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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100D9G6

有価証券報告書抜粋 図研エルミック株式会社 研究開発活動 (2018年3月期)


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当事業年度における研究開発活動は、開発本部において、TCP/IPのプロトコルスタック及びONVIF/ストリーミング技術をはじめとした通信ミドルウェア製品等に係わる基礎研究、応用研究及び機能安全をはじめとしたFAネットワーク技術等工業化研究を行い、研究開発費として28百万円(対売上高3.4%、前年同期比14百万円減少)を使用いたしました。
当事業年度における主な研究開発の成果は次のとおりです。
・機能安全に関連する規格を実装させるソフトウェア開発環境の開発
工場等の生産現場における人や資産の安全性確保は、防護柵や警備員の配置といった物理的な方策から、コンピュータ制御による機械装置自身のリスク低減という方策へ、また故障しない機械の設計から故障をしても人や被加工物、設備へ危害が及ぶことを防ぐ「機能安全」という考え方に変化しつつあります。日本においても厚生労働省が機能安全を活用した機械装置等の安全確保を推進しています。
この技術動向を踏まえ、当社では機械装置に安全性を向上させる制御機能を持たせ、作業者や資産を守ることを目的とする機能安全規格に対応した機器類を、FAネットワーク上で安全プロトコルスタックを活用して相互に通信させるためのソフトウェア開発環境「Ze-PRO CC-Link IE Safety SDK」を開発いたしました。この製品はFAネットワーク経由で生産に関する情報とともに機能安全に関する情報をやり取りするための通信処理部をミドルウェア化しており、さらにドライバとアプリケーションプログラムそれぞれのサンプルを付加して、作業工程においてより広範囲に安全性を向上させることを可能にしています。
・汎用Ethernet機器をFAネットワークに簡単に統合するためのミドルウェアの開発
工場等の生産現場においては、常に生産性やトレ―サビリティーの一層の向上に向けた取り組みが続けられており、そのためバーコートーリーダーやセンサー等の安価な端末機器の状態を取得する要求も高まり、規模の大小に関わらず生産設備のIoT化が必要となっています。このような需要を背景としてCC-Link協会ではEthernet対応の機器をより簡単に既存のFAネットワーク上で連携させることを可能にする規格(CC-Link IE フィールドネットワークBasic)を策定しています。
当社では、この規格をEthernet対応機器に実装するためのプロトコルスタックとして「Ze-PRO CC-Link IEF Basic」を開発いたしました。このプロトコルスタックはOSやCPUに依存しない構造であるため、依存部分はラッパー関数及びマクロ定義で切り替えが可能です。またμITRON用のサンプルコードも提供しており、スタックのメイン処理はアプリケーション層で実現しているためハードウェアにも依存せず、専用のインターフェイスボードも不要で、Ethernetボードを搭載しているPCやターゲットボードで動作します。さらにTCP/IPも非依存であり、BSDに準拠していれば、ソケットインターフェイスで通信処理を実現できます。
・ProfileT対応のONVIFプロトコルミドルウェアの開発
現在、高画質、高精細な動画をスマートフォンやタブレットに配信できるようになり、また、高画質映像に画像解析技術が結び付くことでIPカメラの用途は監視の枠を超え大きく拡がりつつあります。さらに、ウェアラブルカメラや生産現場のセンサー機能付きカメラ、車載のドライブレコーダー等の形をとり、異常検知や遠隔医療、高齢者の見守り、消費者の行動分析、災害現場の状況把握等、他のIoT機器と連動した高度なシステムへの展開が進みつつあります。
当社では従来からONVIF対応ミドルウェアの技術開発を通じ、カメラ開発への貢献に留まらず画像を使う様々なシステムに合わせたカメラビューワーの開発環境や、音声や動画等をリアルタイムに再生するためのRTP/SRTPミドルウェア、映像情報の漏洩を防ぐソフトウェアVPN等の製品拡充に努めていますが、需要の盛り上がりを踏まえ、4K・8Kのような高解像度映像をも画質を落とすことなく従来の約半分のデータ量で送受信したり、改ざん検出等の高度なストリーミング機能の実装を目的としたONVIFのProfileT規格に対応したミドルウェア「Ze-PRO IPcam-PT」と「Ze-PRO IPmon-PT」の開発を行いました。このミドルウェアを搭載することで効率よくONVIF対応機能が実装でき、開発コストが抑えられるとともにONVIF準拠のカメラ、モニター製品等の早期市場投入が可能になります。

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このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E05106] S100D9G6)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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