有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100DBN2
株式会社SUBARU 研究開発活動 (2018年3月期)
当社グループは、中期経営ビジョン「際立とう2020」におきまして、2020年の当社のありたい姿を、「大きくはないが強い特徴を持ち、質の高い企業」と定め、その実現のため、「SUBARUブランドを磨く」、「強い事業構造を創る」という2つの活動に集中し、研究開発活動を進めております。当連結会計年度におけるグループ全体での研究開発費総額は121,084百万円です。セグメン卜ごとの研究開発活動状況および研究開発費は次のとおりです。
(1)自動車事業
自動車の研究開発では、中期経営ビジョン「際立とう2020」の「SUBARUブランドを磨く6つの取り組み」で掲げた、総合性能、安全、デザイン、環境対応、品質向上に取り組み、「安心と愉しさ」でお客様の期待を超える商品の開発を推進しております。加えて「強い事業構造を創る8つの取り組み」での、商品戦略、アライアンス商品開発、コスト低減、人材育成、組織・風土改革などを通じ、開発力の基盤強化を図っております。
① 「SUBARUブランドを磨く」取り組み
当社は、「SUBARUブランドを磨く」取り組みの一環として、総合安全NO.1ブランドを目指し技術開発を進めています。なかでも、運転支援システム「アイサイト」の進化に注力しており、開発をさらに加速させるため、「高速道路のカーブ」、「高速道路の分合流」、「市街地を想定した交差点」、「北米のフリーウェイを模した路面」など、高度化していく運転支援技術開発に必要となるテストコースを、美深試験場に新設しました。このテストコースを活用して、技術開発をさらに加速させています。
この他にも、当社がお客様に提供する「安心と愉しさ」を進化させるべく、環境性能をさらに高めたパワーユニット、次期電動化商品など、研究開発を促進しました。
② 「強い事業構造を創る」取り組み
「強い事業構造を創る」取り組みとして、「強みであるSUVセグメントを中心にラインナップを強化」、「主力車種FMC、新商品を間断なく投入」、「STIブランドの活用拡大、環境対応商品を順次展開」を商品戦略として掲げ、研究開発を推進しています。
その一環として、北米市場専用車であります新型「ASCENT(アセント)」の2018年発売を発表しました。新型「アセント」は、SUBARUの北米市場での更なる成長を追求し、特にファミリーユーザーに向けて新規開発した3列ミッドサイズSUVです。家族全員が移動を愉しむことができるよう、快適で安全な移動空間を提供します。また、グローバル戦略車であります新型「フォレスター」を発表しました。新型「フォレスター」は、乗る人すべてが愉しく、快適な空間を共有できるよう、取り回しのよさと室内の広さを両立したパッケージングを実現し、またSUBARU初となる顔認識技術活用による「ドライバーモニタリングシステム」の採用により、運転者の脇見や居眠りの注意機能と、個別にシートポジションや空調などを自動設定する機能を持たせました。
③ 「安全性能向上」への取り組み
米国IIHS(道路安全保険協会)が行う2018年型トップセーフティピック・トップセーフティピックプラス評価において、「インプレッサ」、「レガシィ」、「アウトバック」、「WRX」(いずれもアイサイト装着車)が、最高評価の「トップセイフティピック+」を、「SUBARU Crosstrek」、「フォレスター」(いずれもアイサイト装着車)が「トップセイフティピック」を獲得しました。
欧州の新車評価基準である 「ユーロNCAP」における2017年安全性能総合評価において、「インプレッサ」、「SUBARU XV」が、最高評価の「ファイブスター」を獲得しました。2017ユーロNCAPでは、「乗員(大人)保護性能」、「乗員(幼児)保護性能」、「歩行者保護性能」、「安全補助性能」の4分野において安全性能が試されます。また、「インプレッサ」、「SUBARU XV」は、スモールファミリーカー部門において2017年ユーロNCAP「ファイブスター」獲得車中でトップとなる「ベスト・イン・クラス・セーフティ賞」を受賞しました。
国内では、国土交通省と独立行政法人 自動車事故対策機構が実施する、自動車の安全性能を比較評価する自動車アセスメント(JNCAP)において、「インプレッサ」、「SUBARU XV」が過去最高の得点を獲得し、2016年度「衝突安全性能評価大賞」 を受賞しています。
④ 新商品の開発状況
当連結会計年度において、「安心と愉しさ」でお客様の笑顔に応えるべく、下記商品を展開しました。
i. 2017年5月に 新型「SUBARU XV」を発売しました。「Fun Adventure」をコンセプトに、都会的で洗練されたデザインとSUBARUらしいSUVとしての走破性、世界トップクラスの安全性能を兼ね備えたクロスオーバーSUVです。歩行者保護エアバッグと運転支援システム「アイサイト」を全車に標準装備。次世代プラットフォーム「スバルグローバルプラットフォーム」を採用し、高い操舵応答性と操縦安定性を実現しました。また、200mmの最低地上高を兼ね備え、本格SUV並みの悪路走破性を実現しました。
ii. 2017年8月に「レヴォーグ」、「WRX S4」の大幅改良を実施しました。全車速域でアクセル・ブレーキ・ステアリング操作をサポートするアイサイトの新機能「ツーリングアシスト」をSUBARU初搭載し、ロングツーリングの際の快適性と安心感を高めました。さらに、「後退時自動ブレーキシステム」、「フロントビューモニター」、「スマートリヤビューミラー」、「ステアリング連動ヘッドランプ」等の先進安全機能を新たに追加し、全方位にわたってドライバーの安全運転支援を実現しました。
iii. 2017年10月に「BRZ」最上級グレード「STI Sport」を発売しました。SUBARUのモータースポーツ統括会社であるスバルテクニカインターナショナル(STI)との共同開発により、「BRZ」が持つ走行性能や走りの質感、内外装の質感をこれまでよりもさらに高めた最上級グレードとして設定しました。
当事業に関わる研究開発費は117,622百万円です。
(2)航空宇宙事業
航空宇宙カンパニーは将来にわたる持続的成長に向け、新規事業開拓及び生産性向上を中心とした以下の研究開発を行っております。回転翼機分野では、新中型ヘリコプタのトランスミッションの能力向上や機体耐久性改善等の国際共同開発を行っています。また、パイロットの負担軽減技術の研究開発にも取り組みました。また、無人機分野では、防衛や防災等に活躍できる無人機の高機能・高信頼化の研究開発を推進し、固定翼機分野では、構造の軽量化及び高機能化に加えて、コスト低減を狙った部品加工・組立プロセスの研究開発を行っております。さらに、炭素繊維強化複合材料や先進金属等の高効率加工技術、組立・穿孔作業の自動化など生産技術分野においても積極的に取り組み、コスト競争力を高める研究開発を行っております。
当事業に関わる研究開発費は3,162百万円であります。
(3)その他事業
産業機器事業終了決定に伴い、研究開発活動は基本的に停止しておりますが、従前からのお客様との契約等に基づき、2017年度もエンジン開発を一部継続しておりました。その研究開発費を中心とした、その他事業全体の研究開発費は300百万円であります。
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このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02152] S100DBN2)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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