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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100DFUD

有価証券報告書抜粋 森永乳業株式会社 研究開発活動 (2018年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等


(1)研究方針

森永乳業グループの強みである乳・乳製品分野を中心に、少子高齢社会に対応できる食品分野を強化すべく技術力の強化を図っています。その方策として、おいしさ、フレッシュさの向上に繋がる乳原料の新規開発や、新たな市場の発掘に繋がるチルドやアセプティックといった当社得意技術を活用した商品、或いは、新たな価値を提供する商品の開発を進めています。
また、機能性シーズの研究開発も注力しており、ビフィズス菌やラクトフェリンによるさまざまな健康効果を検証していく他、アロエステロールやペプチドなどの新たな機能性素材の活用についての基礎並びに応用研究も進めています。新商品・新事業を効率的に生み出すため、社外の研究機関や企業とのオープンイノベーションを積極的に活用し、新たな価値を発信できる商品開発を推進してまいります。
当社グループの研究開発体制は2018年6月1日付の組織改正により、下記のとおりとなりました。
研究本部
食品開発研究所 :乳飲料、デザート、ヨーグルト、アイスクリーム、チーズの研究開発
健康栄養科学研究所 :プレママ・乳幼児から高齢者にむけた栄養食品の研究開発
素材応用研究所 :機能性素材・乳素材の研究開発
基礎研究所 :腸内フローラ・新素材等の基礎研究
フードソリューション研究所:製品の評価、用途・レシピ開発
研究企画部 :各研究所の研究計画の統括等
生産本部エンジニアリング部
装置開発センター :製造プロセスや機器類の開発・改良

(2)研究開発費

当連結会計年度における当社グループの研究開発費の総額は4,747百万円であり、セグメント別には以下のとおりです。
食品4,733百万円
その他13
4,747


(3)主な研究開発活動

①飲料では嗜好性、機能性に特化した商品を開発・発売しました。
贅沢気分を演出した「GODIVA ミルクチョコレート」
コーヒーを低温抽出した、澄みきった味わいの「マウントレーニア コールドブリュー」
香り、コク、味わいそのままにカフェインを97%カット「マウントレーニア デカフェ」
シールド乳酸菌®を配合した「乳酸菌と暮らそう」シリーズ(飲料、アイス、プリンで展開)

②デザートでは「おいしさ+健康」を両立させた商品を開発・発売し、ヘルシーデザートのラインナップ強化につなげました。
糖質を抑えながらも食べごたえのある「低糖質ココアプリン」
他企業とのコラボ商品の取り組みとして、森永製菓株式会社の「森永ホットケーキミックス」の味わいをプリンで表現した「森永ホットケーキ風プリン」
カロリー28%・糖質36%カット、カロリー67kcal、豆乳を使用した「やさしさ仕立ての焼プリン」

③ヨーグルトでは機能性新商品を開発・発売し、ヨーグルトのラインアップを強化しました。
ビフィズス菌BB536と、おなかの中でビフィズス菌を元気にする、ラクチュロース(ミルクオリゴ糖)を配合した“スッキリ&ととのえる”機能性ヨーグルト「毎日爽快ヨーグルト」
「塩分、糖分、脂肪分」の3つを同時にケアしたヨーグルト「トリプルアタックヨーグルト」

④アイスクリームでは、ロングセラー商品から常に新しい味を提供することで、お客さまからの支持を得ました。
2種類の異なる宇治抹茶を使用し、見た目の色や味の違い、調和が楽しめる「MOW(モウ)宇治抹茶(夏季数量限定)」
抹茶アイスとチーズアイスをうずまき状に混ぜ合わせた「PARM(パルム) 抹茶ティラミス」
濃厚ジューシーな味わいが堪能できる果肉入りジェラート「ピノ 魅惑のジェラート グレープ&ベリー」

⑤チーズでは、クリームチーズデザートという新しいカテゴリーを提案しました。
クリームチーズとチョコレートがマーブル上に混じり合う独自製法を確立した「フィラデルフィア クリーミーマリアージュ クリームチーズと贅沢チョコの運命の出会い」

⑥健康・栄養強化食品(医療食分野も含む)では、幅広いニーズに合わせた商品を開発しました。
ベビーフード「おうちのおかず」シリーズ
幼児の成長サポート飲料「こどミル」
(以下は連結子会社のクリニコにて販売)
少量でカロリーとたんぱく質をおいしく効率的に摂取できる「エンジョイ小さなコラーゲンゼリー」
リハビリ応援飲料「リハたいむゼリー」
はちみつレモン味、小容量ですっきりとした飲み口の栄養補助飲料「すっきりクリミール」
とうふ風味の栄養補助食品「豆の富(まめのとみ)」

⑦海外事業では、インドネシア、パキスタンおよび新市場における育児用ミルクの市場拡大を進めました。
パキスタンでは、育児用ミルクの製造・販売の事業開始に向け進めており、新製品開発支援も同時に行っております。
米国では、アロエ葉肉入りヨーグルトのパイオニアとして国内市場をけん引してきた技術、ノウハウを生かしたアロエ葉肉入りヨーグルト「alove(アラブ)」を開発しました。

⑧学術・研究発表については、ビフィズス菌研究に関する発表を中心に実施しました。
当社創業100周年記念の一環として当社が主催した国際シンポジウム「腸内細菌と健康~ビフィズス菌研究の新展開」(1月、東京)において、国内外におけるビフィズス菌の特徴や新たな保健機能に関する最新の研究成果を紹介しました。
「ビフィズス菌A1」がアルツハイマー型認知症の発症を抑える可能性について科学雑誌『Scientific Reports』に掲載されました。
「ビフィズス菌A1」が 軽度認知障害が疑われる方の認知機能を改善する可能性について日本農芸化学会2018年度大会にて発表しました。
アイルランドコーク大学 APC Microbiome Instituteとの共同研究で、ビフィズス菌のゲノム情報を活用した素材探索・基礎研究を行い、ロンガム種が乳幼児から高齢者まで幅広く生息しているのを明らかにした論文が科学雑誌『Scientific Reports』に掲載されました。

⑨オープンイノベーションへの参画については、下記のような取り組みを実施しました。
「北海道大学COI」に参画をしており、このたび出生率向上と低出生体重児の減少などを目的に、北海道岩見沢市における母子健康調査を開始しました。
当社が50年近く進めている腸内フローラ研究の更なる促進を図るとともに、国内における腸内フローラ研究の水準を高めるべく順天堂大学の寄付講座「腸内フローラ研究講座」を開設しました。消化器疾患を中心とする各種疾患と腸内細菌の関連性ならびにプロバイオティクスなどの食品による腸内フローラを介した疾病の効果的な予防法や治療法の開発研究に向け協力を進めてまいります。
また、当社は2014年より機能性素材「ラクトフェリン」などを用いて長野県松本地域の大学と共同で臨床研究を進めており、長野県松本市のヘルスケア分野を中心とした地域産業活性化と市民の健康増進を目的とした支援に対して、紺綬褒状を受章しました。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00331] S100DFUD)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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