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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100D12I

有価証券報告書抜粋 東宝株式会社 業績等の概要 (2018年2月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国の経済は、引き続き緩やかに回復してきましたが、海外経済の不確実性等、依然留意が必要な状況で推移いたしました。映画業界におきましては、2017年の興行収入は2285億7千2百万円と前年から2.9%減となりました。
このような情勢下にあって当社グループでは、主力の映画事業において、定番のアニメーション作品他、話題作を配給し、演劇事業においても様々な話題作を提供いたしました。この結果、営業収入は2426億6千8百万円(前年度比3.9%増)、営業利益は475億8千6百万円(同5.3%減)、経常利益は486億4千5百万円(同5.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は335億5千3百万円(同0.9%増)となりました。
セグメントの業績状況は以下のとおりです。

映画事業
映画営業事業のうち製作部門では、東宝㈱において「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」「メアリと魔女の花」「DESTINY 鎌倉ものがたり」「忍びの国」「関ヶ原」「昼顔」「映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活」「帝一の國」等の27本の映画を共同製作し、また劇場用映画「ラプラスの魔女」等を制作いたしました。
映画営業事業のうち配給部門では、当連結会計年度の封切作品として、東宝㈱において前記作品の他、「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」「映画クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ」を含む31本を、東宝東和㈱等において「怪盗グルーのミニオン大脱走」「SING/シング」「ワイルド・スピードICE BREAK」等の13本を配給いたしました。 これらの結果、映画営業事業の営業収入は45,618百万円(前年度比1.2%減)、営業利益は11,671百万円(同23.6%減)となりました。
なお、東宝㈱における映画営業部門・国際部門を合わせた収入は、内部振替額(4,836百万円、前年度比22.3%減)控除前で44,600百万円(同22.1%減)であり、その内訳は、国内配給収入が31,468百万円(同31.6%減)、製作出資に対する受取配分金収入が1,756百万円(同69.2%減)、輸出収入が3,139百万円(同180.3%増)、テレビ放映収入が2,260百万円(同116.2%増)、ビデオ収入が3,488百万円(同137.0%増)、その他の収入が2,487百万円(同33.5%増)でした。また、映画企画部門の収入は、内部振替額(2,563百万円、前年度比5.0%減)控除前で、5,139百万円(同10.4%増)でした。
映画興行事業では、TOHOシネマズ㈱等において、前記配給作品の他に、「美女と野獣」「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」「モアナと伝説の海」 等、邦洋画の話題作を上映いたしました。当連結会計年度における映画館入場者数は、43,607千人と前年度比7.0%減となりました。その結果、映画興行事業の営業収入は75,640百万円(前年度比4.3%減)、営業利益は9,715百万円(同11.7%減)となりました。
当連結会計年度中の劇場の異動ですが、TOHOシネマズ㈱が、11月4日に東京都台東区の「TOHOシネマズ 上野」(8スクリーン)、11月24日に愛知県日進市の「TOHOシネマズ 赤池」(10スクリーン)をそれぞれオープンし、3月31日に福岡県福岡市中央区の「TOHOシネマズ 天神・本館」(6スクリーン)、2月4日に東京都千代田区の「TOHOシネマズ 日劇」(3スクリーン)を閉館いたしました。また、オーエス㈱は、2月16日に兵庫県神戸市中央区の「OSシネマズ 神戸ハーバーランド」に1スクリーンを開設いたしました。これにより、東宝グループ会社の経営するスクリーン数は、共同経営の「札幌シネマフロンティア」(12スクリーン)、「広島バルト11」(11スクリーン)、「新宿バルト9」(9スクリーン)、「TOHOシネマズ 西宮OS」(12スクリーン)、「大阪ステーションシティシネマ」(12スクリーン)を含め、全国で10スクリーン増の676スクリーンとなりました。
映像事業では、東宝㈱のパッケージ事業において、DVD、Blu-rayにて「君の名は。」「シン・ゴジラ」等を提供いたしました。出版・商品事業は劇場用パンフレット、キャラクターグッズにおいて「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」「忍びの国」「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」をはじめとする当社配給作品及び「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」「美女と野獣」等の洋画作品が順調に稼働いたしました。アニメ製作事業では、映画「GODZILLA 怪獣惑星」「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」、TVアニメ「僕のヒーローアカデミア」等に製作出資いたしました。アニメ製作事業・実写製作事業におきましては、「東宝怪獣キャラクター」等の商品化権収入に加え、製作出資いたしました作品の各種配分金収入がありました。 また、ゴジラグッズショップ常設店「ゴジラ・ストア Tokyo」を10月にオープンしました。ODS事業では「夜は短し歩けよ乙女」「映画 あさひなぐ」「GODZILLA 怪獣惑星」「WE ARE X」等を提供いたしました。 ㈱東宝映像美術及び東宝舞台㈱では原価管理に努めながら、映画やTV・CM等での舞台製作・美術製作、テーマパークにおける展示物の製作業務、メンテナンス業務、及び大規模改修工事などを受注いたしました。これらの結果、映像事業の営業収入は38,043百万円(前年度比29.6%増)、営業利益は9,195百万円(同22.7%増)となりました。
なお、東宝㈱における映像事業部門の収入は、内部振替額(4,539百万円、前年度比10.9%増)控除前で34,465百万円(同31.5%増)であり、その内訳は、パッケージ事業収入が16,245百万円(同63.7%増)、出版・商品事業収入が4,285百万円(同2.7%増)、アニメ製作事業収入が10,282百万円(同27.1%増)、実写製作事業収入が1,892百万円(同28.0%増)、ODS事業収入が1,760百万円(同31.0%減)でした。
以上の結果、映画事業全体では、営業収入は159,302百万円(前年度比3.1%増)、営業利益は30,583百万円(同9.5%減)となりました。

演劇事業
演劇事業では、東宝㈱の帝国劇場におきまして、3月「Endless SHOCK」が全席完売、4、5月「王家の紋章」、5~7月は日本初演30周年記念公演となる「レ・ミゼラブル」が、ともに大入りとなり7、8月は「ビューティフル」を上演、9月「ジャニーズ YOU&ME アイランド」が全席完売、10、11月「レディ・ベス」、11、12月「朝陽の中で微笑んで」を上演、1月「ジャニーズ Happy New Year アイランド」、2月「Endless SHOCK」がいずれも全席完売となりました。シアタークリエにおきましては、「キューティ・ブロンド」が大入り、「ジャニーズ銀座2017」が満席、「RENT」が大入り、「GACHI~全力entertainment4U~」、「ヴォイサリオンⅡ」が完売、「ダディ・ロング・レッグズ ~足ながおじさんより~」、「ドッグファイト」が大入りし、シアタークリエ10周年記念コンサート「TENTH」は、全席完売となりました。日生劇場では4月「紳士のための愛と殺人の手引き」、10月「ジャニーズ伝説2017」、12月「屋根の上のヴァイオリン弾き」、2月「ブロードウェイと銃弾」を上演いたしました。また、5月にはEXシアター六本木の「舞台 あさひなぐ」に共同で製作出資した他、全国へと展開を続けている社外公演が事業収益に貢献いたしました。東宝芸能㈱では所属俳優がCM等で稼働いたしました。以上の結果、前期と演目等の違いはございますが、 演劇事業の営業収入は15,973百万円(前年度比2.5%増)、営業利益は3,297百万円(同0.9%増)となりました。
なお、東宝㈱における演劇事業部門の収入は、内部振替額(203百万円、前年度比2.9%減)控除前で14,393百万円(同1.8%減)であり、その内訳は、興行収入が11,253百万円(同2.9%減)、外部公演収入が2,954百万円(同3.5%増)、その他の収入が185百万円(同9.2%減)でした。

不動産事業
不動産賃貸事業では、全国に所有する不動産が好調に稼働し、事業収益に寄与いたしました。また、東宝㈱の東宝スタジオでは、ステージレンタル事業におきまして、映画・TV・CMともに順調に稼働いたしました。東宝㈱では、2017年3月1日を効力発生日として、連結子会社の東宝不動産㈱を吸収合併いたしました。また、同日付で東宝不動産㈱の行っておりました保険代理店事業につきまして事業を譲渡しております。これらの結果、不動産賃貸事業の営業収入は29,541百万円(前年度比5.8%減)、営業利益は13,230百万円(同3.6%減)となりました。
企業集団の保有する賃貸用不動産の空室率につきましては、一時的なテナントの入れ替えにより、0.5%台で推移しております。企業集団の固定資産の含み益については、2017年1月1日の固定資産課税台帳の固定資産税評価額を市場価額として、税効果を考慮した後の評価差額のうち東宝の持分は約2190億円となっております。(当該含み益の開示は、「賃貸等不動産の時価等の開示に関する会計基準」に基づくものではなく、当会計基準とは別に、開示情報の充実性の観点から従来より引き続き自主的に行うものです。)
なお、東宝㈱における土地建物賃貸部門の収入は、内部振替額(873百万円、前年度比32.7%増)控除前で、31,386百万円(同19.7%増)でした。
道路事業では、受注競争の激化や建設技能者の不足等があり、依然として予断を許さない状況での事業展開となりました。このような中、スバル興業㈱と同社の連結子会社は、積極的な営業活動で受注増に努めるとともに、原価管理の徹底や業務の効率化、コスト削減等に努め、その結果、道路事業の営業収入は、23,338百万円(前年度比15.2%増)、営業利益は3,151百万円(同45.3%増)となりました。
不動産保守・管理事業では、東宝ビル管理㈱及び㈱東宝サービスセンターが、労務費や資材価格の高騰、人員不足の定常化等厳しい経営環境が続く中、新規受注に取り組むとともにコスト削減努力を重ねました。その結果、営業収入は10,377百万円(前年度比5.7%増)、営業利益は986百万円(同5.8%増)となりました。
以上の結果、不動産事業全体では、営業収入は63,258百万円(前年度比3.0%増)、営業利益は17,368百万円(同3.2%増)となっております。

その他事業
娯楽事業及び物販・飲食事業は、東宝共榮企業㈱の「東宝調布スポーツパーク」、㈱東宝エンタープライズの「東宝ダンスホール」、TOHOリテール㈱の飲食店舗・劇場売店等で、お客様ニーズを捉えた充実したサービスの提供に努力いたしました。
その結果、その他事業の営業収入は4,134百万円(前年度比112.4%増)、営業利益は95百万円(同29.4%減)となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ25,519百万円減少し、62,470百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動による資金は、税金等調整前当期純利益が49,837百万円、減価償却費が9,677百万円、仕入債務の増加が1,670百万円ありましたが、未払消費税等の減少が1,602百万円、法人税等の支払額が16,744百万円あったこと等により、43,427百万円の資金の増加(前年度比1,624百万円の増加)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動による資金は、有価証券の売却による収入が46,600百万円ありましたが、有価証券の取得による支出が57,034百万円、有形固定資産の取得による支出が6,915百万円、投資有価証券の取得による支出が36,681百万円あったこと等により、57,068百万円の資金の減少(前年度比39,848百万円の減少)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動による資金は、自己株式の取得による支出が3,546百万円、配当金の支払額が8,145百万円あったこと等により、11,938百万円の資金の減少(前年度比2,277百万円の増加)となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


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