有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100DCA4
株式会社ニコン 研究開発活動 (2018年3月期)
当社グループでは、各事業部門の開発担当部門が光学本部、研究開発本部、生産本部と連携しながら研究開発を推進しております。なお、2018年4月1日付で、全社の技術戦略を統括する役員を選任し、中長期計画と連動した技術戦略を立案し、研究開発の全体最適化を図っております。
当社グループは、「光利用技術」と「精密技術」の2つの中核技術を基軸に、デジタル技術や制御技術、情報通信技術など、多彩な技術をクロスオーバーすることで、要素技術開発から商品開発、生産技術開発に至るまで上記体制の下に積極的な研究開発活動に取り組んでおり、当連結会計年度の研究開発投資は607億4百万円でありました。なお、当社グループは開発投資の一部について資産化を行っており、研究開発投資には無形資産に計上された開発費を含んでおります。
当連結会計年度における主な開発状況は次のとおりであります。
① 映像事業
レンズ交換式デジタルカメラでは、有効画素数4575万画素と最高約9コマ/秒の高速連写性能を実現した D850 を開発しました。ニコンデジタル一眼レフカメラで初めて採用した裏面照射型CMOSセンサーが入射光を効率的にフォトダイオードに導き、D5 と同じ画像処理エンジン EXPEED5 との連携で、高画素、高速性能とISO64-25600を両立させています。さらに、機構ブレ・シャッター音を一切排除してディテールを余さず捉えることのできるサイレント撮影も可能にしました。また、4K UHD(3840×2160)での動画撮影の実現はもちろん、フルHD動画撮影時にはドラマチックな映像表現が可能となるスローモーション動画をカメラまかせで撮影することができます。
交換レンズでは、ニコンFXフォーマットデジタル一眼レフカメラ対応の超望遠ズームレンズ AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VR を開発しました。ワイド端180mmから、一眼レフカメラ用NIKKORレンズで初めて搭載した内蔵1.4倍テレコンバーターによる超望遠560mmの焦点距離までを1本でカバーします。光学系には、色収差を効果的に補正する蛍石レンズと8枚のEDレンズを使用して、絞り開放から撮像範囲周辺部まで高い解像力を発揮するとともに、ナノクリスタルコートをはじめとする高性能な低反射コーティングにより、ゴーストやフレアを徹底的に抑えた抜けの良いクリアーな高画質を実現しています。
なお、当事業に係る研究開発投資の金額は234億60百万円であります。
② 精機事業
FPD露光装置分野においては、高精細大型パネルの生産に最適な露光装置 FX-103SH/103S を開発しました。
本装置においては、露光シーケンス、キャリブレーションシーケンスを刷新することで、 FX-101S に対して高タクトタイムを達成しています。 FX-103SH においては、FX-86SH2 で開発した独自の解像度向上技術を適用した照明系とマルチレンズシステムを第10.5世代向けに最適化し、さらにマスクたわみやプレート平面度などの誤差を最適に補正する新たなオートフォーカスシステムを搭載しています。これにより、2.2マイクロメートルの高解像度を達成しながら、広い実用焦点深度を確保しました。
半導体露光装置分野においては、お客様のニーズに応えるため、新型投影レンズ、アライメントシステムのマーク検出・計測能力の強化により、装置間重ね合わせ精度(MMO:Mix and Match Overlay)2.3ナノメートル以下、スループット毎時270枚以上(96shots)の生産性を実現したNSR-S631Eに対して、さらなる高精度、高生産性を実現するためのソフトウエア、及びハードウエアの開発を実施しました。
なお、当事業に係る研究開発投資の金額は143億円であります。
③ ヘルスケア事業
バイオサイエンス分野においては、高解像度での観察を可能にする超解像顕微鏡 N-SIM の後継機種として、 N-SIM S を開発しました。高速駆動デバイスを使用した照明装置により撮像速度を従来の約10倍に向上し、約0.067秒/枚の高速な画像取得によりライブセルの素早い動きを超解像で高速にとらえます。研究用倒立顕微鏡 ECLIPSE Ti2-E をプラットホームにして、長時間の観察でも振動によるブレのない安定的な環境で画像を取得することができます。
眼科診断分野においては、子会社の英国Optos Plcと共に、ニコンの光学技術、特性を活かした超広角眼底撮影(Ultra-widefield)、光干渉断層撮影(Optical Coherence Tomography)の機能を有した網膜画像診断機器の製品開発を加速しました。
なお、当事業に係る研究開発投資の金額は79億51百万円であります。
④ 産業機器・その他
産業機器事業においては、多関節アーム型三次元測定機MCAxシリーズ用のハンドヘルドスキャナー ModelMakerH120 を開発しました。ModelMaker H120 は、新開発の光学系を搭載し、秒間取得点数300,000(最大450,000)の高速なスキャンを実現するほか、低ノイズの青色レーザーを搭載し、従来では困難だった詳細な形状取得を行うことができます。また、スキャン中に自動的に表面条件(色及び反射率)の変化をモニターし、レーザー出力とセンサー設定をリアルタイムにコントロールするデータ処理機能 ESP4 を搭載し、部品表面の色や模様を問わず、正確なスキャンを行うことが可能となっています。これにより、生産現場での効率的な3D計測やリバースエンジニアリングに大きく貢献します。
なお、これらの事業に係る研究開発投資の金額は149億92百万円であります。
(注) 事業別に記載している研究開発投資の金額には、内部消去額を含んでおります。
当社グループは、「光利用技術」と「精密技術」の2つの中核技術を基軸に、デジタル技術や制御技術、情報通信技術など、多彩な技術をクロスオーバーすることで、要素技術開発から商品開発、生産技術開発に至るまで上記体制の下に積極的な研究開発活動に取り組んでおり、当連結会計年度の研究開発投資は607億4百万円でありました。なお、当社グループは開発投資の一部について資産化を行っており、研究開発投資には無形資産に計上された開発費を含んでおります。
当連結会計年度における主な開発状況は次のとおりであります。
① 映像事業
レンズ交換式デジタルカメラでは、有効画素数4575万画素と最高約9コマ/秒の高速連写性能を実現した D850 を開発しました。ニコンデジタル一眼レフカメラで初めて採用した裏面照射型CMOSセンサーが入射光を効率的にフォトダイオードに導き、D5 と同じ画像処理エンジン EXPEED5 との連携で、高画素、高速性能とISO64-25600を両立させています。さらに、機構ブレ・シャッター音を一切排除してディテールを余さず捉えることのできるサイレント撮影も可能にしました。また、4K UHD(3840×2160)での動画撮影の実現はもちろん、フルHD動画撮影時にはドラマチックな映像表現が可能となるスローモーション動画をカメラまかせで撮影することができます。
交換レンズでは、ニコンFXフォーマットデジタル一眼レフカメラ対応の超望遠ズームレンズ AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VR を開発しました。ワイド端180mmから、一眼レフカメラ用NIKKORレンズで初めて搭載した内蔵1.4倍テレコンバーターによる超望遠560mmの焦点距離までを1本でカバーします。光学系には、色収差を効果的に補正する蛍石レンズと8枚のEDレンズを使用して、絞り開放から撮像範囲周辺部まで高い解像力を発揮するとともに、ナノクリスタルコートをはじめとする高性能な低反射コーティングにより、ゴーストやフレアを徹底的に抑えた抜けの良いクリアーな高画質を実現しています。
なお、当事業に係る研究開発投資の金額は234億60百万円であります。
② 精機事業
FPD露光装置分野においては、高精細大型パネルの生産に最適な露光装置 FX-103SH/103S を開発しました。
本装置においては、露光シーケンス、キャリブレーションシーケンスを刷新することで、 FX-101S に対して高タクトタイムを達成しています。 FX-103SH においては、FX-86SH2 で開発した独自の解像度向上技術を適用した照明系とマルチレンズシステムを第10.5世代向けに最適化し、さらにマスクたわみやプレート平面度などの誤差を最適に補正する新たなオートフォーカスシステムを搭載しています。これにより、2.2マイクロメートルの高解像度を達成しながら、広い実用焦点深度を確保しました。
半導体露光装置分野においては、お客様のニーズに応えるため、新型投影レンズ、アライメントシステムのマーク検出・計測能力の強化により、装置間重ね合わせ精度(MMO:Mix and Match Overlay)2.3ナノメートル以下、スループット毎時270枚以上(96shots)の生産性を実現したNSR-S631Eに対して、さらなる高精度、高生産性を実現するためのソフトウエア、及びハードウエアの開発を実施しました。
なお、当事業に係る研究開発投資の金額は143億円であります。
③ ヘルスケア事業
バイオサイエンス分野においては、高解像度での観察を可能にする超解像顕微鏡 N-SIM の後継機種として、 N-SIM S を開発しました。高速駆動デバイスを使用した照明装置により撮像速度を従来の約10倍に向上し、約0.067秒/枚の高速な画像取得によりライブセルの素早い動きを超解像で高速にとらえます。研究用倒立顕微鏡 ECLIPSE Ti2-E をプラットホームにして、長時間の観察でも振動によるブレのない安定的な環境で画像を取得することができます。
眼科診断分野においては、子会社の英国Optos Plcと共に、ニコンの光学技術、特性を活かした超広角眼底撮影(Ultra-widefield)、光干渉断層撮影(Optical Coherence Tomography)の機能を有した網膜画像診断機器の製品開発を加速しました。
なお、当事業に係る研究開発投資の金額は79億51百万円であります。
④ 産業機器・その他
産業機器事業においては、多関節アーム型三次元測定機MCAxシリーズ用のハンドヘルドスキャナー ModelMakerH120 を開発しました。ModelMaker H120 は、新開発の光学系を搭載し、秒間取得点数300,000(最大450,000)の高速なスキャンを実現するほか、低ノイズの青色レーザーを搭載し、従来では困難だった詳細な形状取得を行うことができます。また、スキャン中に自動的に表面条件(色及び反射率)の変化をモニターし、レーザー出力とセンサー設定をリアルタイムにコントロールするデータ処理機能 ESP4 を搭載し、部品表面の色や模様を問わず、正確なスキャンを行うことが可能となっています。これにより、生産現場での効率的な3D計測やリバースエンジニアリングに大きく貢献します。
なお、これらの事業に係る研究開発投資の金額は149億92百万円であります。
(注) 事業別に記載している研究開発投資の金額には、内部消去額を含んでおります。
- 有価証券報告書 抜粋メニュー
- 連結経営指標等
- 提出会社の経営指標等
- 沿革
- 事業の内容
- 関係会社の状況
- 従業員の状況
- 事業等のリスク
- 経営上の重要な契約等
- 研究開発活動
- 株式の総数等
- 発行済株式総数、資本金等の推移
- 株価の推移
- 最近6月間の月別最高・最低株価
- 株式所有者別状況
- 役員の状況
- コーポレートガバナンス状況
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02271] S100DCA4)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。