュール、車載カメラなどのADAS機器およびカーナビ、カーオーディオ、その他各種マルチメディアデバイスの用途に対応します。
④ 車載市場向け水晶発振器DSB211SPX(外形寸法:2.0×1.6×0.7mmH)を開発中です。動作温度範囲-40~125℃において周波数安定度は±0.5ppm以内であり、車載用途で要求される高温環境下での仕様と高精度を特徴としています。周波数範囲は9.6MHz~100MHzに対応し、GPSやADAS機器に対応しています。
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