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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100DBFT

有価証券報告書抜粋 長瀬産業株式会社 研究開発活動 (2018年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー株式の総数等

当社グループは、グループの総合力を結集し、新事業創出のため、マーケティング活動に基づく新技術・新製品の開発と技術情報の発信を目的に研究開発活動を行っております。
NVC(New Value Creation)室は、イノベーションを推進し、新しい価値を創造することにより、当社グループにおける将来のビジネスの核をつくることを目的として、2017年4月に設立された組織です(全社(共通)セグメントに所属)。IBM社とのResearch Frontiers Institute (RFI)のコンソーシアムを通じ、AIによる情報探索システム(Accelerated Material Discovery)、超低消費電力デバイス(脳型デバイス)の開発への貢献、バイオミミクリー(bio-mimicry : 生物模倣)を応用した製品の開発など、バイオとエレクトロニクスの融合を意識したBio-Inspired Technologyをテーマに開発活動をしております。
ナガセR&Dセンターでは、当社グループが取り組むバイオ関連事業において、基盤技術開発とテーマ企画立案を推進しております。現在、世界規模で進んでいるバイオエコノミー社会の実現に向けて、独自のコア技術(放線菌の育種・発酵技術:N-STePP®注)と基盤技術を活用して、従来合成困難な植物や動物由来の希少有用物質を高効率生産できるように「プロセスイノベーション」(=Unavailable Made Available)を目指して取り組んでおります。例えば藻類由来の紫外線吸収物質(マイコスポリン様アミノ酸)、ヒトや動物の血液に存在するタンパク質(フェリチン)、キノコや麦類に含有される希少抗酸化アミノ酸(エルゴチオネイン)、バイオ色素など放線菌特有の機能性物質があります。これらの有用物質を、機能性食品、化粧品、および工業用品として広く展開されるよう開発を進めております。基盤技術と周辺技術においては多数の特許出願・登録も行っております。このように当センターは、グループの将来事業を先導するバイオ技術の基盤技術開発とその活用による製品開発をミッションとしております。注)Nagase Streptomyces Technology for Protein/Precious Productsの略称、弊社の国内登録商標
ナガセアプリケーションワークショップ(NAW)では、プラスチック、コーティング材料の分野で原材料の評価分析、用途開発から、それら原材料を使った最終製品の処方開発を行うことができる設備と専門技術スタッフを有しております。取引先やグループ製造会社が持つ素材や加工技術を組み合わせ、グループネットワークを活かしたマーケティング機能で得た市場ニーズに応えるソリューション提案を行うことで、当社グループ独自の商社業の差別化戦略を支えております。また、新しい要素技術・機能性材料を的確な処方とともに顧客に提案できる独自の技術に育て、事業部やグループ会社と共同で新規事業開発を進めております。
ナガセケムテックス株式会社では、既存事業以外のトピックスとして、次世代ものづくり分野では、3Dプリンター用樹脂の製品供給を開始し、さらに低温焼結型配線インクのサンプル提供にも着手しております。バイオマテリアル分野では新たに生体模倣表面材料の開発を進め、サンプル供給を開始しました。また、電子セグメントにおいて、当連結会計年度に連結子会社としたINKRON LIMITEDおよびその子会社2社では、独自のシロキサン合成技術により、超低屈折率(RI=1.25)~高屈折率(RI>1.8)までの幅広い屈折率に対応したコーティング材料を開発しております。ナガセケムテックス㈱で長年にわたって蓄積してきたナノ粒子分散技術、量産化技術、品質管理システムとの補完的相乗効果により、次世代光学デバイス向け先端材料のグローバル供給を通じて顧客のイノベーションに貢献してまいります。
株式会社林原では、「トレハ®」をはじめとする機能性糖質を、食品はもとより、化粧品、医薬品・医療から、農業、工業分野に至るまで様々な領域において広くご利用頂くべく、研究開発活動を行っております。注力商品である「ファイバリクサ™」および「林原ヘスペリジン®S」については、機能性表示食品への展開等、開発活動を強化しております。新規素材については、糖質に関連した新規酵素生産菌の探索を行い、独自酵素を用いて生み出される製品の研究開発を進めております。さらに、次世代の主力となる機能性糖質の製品化に向け、新たな素材に関して、特許・知財戦略も考慮しながら、製法検討を進め、市場分析、有用な利用法の提案、アプリケーション開発等の活動を推進しております。一方、機能性色素の研究開発活動としては、㈱林原が保有する豊富な機能性色素ライブラリーを活用しながら、写真・印刷刷版等の工業分野および、医薬品や検査薬等のライフサイエンス分野への製品提供と新たな用途提案に向けた開発活動を行っております。

なお、当連結会計年度におけるセグメントごとの研究開発費は次のとおりです。
セグメントの名称金額(百万円)
機能素材457
加工材料753
電子1,726
自動車・エネルギー110
生活関連2,185
全社(共通)(注)775
合計6,009
(注)全社(共通)は特定のセグメントに関連付けられない基礎研究等に関する費用です。

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このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02552] S100DBFT)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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