新内外綿株式会社 研究開発活動 (2018年3月期)

当連結会計年度におきまして、紡績部門といたしましては、引き続き、地球環境と健康に配慮したエコフレンドリーな商品群を基本コンセプトに、開発を進めてまいりました。その中で当社の得意とする混状変化と形状変化の紡績技術を活用した新商品として、鮮やかな蛍光色を散りばめた「ふしぎや～ん」蛍光シリーズ、ゼブラ蛍光シリーズを開発しました。
また、革新紡績機MVSの用途開発を進め、ポリエステル100%で様々な表情がユニークな杢糸を提案し、スポーツやアスレジャー分野の顧客に高い評価を得ています。
一方、新たな取り組みとして、当社の親会社であるシキボウ株式会社の衛生加工技術を応用した抗菌+吸水速乾機能糸「リヨシルバープラス」を開発しました。糸としての機能性が求められる靴下・タオル・横編み用途を主体に展開してまいります。
前期より引き続き産地企業と共同で、天然の開繊竹原料を使用した混紡糸「バングロ」の特性を活かして、デニム・シャツ地等の商品開発を進めております。当期は、日本の放置竹林の有効利用を目指したプロジェクトが本格的に動き始め、環境保護の一役を担えるよう努めてまいります。
さらに、国内の産地における繊維メーカーとの共同開発や各大学研究機関の持つ知的財産を活用すべく産学協同の商品開発も進めてまいります。

なお、当連結会計年度における研究開発費の総額は、30,086千円であります。