有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100DF95
森永製菓株式会社 研究開発活動 (2018年3月期)
当社グループにおける研究開発活動は、「世界の人々の豊かで安全な食生活の実現と健康の増進に貢献していくこと」を使命とし、パイオニアスピリットに溢れた企業活動を通して、お客様に満足していただける商品・サービス・情報を提供すべく、「食」に関連する様々な技術分野において研究を進めております。
なお、当連結会計年度における当社グループの研究開発費は22億5百万円であります。セグメントごとの研究開発費は「食料品製造」が20億8千3百万円、報告セグメントに含まれない「その他」が1億2千2百万円であります。
当連結会計年度は、中期経営計画に沿った開発体制の強化として、「高単価・高付加価値商品の創出」、「パワーブランドの継続強化」・「コア技術深耕」を推進いたしました。また、成長分野への取り組みとして「健康・栄養分野での食品機能の研究」に取り組みました。更に、新たな事業の芽の創出のために、既存の領域から一歩踏み出した商品シーズの開発と事業化検証にも取り組みました。
(1)「高単価・高付加価値商品の創出」
〈健康を切り口とした商品開発〉
菓子食品部門では、健康機能を打ち出した商品開発に注力いたしました。機能性商品で伸長しているチョコレート市場において、腸内環境改善素材であるビフィズス菌BB536を使用した機能性表示食品「ビフィズス菌チョコレート」「ビフィズス菌ビスケットクランチチョコ」「ビフィズス菌ビスケットボールチョコ」、免疫力強化を目指しシールド乳酸菌を使用した「たべるシールド乳酸菌」シリーズを発売いたしました。比較的年齢の高い世代を中心に伸長しているハイカカオ市場に対しては、若い世代への市場拡大を狙い、ロングセラーブランドを活用してハイカカオの品質を身近に感じてもらえる商品として「ダース」「小枝」を発売いたしました。これらの健康系チョコレートの発売により、売上拡大に貢献いたしました。同様にお客様の関心が高く市場が拡大している糖質オフ・ゼロ商品に対して、飴の主原料である砂糖や水飴を水溶性食物繊維に置き換える特許技術により実現した「糖質90%オフのど飴」や、糖質やカロリーを抑えた「nanoni、」を発売し、新たな市場獲得を目指しました。
甘酒市場に対しては、魚沼産こしひかり米麹と吟醸酒粕で作った「こだわり米麹の吟醸甘酒」を期間限定で発売し、森永甘酒ブランドの買い回り、ファン化の促進を図りました。また、国産志向のお客様向けに北海道素材にこだわり、ふんわりした厚みと弾力ある生地が特徴の「北海道素材にこだわったホットケーキミックス」を発売し、ホットケーキミックスの間口拡大を図りました。
冷菓部門では、菓子メーカーならではの独自技術を背景に、こだわりの製法による差別化された価値の開発を進めました。朝食にもおいしい食物繊維配合の健康系アイスとして、6種の具材の厚焼きビスケットにこだわったヨーグルト風味の「グラノーラビスケットアイス」を発売いたしました。
健康部門では、ゼリー市場が拡大傾向にある中、解決欲求の高いニーズに対し、現行の「inゼリー」の高付加価値・高価格帯商品として「inゼリー スーパープロテイン」「inゼリー スーパーエネルギー」の2品を開発し、「inゼリー」プレミアムラインとして更なる顧客獲得、売上・利益の拡大を狙って発売いたしました。また、「inバー」シリーズに、グラノーラやフルーツの味わいをプラスした「inバープロテイン グラノーラ」を発売いたしました。
〈差別化された品質や新たな食シーンの提案〉
菓子食品部門では、時間がない朝に手軽に食べられる朝食代替ビスケット“朝ビス”を提案しております。健康感の高い素材である全粒粉、オーツ麦等を使用し、食感と飽きのこない優しい味を実現させた「麦のちからビスケット」を発売し、朝食シーンの拡大を狙いました。また、焼チョコの魅力を最大限に活かし、香ばしさにこだわりつつ、二重食感でのチョコレート感の高い品質に大幅にリニューアルした「ベイク」について、市場拡大しているオンタイム需要に対応した商品として発売いたしました。
冷菓部門では高価格帯商品へのチャレンジとして、食べごたえ抜群でクッキーの品質にとことんこだわった、心も満たす「ステラおばさんのクッキーサンドアイス」をテスト発売し、これまで取り込めていなかった顧客獲得を目指しました。また、モナカアイス技術を応用し、ワッフルのサクサク食感を味わえる「ワッフルサンドアイス」を発売いたしました。
(2)「パワーブランドの継続強化」・「コア技術深耕」
菓子食品部門では、引き続き主力ブランドの品質向上に注力し、研究開発を行ってまいりました。
「ハイチュウ」ブランドでは、“こだわりの産地”“旬のフルーツ”を使い、ハイチュウの品質価値であるジューシー感とフルーツの特徴を組み合わせて仕上げた「ハイチュウ、、」等、大人の自己消費拡大を意識した商品を発売いたしました。「チョコボール」ブランドでは、発売50周年を記念して、“50”の数字にこだわった驚きの商品として「チョコボール50倍」、金にこだわった 「金のキョロちゃんチョコボール」「チョコボール」を発売し、ブランド活性化に寄与いたしました。「ダース」ブランドでは、多様なニーズに応えるべく、口どけとフレッシュ感と食感にこだわった人気フレーバーであるイチゴ味の「苺のダース」を発売し、ブランド強化による売上拡大を図りました。「森永ビスケット」シリーズからは大人の上質ビスケットとして、ラムの香り、刻みカカオが味わえる「エレガンテ」を発売し、飲み物と一緒にゆったりくつろぐシーンへの対応を進めました。
「森永ココア」ブランド商品では、腸内の善玉菌を増やす効果のあるラクチュロースを配合し、健康素材系ココアの需要を取り込むとともに、新たにヨーグルトに混ぜて食べる提案を実施し、顧客接点の拡大を図りました。
冷菓部門では、主力商品である「バニラモナカジャンボ」について、華やかなバニラの香りにこだわった品質に改良いたしました。「ザ・クレープ」はクレープ生地のもちもち感を更に向上させる新配合で品質価値のデザート性を向上させた結果、既存顧客のリピートと間口拡大に寄与いたしました。
(3)「健康・栄養分野での食品機能の研究」
食品の機能性研究としては、ココアのウォーミングアップ持続効果、カカオ由来リグニンによる便通、便臭改善の検証について大学と共同研究を進め、学会発表いたしました。
当社の独自素材“パセノール™”につきましては、精力的に研究を進めており、美容分野・メタボ分野での有効性を確認し、国際誌を含め2報の論文が掲載されました。また、コラーゲンについても引き続き研究を進めており、論文投稿2報、学会発表1演題を行いました。また、引き続きタンパク質の研究にも注力しており、確立した評価系を用いながら、タンパク質の基礎的な研究から製品開発につなげられるような研究まで行っております。
(4)「新たな取り組み」
通常の商品開発プロセスでは量産化が困難などの理由で発売が難しいものの、独自価値を持つ商品シーズを研究員自らが具現化し、セレクトショップ・ネット通販・空港売店等での販売を行い、お土産・ギフト等の新しい需要を探りながら、商品の可能性を探る取り組みである研究所員直販プロジェクト「森永新研究所」は2年目を迎えました。昨年に引き続き「TOKYO PEANUT MANIA」を始め、特定のニーズに応えるべく、よりとがったコンセプトを意識した新商品を含めて計8品の商品販売を行いました。
また、森永独自のベイクドチョコレート技術とエアレーション技術の融合から生まれたチョコレート「エアレーション プルミエ」、微妙な火加減と焼き時間で焦げる一歩手前までしっかりと焼き込んだ「極み焼きフィナンシェ」を開発し、「TAICHIRO MORINAGA」で発売いたしました。
なお、当連結会計年度における当社グループの研究開発費は22億5百万円であります。セグメントごとの研究開発費は「食料品製造」が20億8千3百万円、報告セグメントに含まれない「その他」が1億2千2百万円であります。
当連結会計年度は、中期経営計画に沿った開発体制の強化として、「高単価・高付加価値商品の創出」、「パワーブランドの継続強化」・「コア技術深耕」を推進いたしました。また、成長分野への取り組みとして「健康・栄養分野での食品機能の研究」に取り組みました。更に、新たな事業の芽の創出のために、既存の領域から一歩踏み出した商品シーズの開発と事業化検証にも取り組みました。
(1)「高単価・高付加価値商品の創出」
〈健康を切り口とした商品開発〉
菓子食品部門では、健康機能を打ち出した商品開発に注力いたしました。機能性商品で伸長しているチョコレート市場において、腸内環境改善素材であるビフィズス菌BB536を使用した機能性表示食品「ビフィズス菌チョコレート」「ビフィズス菌ビスケットクランチチョコ」「ビフィズス菌ビスケットボールチョコ」、免疫力強化を目指しシールド乳酸菌を使用した「たべるシールド乳酸菌」シリーズを発売いたしました。比較的年齢の高い世代を中心に伸長しているハイカカオ市場に対しては、若い世代への市場拡大を狙い、ロングセラーブランドを活用してハイカカオの品質を身近に感じてもらえる商品として「ダース」「小枝」を発売いたしました。これらの健康系チョコレートの発売により、売上拡大に貢献いたしました。同様にお客様の関心が高く市場が拡大している糖質オフ・ゼロ商品に対して、飴の主原料である砂糖や水飴を水溶性食物繊維に置き換える特許技術により実現した「糖質90%オフのど飴」や、糖質やカロリーを抑えた「nanoni、」を発売し、新たな市場獲得を目指しました。
甘酒市場に対しては、魚沼産こしひかり米麹と吟醸酒粕で作った「こだわり米麹の吟醸甘酒」を期間限定で発売し、森永甘酒ブランドの買い回り、ファン化の促進を図りました。また、国産志向のお客様向けに北海道素材にこだわり、ふんわりした厚みと弾力ある生地が特徴の「北海道素材にこだわったホットケーキミックス」を発売し、ホットケーキミックスの間口拡大を図りました。
冷菓部門では、菓子メーカーならではの独自技術を背景に、こだわりの製法による差別化された価値の開発を進めました。朝食にもおいしい食物繊維配合の健康系アイスとして、6種の具材の厚焼きビスケットにこだわったヨーグルト風味の「グラノーラビスケットアイス」を発売いたしました。
健康部門では、ゼリー市場が拡大傾向にある中、解決欲求の高いニーズに対し、現行の「inゼリー」の高付加価値・高価格帯商品として「inゼリー スーパープロテイン」「inゼリー スーパーエネルギー」の2品を開発し、「inゼリー」プレミアムラインとして更なる顧客獲得、売上・利益の拡大を狙って発売いたしました。また、「inバー」シリーズに、グラノーラやフルーツの味わいをプラスした「inバープロテイン グラノーラ」を発売いたしました。
〈差別化された品質や新たな食シーンの提案〉
菓子食品部門では、時間がない朝に手軽に食べられる朝食代替ビスケット“朝ビス”を提案しております。健康感の高い素材である全粒粉、オーツ麦等を使用し、食感と飽きのこない優しい味を実現させた「麦のちからビスケット」を発売し、朝食シーンの拡大を狙いました。また、焼チョコの魅力を最大限に活かし、香ばしさにこだわりつつ、二重食感でのチョコレート感の高い品質に大幅にリニューアルした「ベイク」について、市場拡大しているオンタイム需要に対応した商品として発売いたしました。
冷菓部門では高価格帯商品へのチャレンジとして、食べごたえ抜群でクッキーの品質にとことんこだわった、心も満たす「ステラおばさんのクッキーサンドアイス」をテスト発売し、これまで取り込めていなかった顧客獲得を目指しました。また、モナカアイス技術を応用し、ワッフルのサクサク食感を味わえる「ワッフルサンドアイス」を発売いたしました。
(2)「パワーブランドの継続強化」・「コア技術深耕」
菓子食品部門では、引き続き主力ブランドの品質向上に注力し、研究開発を行ってまいりました。
「ハイチュウ」ブランドでは、“こだわりの産地”“旬のフルーツ”を使い、ハイチュウの品質価値であるジューシー感とフルーツの特徴を組み合わせて仕上げた「ハイチュウ、、」等、大人の自己消費拡大を意識した商品を発売いたしました。「チョコボール」ブランドでは、発売50周年を記念して、“50”の数字にこだわった驚きの商品として「チョコボール50倍」、金にこだわった 「金のキョロちゃんチョコボール」「チョコボール」を発売し、ブランド活性化に寄与いたしました。「ダース」ブランドでは、多様なニーズに応えるべく、口どけとフレッシュ感と食感にこだわった人気フレーバーであるイチゴ味の「苺のダース」を発売し、ブランド強化による売上拡大を図りました。「森永ビスケット」シリーズからは大人の上質ビスケットとして、ラムの香り、刻みカカオが味わえる「エレガンテ」を発売し、飲み物と一緒にゆったりくつろぐシーンへの対応を進めました。
「森永ココア」ブランド商品では、腸内の善玉菌を増やす効果のあるラクチュロースを配合し、健康素材系ココアの需要を取り込むとともに、新たにヨーグルトに混ぜて食べる提案を実施し、顧客接点の拡大を図りました。
冷菓部門では、主力商品である「バニラモナカジャンボ」について、華やかなバニラの香りにこだわった品質に改良いたしました。「ザ・クレープ」はクレープ生地のもちもち感を更に向上させる新配合で品質価値のデザート性を向上させた結果、既存顧客のリピートと間口拡大に寄与いたしました。
(3)「健康・栄養分野での食品機能の研究」
食品の機能性研究としては、ココアのウォーミングアップ持続効果、カカオ由来リグニンによる便通、便臭改善の検証について大学と共同研究を進め、学会発表いたしました。
当社の独自素材“パセノール™”につきましては、精力的に研究を進めており、美容分野・メタボ分野での有効性を確認し、国際誌を含め2報の論文が掲載されました。また、コラーゲンについても引き続き研究を進めており、論文投稿2報、学会発表1演題を行いました。また、引き続きタンパク質の研究にも注力しており、確立した評価系を用いながら、タンパク質の基礎的な研究から製品開発につなげられるような研究まで行っております。
(4)「新たな取り組み」
通常の商品開発プロセスでは量産化が困難などの理由で発売が難しいものの、独自価値を持つ商品シーズを研究員自らが具現化し、セレクトショップ・ネット通販・空港売店等での販売を行い、お土産・ギフト等の新しい需要を探りながら、商品の可能性を探る取り組みである研究所員直販プロジェクト「森永新研究所」は2年目を迎えました。昨年に引き続き「TOKYO PEANUT MANIA」を始め、特定のニーズに応えるべく、よりとがったコンセプトを意識した新商品を含めて計8品の商品販売を行いました。
また、森永独自のベイクドチョコレート技術とエアレーション技術の融合から生まれたチョコレート「エアレーション プルミエ」、微妙な火加減と焼き時間で焦げる一歩手前までしっかりと焼き込んだ「極み焼きフィナンシェ」を開発し、「TAICHIRO MORINAGA」で発売いたしました。
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