有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100CMXI
株式会社シマノ 研究開発活動 (2017年12月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループは「人と自然と道具の美しい調和」を目指し、基礎的な研究開発から製品化および生産技術分野まで幅広く研究開発活動を行っております。また、海外におきましても、Shimano(Singapore)Pte.Ltd.を核として、製品化および生産技術分野の研究開発活動を積極的に行っております。
当連結会計年度の研究開発費の総額は12,412百万円(消費税等は含まず。以下同じ)であり、各セグメント別の主要な成果は以下のとおりであります。
自転車の走行性能の向上を図ることは勿論、操作性の向上によって乗り手を精神的・肉体的ストレスから解放する「ストレスフリーコンセプト」を追求し続けています。
また、自転車市場の拡大と活性化の為に、人と自転車の関係に新しい価値を創造する提案活動を展開しています。各国で自転車道の整備が進む現状からも見ることが出来るように自転車を取り巻く環境は追い風と言えます。健康志向と相まって、移動手段としての見直しや、都市交通整備計画にも自転車の利用が過去にもまして重要視されています。市場の変化を鑑みながら、新たな市場価値を提供し続けています。
なお、当セグメントに係わる研究開発費は9,165百万円であり、主な成果としては、以下のとおりであります。
① MTB分野においては、昨シーズンフルモデルチェンジしたクロスカントリー用コンポーネンツ「SLX」の下位モデル「DEORE」をトレッキング用の仕様と合わせてフルモデルチェンジし、中級ライダーのニーズに応えています。加えて高いスポーツ性能を普及価格帯の「ALTUS」シリーズまで展開し、MTBの魅力をさらにアピールし市場の拡大を図っています。
② ロードバイク分野においては、「ULTEGRA」をフルモデルチェンジし、最上級グレードの「DURA-ACE」と同じく油圧ディスクブレーキ、電子制御変速「DI2」機構をラインアップに加えました。さらにエントリライダー向けの「CLARIS」をフルモデルチェンジし、スポーツサイクリングだけではなくカジュアルな乗り方を提案しています。
③ 市場拡大が見られるE-BIKE(電動アシスト自転車)分野では、シティ・トレッキングバイク向けのコンポーネンツに加えて、電動アシスト仕様のMTBに対応するために「SHIMANO STEPS」テクノロジーを採用した「DEORE XT」グレードのコンポーネンツを投入しています。特にMTBで求められる登り坂での変速のための電子制御システムの開発と投入は、この分野でも乗り手に対するストレスフリーを提供しています。
④ コンフォートバイク分野では、ドライブトレインの内装変速システムを「ALFINE」、「NEXUS」両ブランドで充実させていくとともに、世界規模で急速に広がっているシェアバイクにも内装ハブギアドライブトレインを供給しています。また昨年新たな自転車のカテゴリーとして提案したアーバンスポーツモデル「METREA」を引き続き展開していきます。
なお、当セグメントに係わる研究開発費は3,219百万円であり、主な成果としては、以下のとおりであります。
静かで滑らかなリールの巻き心地を実現するギアを新設計し、2018年発売の新製品「ステラ」に搭載します。ギアの歯の形状一つひとつを解析し、歯の噛み合わせが滑らかになる理想的な形状を追求することで、珠玉のギアフィーリングが誕生しました。この「マイクロモジュールギアII」によって「滑らかで高耐久なギア」をより強くお客様に印象付け、弊社のブランド力を強化することが期待されます。
② 「SILENTDRIVE」(サイレントドライブ)
釣用リールはハンドルの回転運動がインプットとなり、その動力を様々な部品が伝達し、ローターを回転させる運動とスプールを上下させる運動がアウトプットとなります。「サイレントドライブ」では、これらの動力を伝達する様々な部品の設計や製造方法を大幅に見直しました結果、ハンドルのガタや巻取り時に感じるわずかなコツコツ感などの、駆動部品同士の微小なスキマに由来するリールの巻取り時に感じる不快な感覚を取り除く新機構を開発し、2018年発売の新製品「ステラ」に搭載します。
「スパイラルX」のネジリ強度とつぶれ強度をアップした「スパイラルXコア」を2017年秋発売の高価格帯ロッドに搭載しました。ナノアロイ®テクノロジーにより実現した高強度樹脂を採用することにより、一般的な構造と比べ、ネジリ強度とつぶれ強度がそれぞれ当社比約1.4倍、約2.5倍となっています。この構造はロッド縦繊維の内層と外層にカーボンテープをそれぞれ逆方向に密巻きした三層構造であり、内外の斜め繊維により、軽さを維持しながら高いネジリ剛性とつぶれ剛性を実現することができました。
2017年秋発売の「レマーレBG」にこの「スパイラルXコア」を搭載し、自重の増加を抑え高強度化を実現しました。
② 「NEW X GUIDE」(Xガイドエアロチタン)
2015年に誕生したXガイドは磯ロッドのガイドに求められる小ささ、軽さ、強さ、糸がらみのしにくさを実現したシマノオリジナルのガイドであり、多くの釣り人より高評価をいただいています。2017年12月発売の「カーディフモンスターリミテッド」に新たにバットガイドである「Xガイドエアロチタン」を搭載しました。バットガイドはキャスティングにおいてリールから糸が放出されるにあたり最初に糸が接触するガイドであり、飛距離及びキャストフィーリングに大きく影響します。チタン素材のパイプでガイドフレームを構成することで軽さはもちろん糸がらみが起こりづらくなることに加えて、ラウンド形状を採用することで空気抵抗が減りキャストフィールが大幅にアップしています。またガイドリングに軽量金属素材を採用することにより、さらに軽いものに仕上がっています。
② アングラーのパフォーマンスを最大化する事を目指した新設計ウェア「COREACT」を2017年から磯カテゴリーでスタートし、2018年は船カテゴリーにも展開し、船釣り専用レインウェア「RA-033R」(SS・3Dマリンスーツ)を発売します。船釣りでの竿をしゃくる、糸をたぐるなどの動作を実釣と科学の視点で測定・分析を実施し、船の動きやすさを追求した新設計で、現行品の課題点であった着心地を大幅に動きやすく改善しました。さらに素材には汚れに強い特殊ウレタン加工の「SPLASHSHIELD」を新開発し、もう1つの現行品の課題点であった防汚性能を見直し、釣行時に付くイカスミなどの汚れを落としやすく改善しました。
なお、当セグメントに係わる研究開発費は27百万円であります。
当連結会計年度の研究開発費の総額は12,412百万円(消費税等は含まず。以下同じ)であり、各セグメント別の主要な成果は以下のとおりであります。
(1)自転車部品
当セグメントにおける研究開発の目的は、自転車に乗る人の喜びを追求する事であります。自転車の走行性能の向上を図ることは勿論、操作性の向上によって乗り手を精神的・肉体的ストレスから解放する「ストレスフリーコンセプト」を追求し続けています。
また、自転車市場の拡大と活性化の為に、人と自転車の関係に新しい価値を創造する提案活動を展開しています。各国で自転車道の整備が進む現状からも見ることが出来るように自転車を取り巻く環境は追い風と言えます。健康志向と相まって、移動手段としての見直しや、都市交通整備計画にも自転車の利用が過去にもまして重要視されています。市場の変化を鑑みながら、新たな市場価値を提供し続けています。
なお、当セグメントに係わる研究開発費は9,165百万円であり、主な成果としては、以下のとおりであります。
① MTB分野においては、昨シーズンフルモデルチェンジしたクロスカントリー用コンポーネンツ「SLX」の下位モデル「DEORE」をトレッキング用の仕様と合わせてフルモデルチェンジし、中級ライダーのニーズに応えています。加えて高いスポーツ性能を普及価格帯の「ALTUS」シリーズまで展開し、MTBの魅力をさらにアピールし市場の拡大を図っています。
② ロードバイク分野においては、「ULTEGRA」をフルモデルチェンジし、最上級グレードの「DURA-ACE」と同じく油圧ディスクブレーキ、電子制御変速「DI2」機構をラインアップに加えました。さらにエントリライダー向けの「CLARIS」をフルモデルチェンジし、スポーツサイクリングだけではなくカジュアルな乗り方を提案しています。
③ 市場拡大が見られるE-BIKE(電動アシスト自転車)分野では、シティ・トレッキングバイク向けのコンポーネンツに加えて、電動アシスト仕様のMTBに対応するために「SHIMANO STEPS」テクノロジーを採用した「DEORE XT」グレードのコンポーネンツを投入しています。特にMTBで求められる登り坂での変速のための電子制御システムの開発と投入は、この分野でも乗り手に対するストレスフリーを提供しています。
④ コンフォートバイク分野では、ドライブトレインの内装変速システムを「ALFINE」、「NEXUS」両ブランドで充実させていくとともに、世界規模で急速に広がっているシェアバイクにも内装ハブギアドライブトレインを供給しています。また昨年新たな自転車のカテゴリーとして提案したアーバンスポーツモデル「METREA」を引き続き展開していきます。
(2)釣具
当セグメントにおける研究開発は、基本性能の向上と新機能の実現を目指すと共に、感性を具現化するテクノロジーを追求しております。なお、当セグメントに係わる研究開発費は3,219百万円であり、主な成果としては、以下のとおりであります。
リール
① 「MICROMODULE GEAR II」(マイクロモジュールギアII)静かで滑らかなリールの巻き心地を実現するギアを新設計し、2018年発売の新製品「ステラ」に搭載します。ギアの歯の形状一つひとつを解析し、歯の噛み合わせが滑らかになる理想的な形状を追求することで、珠玉のギアフィーリングが誕生しました。この「マイクロモジュールギアII」によって「滑らかで高耐久なギア」をより強くお客様に印象付け、弊社のブランド力を強化することが期待されます。
② 「SILENTDRIVE」(サイレントドライブ)
釣用リールはハンドルの回転運動がインプットとなり、その動力を様々な部品が伝達し、ローターを回転させる運動とスプールを上下させる運動がアウトプットとなります。「サイレントドライブ」では、これらの動力を伝達する様々な部品の設計や製造方法を大幅に見直しました結果、ハンドルのガタや巻取り時に感じるわずかなコツコツ感などの、駆動部品同士の微小なスキマに由来するリールの巻取り時に感じる不快な感覚を取り除く新機構を開発し、2018年発売の新製品「ステラ」に搭載します。
ロッド
① 「SPIRAL X CORE」(スパイラルXコア)「スパイラルX」のネジリ強度とつぶれ強度をアップした「スパイラルXコア」を2017年秋発売の高価格帯ロッドに搭載しました。ナノアロイ®テクノロジーにより実現した高強度樹脂を採用することにより、一般的な構造と比べ、ネジリ強度とつぶれ強度がそれぞれ当社比約1.4倍、約2.5倍となっています。この構造はロッド縦繊維の内層と外層にカーボンテープをそれぞれ逆方向に密巻きした三層構造であり、内外の斜め繊維により、軽さを維持しながら高いネジリ剛性とつぶれ剛性を実現することができました。
2017年秋発売の「レマーレBG」にこの「スパイラルXコア」を搭載し、自重の増加を抑え高強度化を実現しました。
② 「NEW X GUIDE」(Xガイドエアロチタン)
2015年に誕生したXガイドは磯ロッドのガイドに求められる小ささ、軽さ、強さ、糸がらみのしにくさを実現したシマノオリジナルのガイドであり、多くの釣り人より高評価をいただいています。2017年12月発売の「カーディフモンスターリミテッド」に新たにバットガイドである「Xガイドエアロチタン」を搭載しました。バットガイドはキャスティングにおいてリールから糸が放出されるにあたり最初に糸が接触するガイドであり、飛距離及びキャストフィーリングに大きく影響します。チタン素材のパイプでガイドフレームを構成することで軽さはもちろん糸がらみが起こりづらくなることに加えて、ラウンド形状を採用することで空気抵抗が減りキャストフィールが大幅にアップしています。またガイドリングに軽量金属素材を採用することにより、さらに軽いものに仕上がっています。
フィッシングギア
① フォール鯛ラバメソッドの要ともいえるフォール鯛ラバ専用設計の「炎月フラットバクバク」を開発しました。リトリーブ(巻き上げ)時だけでなくフォール(沈める)時にも魅惑的なアクションを発生させ、鯛だけでなく青物や根魚でも抜群の釣果を誇ります。またショアソルトの釣りモノとして定着したヒラメ向け「熱砂サンドライザー」を始めソフトベイトシリーズを拡大し、シーバスでは「エクスセンス スライドアサシン100S X AR-C」を発売します。ソルトだけでなくバス、トラウト、イカ(メタルスッテ)でも魅力的な新製品を用意しました。② アングラーのパフォーマンスを最大化する事を目指した新設計ウェア「COREACT」を2017年から磯カテゴリーでスタートし、2018年は船カテゴリーにも展開し、船釣り専用レインウェア「RA-033R」(SS・3Dマリンスーツ)を発売します。船釣りでの竿をしゃくる、糸をたぐるなどの動作を実釣と科学の視点で測定・分析を実施し、船の動きやすさを追求した新設計で、現行品の課題点であった着心地を大幅に動きやすく改善しました。さらに素材には汚れに強い特殊ウレタン加工の「SPLASHSHIELD」を新開発し、もう1つの現行品の課題点であった防汚性能を見直し、釣行時に付くイカスミなどの汚れを落としやすく改善しました。
(3)その他
当セグメントでは主にロウイング関連用品等の開発を行っております。なお、当セグメントに係わる研究開発費は27百万円であります。
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