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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100CMXS

有価証券報告書抜粋 藤田観光株式会社 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2017年12月期)


経営上の重要な契約等メニュー株式の総数等



文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、過去の実績や状況に応じ合理的であると考えられる様々な要因に基づき、見積りおよび判断を行っております。

(2) 当連結会計年度の経営成績の分析
①売上高
当連結会計年度の売上高は70,624百万円(前連結会計年度68,789百万円)となり、1,835百万円(2.7%)の増収となりました。「新宿ワシントンホテル本館」の改修工事の終了、「ホテルグレイスリー那覇」、「ホテルグレイスリー京都三条 北館」の通年稼働に加え、その他の宿泊施設も客室単価が好調に推移したことが増収に寄与しました。

②売上原価および売上総利益
当連結会計年度の売上原価は63,973百万円(前連結会計年度62,593百万円)となり、1,379百万円(2.2%)の増加となりました。主に「新宿ワシントンホテル本館」の改修工事の終了、「ホテルグレイスリー那覇」、「ホテルグレイスリー京都三条 北館」の通年稼働などによる地代家賃の増加や、新規開業などに伴う減価償却費の増加がありましたが、前述の増収により当連結会計年度の売上総利益は6,651百万円(前連結会計年度6,195百万円)となり、455百万円(7.4%)の増益となりました。

③販売費及び一般管理費ならびに営業利益
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は4,655百万円(前連結会計年度4,483百万円)となり、172百万円(3.9%)増加しました。法人事業税にかかる外形標準課税が、税率引き上げに伴い増加したことなどによるもので、これらの結果、当連結会計年度の営業利益は1,995百万円(前連結会計年度1,712百万円)となり、282百万円(16.5%)の増益となりました。

④営業外損益および経常損益
当連結会計年度の営業外損益は52百万円の利益(前連結会計年度14百万円の損失)となりました。この結果、当連結会計年度の経常利益は2,048百万円(前連結会計年度1,698百万円)と、349百万円(20.6%)の増益となりました

⑤特別損益
当連結会計年度の特別利益は2,531百万円(前連結会計年度2,165百万円)となり、366百万円増加しました。特別利益の内訳は主に、固定資産売却益によるものです。
また、特別損失は1,408百万円(前連結会計年度1,712百万円)となり、303百万円減少しました。主に、「箱根ホテル小涌園」(神奈川県)の営業終了決定に伴う損失の発生などによるものです。

⑥法人税等、非支配株主に帰属する当期純利益および親会社株主に帰属する当期純利益
当連結会計年度の法人税等は1,483百万円(前連結会計年度1,271百万円)となりました。これに非支配株主に帰属する当期純利益16百万円を減じた結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は1,672百万円(前連結会計年度858百万円)となり、813百万円(94.7%)の増益となりました。


⑦財政状態の分析
(流動資産)
当連結会計年度末における流動資産の残高は12,678百万円(前連結会計年度末12,235百万円)となり、442百万円(3.6%)増加しました。主に増収により売掛債権が増加したことによるものです。

(固定資産)
当連結会計年度末における固定資産の残高は94,684百万円(前連結会計年度末93,599百万円)となり、1,085百万円(1.2%)増加しました。「箱根小涌園 天悠」、「ホテルグレイスリー京都三条 南館」の新規開業などに伴い取得した有形固定資産が1,265百万円増加したことによるものです。

(流動負債)
当連結会計年度末における流動負債の残高は21,988百万円(前連結会計年度末19,429百万円)となり、2,558百万円(13.2%)増加しました。借入金が2,058百万円増加したことが主な要因となっております。

(固定負債)
当連結会計年度末における固定負債の残高は57,736百万円(前連結会計年度末59,878百万円)となり、2,141百万円(3.6%)減少しました。連結除外により会員預り金が1,443百万円減少、および長期借入金が1,117百万円減少したことが主な要因となっております。

(純資産)
当連結会計年度末における純資産の残高は27,637百万円(前連結会計年度末26,526百万円)となり、1,110百万円(4.2%)増加しました。利益剰余金が1,192百万円増加したことによるものです。

(3) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

①キャッシュ・フローの分析
当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末の4,704百万円から400百万円減少し、4,304百万円となりました。各活動区分別の状況は以下のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度より707百万円の収入減となる、5,538百万円のキャッシュ・イン(前連結会計年度は6,246百万円のキャッシュ・イン)となりました。営業利益が282百万円増加した一方で、消費税納付額などが増加したことによるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度より663百万円の支出増となる、6,667百万円のキャッシュ・アウト(前連結会計年度は6,004百万円のキャッシュ・アウト)となりました。「箱根小涌園 天悠」や「ホテルグレイスリー京都三条 南館」の建設など有形および無形固定資産の取得による支出が8,589百万円あった一方で、固定資産の売却による収入1,815百万円などがあったことによるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、736百万円のキャッシュ・イン(前連結会計年度は414百万円のキャッシュ・イン)となりました。主に借入金の収入1,266百万円、配当金の支払による支出485百万円によるものです。


②資金調達と流動性
当社グループは、事業活動のための資金確保、流動性の維持ならびに健全な財政状態を常に目指し、安定的な営業キャッシュ・フローの確保に努めております。その施策の一つとして、キャッシュマネジメントシステムの導入によるグループ各社の余剰資金の一元管理を行い、資金効率の向上を図っております。また、複数の金融機関と総額で219億円の当座貸越契約およびコミットメントライン契約を締結することにより、資金調達リスクに対する補完措置がなされております。
また安定的な資金調達の一環として長期借入金の比率を高めており、当連結会計年度末の借入金残高は46,698百万円、その内訳として、短期借入金の残高は2,985百万円、長期借入金(一年以内に返済期限の到来する長期借入金を含む)の残高は43,713百万円となっております。

(4) 戦略的現状と見通し
WHG事業は、2017年5月に南館が増床開業した「ホテルグレイスリー京都三条」、フランチャイズホテルとして同年10月に開業した「木更津ワシントンホテル」が本年より通年稼働となります。また、夏に「ホテルグレイスリーソウル」(韓国)(335室)、秋には「ホテルグレイスリー浅草」(125室)の開業も予定しており、事業の展開と拡大を図るとともに、国内外のリピーターの獲得を推進してまいります。
リゾート事業は、2017年4月に開業した「箱根小涌園 天悠」が本年より通年稼働となります。2018年におきましては、お客さまから高い評価を獲得できるよう、オペレーションの強化やさらなるサービスの向上に向けて取り組みを進めてまいります。また、「箱根小涌園ユネッサン」においては、従来の温浴施設に加え、飲食や物販、アクティビティを充実させることにより、ファミリー層の需要が高い夏期だけでなく、春や秋の行楽期に箱根を訪れるシニア層やインバウンド等のお客さまも取り込み、年間を通じて集客の拡大を図ってまいります。
ラグジュアリー&バンケット事業は、「ホテル椿山荘東京」において、2014年からの客室改装を引き続き実施するとともに、2017年に改装した同ホテル最大の宴会場「オリオン」や庭園内に新設した独立型神殿を活用することでMICE案件の獲得や新しい和式婚礼の提案を通じ、顧客および収益を拡大してまいります。
また、既存事業に加えて、2018年4月にグランピング(*)事業を新たにスタートし、静岡県御殿場市に「藤乃煌(ふじのきらめき)富士御殿場」(20棟)を開業いたします。
以上のことから、当社グループの次期の見通しは、売上高は箱根ホテル小涌園の営業終了の影響はあるものの、前期比13億円増収の720億円を見込んでおります。営業利益および経常利益はともに23億円と、前期比3億円程度の増益となる見込みです。親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比3億円減益の13億円を見込んでおります。

前述のとおり、2015年を初年度とする5ヵ年の中期経営計画「FUJITA PREMIUM VALUE CREATION 2015」におきましては、2017年が同計画の折り返しとなる3年目を迎えたことから、施策の進捗状況や環境変化に合わせて、セグメントごとに施策を見直し、計画数値を修正いたしました。
なお、修正後の計画数値につきましては、2018年2月13日付で発表しております「中期経営計画の数値目標の修正に関するお知らせ」をご参照ください。


連結およびセグメント別の業績予想は以下のとおりであります。
(金額単位:百万円)
第2四半期(累計)通期
売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する四半期純利益売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益
連結合計34,100△200△200△20072,0002,3002,3001,300
WHG事業17,45067036,9402,530
リゾート事業2,810△6306,360△370
ラグジュアリー&
バンケット事業
12,53022025,830920
32,79026069,1303,080
その他 2,730△4105,720△680
調整額(※)△1,420△50△2,850△100

※ 調整額…セグメント間取引消去および各報告セグメントに配分しない全社費用であります。

経営上の重要な契約等株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E04560] S100CMXS)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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