シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100DH0E

有価証券報告書抜粋 株式会社 島津製作所 研究開発活動 (2018年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループの研究開発活動は、主として当社が行っており、当社においては、先端的および基盤的な技術の研究開発、製品化技術の研究開発を総合的、有機的に連携させ、運営しています。すなわち、ライフサイエンステクノロジー、ナノテクノロジーなどの先端技術研究活動の成果を生かし、基盤事業としての計測機器事業、医用機器事業、航空機器事業、産業機器事業に対する新製品開発を推進しています。
また、子会社においては、独自に研究開発を行うほか、欧州および中国の研究開発子会社において次世代の当社製品の核となる基盤要素技術の研究開発を行うなど積極的な研究開発に取組んでいます。
なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、96億7千6百万円です。セグメントで見ますと、計測機器事業では40億5千5百万円、医用機器事業では18億1千4百万円、航空機器事業では6億1千5百万円、産業機器事業では7億5千5百万円であり、その他の事業では3千5百万円です。また、上記事業区分に配賦しない基礎的研究費等は23億9千9百万円です。
当連結会計年度における主要な研究開発成果にはつぎのものがあります。


計測機器事業では、クロマト分析・質量分析システム、バイオ関連解析システム、光・X線分析システム、環境計測システム、試験検査・測定機器、光学デバイス・レーザ機器などの開発に注力しています。クロマト分析・質量分析システムとして、従来のシステム堅牢性や操作性を保ちつつ、10倍以上の高感度を実現したミクロ流量対応の液体クロマトグラフ質量分析システムを開発しました。また、世界最高の検出感度と高いユーザビリティ、様々なアプリケーションに対応する拡張性を実現したハイエンドガスクロマトグラフや、当社独自の技術を利用して小型化と分析の高速化を実現した次世代多次元ガスクロマトグラフを開発しました。更に、これまで質量分析計による測定前には溶媒やカラムを準備し、試料のおよその濃度を把握したりする必要がありましたが、煩雑な前処理なしで迅速に質量分析が可能になる探針エレクトロスプレーイオン化質量分析計を開発しました。バイオ関連解析システムでは、細胞製造の現場で必須の日常的な細胞の観察や記録が簡便かつ再現性よく行え、作業者の負担を大きく低減できる細胞培養解析システムを開発しました。また、ピペットを用いた手作業の細胞除去を自動化することにより作業効率や再現性を高め、細胞培養の安定性を向上させた細胞培養支援システムを開発しました。光・X線分析システムとして、コンパクトな設置面積ながら高い拡張性を両立し、標準搭載した専用プログラムによって分析を省力化するフーリエ変換赤外分光光度計を開発しました。また、ワーク(検査対象物)のX線CT画像撮影と高精度な内部寸法の計測が可能な、当社としては初の計測用X線CTシステムを開発しました。新たに開発した金属アーチファクト低減ソフトウェアによって、従来のCT撮影画像において画像に発生するアーチファクトを大幅に低減して鮮明な画像が取得可能になります。試験検査・測定機器として、プラスチックや樹脂複合材料の引張試験を最速20m/秒(時速72km)で行える高速衝撃試験機を開発しました。また、画像データの取得速度を最大5倍に高めるとともに、X軸・Y軸の最大走査範囲をそれぞれ4倍に拡大し、大気中や液中においても真空中と同様に超高分解能な観察を実現する走査型プローブ顕微鏡を開発しました。


医用機器事業では、X線TV・撮影システム、血管撮影システム、PET/CTシステムなどの開発に注力しています。X線TV・撮影システムとして、伸縮式支柱やコンパクトになった本体によって前方の視認性向上と快適な走行性を実現したことに加え、大型フルフラットモニタやFPD(フラットパネル検出器)収納部ロック機能、豊富なオプションなどによって操作性も高めたデジタル式回診用X線撮影システムを開発しました。血管撮影システムにおいては、被ばく低減と治療デバイスの視認性向上に寄与する新しい画像処理技術の導入や多機能カテーテルテーブルとの連携などによって、心臓や頭部、腹部から下肢まで全身領域における血管内治療をサポートする血管撮影システムを開発しました。PET/CTシステムにおいては、検査にともなう負担が少なく、精度の高い乳がん検査を支援する乳房専用PETシステムを開発しました。


航空機器事業では、航空機搭載機器などの開発に注力しています。航空機搭載機器関連では、航空機に搭載される装備品が電動化される動きに対応するべく、電動アクチュエータや電子機器の冷却システムに関する研究を行っています。


産業機器事業では、産業機械、油圧機器などの開発に注力しています。産業機器では、分析機器及び小型真空排気装置への組み込みを目的とした省スペースかつ低ランニングコストながら、排気性能に優れた小型のターボ分子ポンプを開発しました。また、半導体ドライエッチング向け大容量ターボ分子ポンプに搭載される電源においては、接地面積で従来比50%、重量で従来比30%削減し、製造現場での省スペース化及びメンテナンス性の向上に対する要望に対応しました。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02265] S100DH0E)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。