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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100DD37

有価証券報告書抜粋 シキボウ株式会社 研究開発活動 (2018年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー株式の総数等

当社グループでは既存事業の発展と新規事業の育成を推進すべく、研究開発活動に積極的に取り組んでおります。

(繊維事業)
1.消臭加工「デオマジック®」の進捗
2017年9月に「デオマジック®」がテレビ番組で紹介され400件以上の問い合わせが殺到しました。畜産用途向けデオマジックはJAグループの科学飼料研究所から販売され、全国の畜産農家で臭気対策に使用され好評であります。また、一昨年発表し東邦車輌㈱から販売されているバキュームカー用デオマジックVC1オイルや昨年発表したゴミ収集車用デオマジックは問い合わせも多く好評であります。さらに産業臭対策や介護用途など、新たな用途へのデオマジックの応用開発が加速しております。

(1)すでに実用化した用途
① ベビー用途 おむつポーチ、おむつゴミ箱用スプレー(3社から販売)
② ペット用途 ネコ砂、トイレシート、消臭スプレー、お散歩エチケット袋
③ 介護用途 人工肛門パウチカバー、おしりふき、消臭スプレー
④ 畜産用途 消臭スプレー
⑤ バキュームカー臭気対策 真空ポンプ潤滑油
⑥ ゴミ収集車臭気対策 消臭スプレー
⑦ 産業用臭気対策(下水・汚泥、水産加工、工場臭気など) 消臭スプレー
⑧ 害獣埋葬時臭気対策 徐放性カプセル


(2)実用化に向けて検討中の用途
① 介護用途 おねしょマット、紙おむつ等、徐放性消臭剤、石鹸
② 一般用途 体臭対策
③ 公衆用途 トイレの臭気対策、業務用消臭剤・消臭スプレー
④ その他用途 園芸用肥料臭気対策

2.「エリシルク」プロジェクトの推進
カンボジアのコンポンチャムにあるコンポンチャム農業大学でエリサン養蚕を行い、信州大学の梶浦教授の指導により卵の継体を進めております。コンポンチャム農業大学はキャッサバ農家に卵を提供し、養蚕指導を行ない、養蚕コミュニティーを拡大しております。また、コンポンチャム農業大学にて養蚕を行っていた学生が、本年4月からNPO法人の支援を受けて日本で1年間の農業研修を受けており、帰国後はカンボジアでのエリシルクプロジェクトのリーダーとなってもらえることを期待しております。
「エリナチュレ®」製品は、ベビー用品販売会社などで新規アイテムが拡大しております。「エリナチュレ®」は天然の繭の機能を活かした肌にやさしい機能繊維製品であることとカンボジアの農家を支援して繭を生産するCSR活動が評価され2016年グッドデザイン賞を受賞しております。今後、エリサン養蚕のコミュニティーを拡大するとともに、日本のみならず海外も含めた「エリシルク」プロジェクトに賛同する企業を拡大してまいります。

繊維事業の当連結会計年度の研究開発費は、1億59百万円であります。

(産業材事業)
産業資材分野では、製紙業界及び製造業各業種等における顧客課題に対応した新製品・新技術の開発に努めております。国内製紙業界における紙・板紙需要は紙では前年割れ、板紙は前年並みの傾向が数年続いており、マーケットとしては微減が続いている状況です。そのような環境下、顧客からの様々な要求に対し、タイムリーに対応できる製品の開発に取り組んでおります。省エネについては、重量軽減を意図した製品や紙の乾燥性向上のため通気度を高めた製品、また耐摩耗性を重視した小型コイルを組み合わせた「スパイラルカンバス」、シートとの接触面積を減じた汚れ対応カンバス等、新製品をリリースしました。フィルタークロスでは、顧客からの要求性能は使用目的により顧客単位で様々であり、「微細粒子捕捉」「長寿命」の要求が増しています。これら顧客ニーズを満たすべく商品開発を顧客毎にきめ細かく行っております。また、工場排水の処理や浄水場・下水処理場など水環境の保持にも貢献しております。

機能材料分野では、中央研究所において、航空宇宙分野を中心に用途が拡大している複合材料(繊維強化プラスチック)の研究開発を行っております。高まる市場要求に応え得る繊維基材の開発や、新たな成形・加工方法による一貫生産体制の確立を目指した新しい技術開発に取り組んでおり、海外のユーザー企業、大学や研究機関との連携も強めながら、各用途に最適な材料の開発を進めております。また、新たな耐熱複合材料の開発活動として、経済産業省所管のNEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)による開発事業に参画するなど、他企業・大学との共同研究開発も行っております。

産業材事業の当連結会計年度の研究開発費は1億82百万円であります。

なお、当社グループの研究開発活動は、主として、繊維事業は㈱シキボウ江南内にある当社開発部門、産業材事業は東近江市にある当社中央研究所を拠点として行っております。
当連結会計年度の研究開発費は3億41百万円であります。

経営上の重要な契約等株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00530] S100DD37)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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