シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100DI3E

有価証券報告書抜粋 日本テレビホールディングス株式会社 研究開発活動 (2018年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー株式の総数等

当社グループは、公共の資源である電波を預かる放送事業者として、多様化する視聴者ニーズと放送局を取り巻く技術面での課題に応えるため、4K・HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)などの最新のコンテンツ制作技術や、動画のリアルタイム配信に関する技術、放送通信連携サービスに関する技術など、幅広く新技術の研究開発に取り組んでおります。当社グループの研究開発は、日本テレビ放送網㈱の技術統括局技術開発部において推進しております。

メディア・コンテンツ事業における研究開発項目は、以下の3つを主要テーマとしております。
①放送技術に関する研究開発
4K・HDRに対応したスタジオや中継でのコンテンツ制作、CG制作などの研究、AI(人工知能)の画像認識技術を応用して番組制作を支援する研究など
②IT技術の放送応用に関する研究開発
ハイブリッドキャストの機能を用いたロボットとテレビの連携システムの開発、動画のリアルタイム配信に関する研究など
③新しいビジネス展開に向けた研究開発
アンドロイドアナウンサーの利活用に向けた、AI技術による言語能力向上に関する大学との共同研究開発など

当連結会計年度におけるメディア・コンテンツ事業の研究開発費は2億8千1百万円であり、主な研究開発の成果は以下のとおりです。
①4K・8K衛星放送に向け、4K・HDRでのコンテンツ制作の技術的な知見を得るために、スタジオや中継での検証実験を行いました。特に、2Kによる現行放送の番組制作との両立を鑑みながら実験を行い、2Kコンテンツと同時かつ効率的に4K・HDRコンテンツ制作を行うための手法を検討し、制作ワークフロー確立に向けた研究を進めています。
②2018年1月の箱根駅伝では、ホームページにおいて同時配信の実証実験を行いました。無料で公開し、多くのユーザーに好評を博しました。CM挿入技術の確認や、ユーザーインターフェースの検証などを行いながら、営業面、編成面での課題を洗い出し、将来的に広告付き同時配信を実施する方策の検討を重ねて参ります。
③2018年1月の箱根駅伝では、中継車4台分の撮影素材から画像認識AI技術を応用して、映像内の選手の大学名、名前、順位、大学ごとの撮影時間などをリアルタイムで自動的に解析する取り組みを行いました。レース展開を自動的に解析できたことで、CG制作などの大幅な効率化を実現し、コンテンツのメタデータの自動付加の有用性も確認できました。
④番組制作の効率化のために、AI技術と音声認識技術を組み合わせて、収録した素材内容の文字起こしを自動化する研究や、ディープラーニング技術を用いて、テロップの校閲・校正作業自動化の研究を行いました。「働き方改革」推進の開発分野として引き続き研究して参ります。
⑤取材した素材を保存したSDカードが万が一紛失や盗難にあった際にも、取材内容や個人情報が漏洩しない仕組みのNFC(近接無線通信方式)付きSDカードの開発に取り組みました。
⑥ドラマの脚本等をもとに会話をディープラーニングにより生成する、国内初のテレビドラマの主人公のチャットボット「AIカホコ」を開発し、SNS上の番組宣伝として活用しました。毎週会話内容が増えていき、会話が繋がるようになるなどの成長を工夫し、3か月間で44万人のSNSユーザーと約1億回の会話を実現しました。

これらの研究開発と共に、特許取得や機器メーカーなどとの共同開発契約に係る業務を行っております。当連結会計年度におきましては、新たに11件の特許出願を行っております。また、出願済みの「二次元コード画像表示方法、データ放送システム及びプログラム」、「画像処理システム、画像処理装置、画像処理方法及びプログラム」の2件が特許登録となりました。

社外からの評価としては、以下のように各方面から高い評価を得ております。
①「ロードレース中継における画像認識技術を用いた制作支援」と「ネットバンドカメラの開発とその運用」が、2017年度映像情報メディア学会「技術振興賞」進歩開発賞(現場運用部門)を受賞しました。
②「取材現場を情報漏洩から守るセキュリティ強化SDカードの開発」が、第70回日本映画テレビ技術協会の技術開発奨励賞を受賞しました。
③「テレビドラマの世界観をいつでもどこでも会話で楽しめる「AIカホコ」」が、2017年度映像情報メディア学会「技術振興賞」コンテンツ技術賞を受賞しました。

なお、生活・健康関連事業及び不動産賃貸事業に係る研究開発活動は行っておりません。

経営上の重要な契約等株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E04410] S100DI3E)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。