有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100DBEZ
東北電力株式会社 研究開発活動 (2018年3月期)
当社企業グループは、電力の安定供給を通じた地域の復興・発展に貢献しながら、お客さまから選択され、地域と共に成長することを目指す「東北電力グループ中期経営方針」等に基づき、研究開発を実施している。
現在、研究開発は、当社の研究開発センター及び各連結子会社の設計・開発担当部門などにより推進されており、当連結会計年度における当社及び連結子会社の研究開発費は8,648百万円である。このうち電気事業は7,718百万円、建設業は196百万円、その他は733百万円となっている。
[電気事業]
当社の研究開発は、電力の安全確保・安定供給に資する研究開発を根底に据え、「販売・営業力強化」「高効率発電・運用性向上」「再エネ大量連系対応」「先進技術」の重点領域に注力して取り組んでいる。
(1) 販売・営業力強化に資する研究開発
需要拡大やサービス創出、離脱防止の実現に向け、ヒートポンプ機器の活用などによるソリューション・電化提案に役立つ研究開発、販売・営業力強化についてのマーケティング技術等に資する研究開発
(2) 高効率発電・運用性向上による競争力強化に資する研究開発
次世代高効率ガスタービンを始めとした発電設備の高効率化や再エネとの共生を視野に入れた中長期的な競争力の確保に向けた研究開発
(3) 再生可能エネルギー大量連系に係る系統安定化に資する研究開発
再生可能エネルギー(特に太陽光発電)の大量連系に対して、ネットワークに与える影響や系統運用、需給運用などの諸課題の解決及び系統運用安定化に資する電源運用などの研究開発
(4) 将来の成長と競争力強化を支える先進技術の獲得に資する研究開発
設備の運用・保守の高度化や効率化、販売・営業力強化など広範囲に適用が期待されるIoT等の新たな情報通信技術に関する研究、水素製造・利用技術や新たなCO2削減技術、未利用エネルギー利用技術などの先進
的技術に関する研究開発
[建設業]
(1) 安全確保と品質向上に関する技術開発
電柱建て替えにおける元穴建柱工法の高度化による組立作業の効率化などを目的とした研究・開発や、鉄塔基礎形状の健全性を評価する捻れ振動基礎調査工法の円形柱体への適用拡大に向けた開発 など
(2) 収益力拡大に向けた技術開発
再生可能エネルギーの固定価格買取制度の改正に伴い、新ニーズへの対応に向けた太陽光発電設備における保守・メンテナンス手法の研究・開発 など
[その他]
(1) 光通信市場向け商品開発
高速光通信市場向け分波モジュール及び偏波カプラの新商品開発並びに量産技術開発 など
(2) コスト削減、売上拡大に向けた研究開発
ダム自動制御システム(次期モデル)の開発によるコスト削減や、高速伝送対応開閉器制御用子局の開発など市場の維持・拡大に向けた製品開発 など
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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