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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100D73S

有価証券報告書抜粋 株式会社ラック 研究開発活動 (2018年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループは、セキュリティソリューションサービス事業において、次の研究テーマに継続的に取り組んでおります。当連結会計年度における当該セグメントの研究開発費は2億93百万円となりました。

a.研究開発体制
当社グループでは、サイバーセキュリティ市場におけるリーディングカンパニーとして最新・最高の技術を維持向上するため、総勢27名体制で研究開発を行っております。
2018年3月期は、啓発活動を体系化するとともに、研究開発成果の実用化を目指すべく、以下の体制変更を行いました。

(1)IoT技術研究所の新設
IoTおよびコネクテッドカー関連技術に対するセキュリティの需要顕在化に対応するため、IoT技術に関する研究チームを研究所として新たに組織化しました。

(2)ネットエージェント株式会社との共同研究
IoTの本格的な普及を見据えて、当社の100%子会社であり高度なハッキング技術を有するネットエージェント株式会社との共同研究を継続いたしました。

b.研究開発方針
サイバー・グリッド・ジャパン全体の研究テーマを「インテリジェンス情報基盤の構築」として、2016年3月期から2018年3月期までの3ヶ年計画をたて、取り組んでおります。
3ヶ年計画の3年目となる2018年3月期は、これまで研究開発してきたインテリジェンス情報収集の仕組みのプロトタイプを概ね完了し、またIoTセキュリティ技術に関する研究に着手し、次年度からの実証実験への移行準備を行いました。
個別の研究テーマとその具体的な内容につきましては以下のとおりです。

(1)サイバー脅威インテリジェンスに関する研究テーマ
A.プラットフォーム開発
サイバーセキュリティに関連する各種情報を統合分析管理するプラットフォームを開発しております。
B.情報収集
サイバー攻撃に関連する情報をエンドポイントやネットワークから収集する技術を研究しており、エンドポイントのプロトタイプによる実証実験を通して事業部門で活用可能なツール化を検討しております。
C.データ分析手法研究
収集した膨大な量の情報を、AI技術等を利用して分析し、脅威の動向や有用な情報を導き出す分析手法を研究しております。

(2)IoTセキュリティ技術に関する研究テーマ
A.自動車セキュテリィ技術研究
コネクテッドカーの普及と自動運転社会の実現を見据えて、自動車に求められるセキュリティ技術を研究しました。新たに自動車業界団体での活動を通してセキュリティ観点での連携を推進するとともに、長年培ってきたセキュリティ視点での手法の提言を行い、プロトタイプによる実機デモにより新たな要望の発掘に着手しました。
また国内の知見の少ない自動車のセキュリティに関する情報を周知するために、「カーハッカーズ・ハンドブック」の翻訳本刊行も行いました。
B.IoT機器セキュリティ評価方法研究
IoT機器に対する脅威分析手法とハッキング手法を組み合わせたセキュリティ評価方法を研究しており、セキュアIoTプラットフォーム協議会等に参画し、IoTシステムをセキュアに稼動させる枠組み作りに貢献しております。

(3)啓発活動
A.産学官連携
全国県警本部をはじめとする地方自治体との産学官連携に積極的に参画し、地域のセキュリティ対策や意識の向上に努めるとともに、将来の若手セキュリティ人材の育成に積極的に協力しております。
B.啓発活動
ICT利用環境啓発支援室では、全国各地における講演会での登壇や、外部団体活動への参画を通して、情報セキュテリィ・情報モラルの重要性を発信しており、啓発講座の開催、研修講師・シンポジウム登壇時の講師の派遣、ネット安全環境整備会議出席等の活動は約250件を超えます。これら活動により蓄積した知見をとりまとめた情報モラルシラバスを作成し、併せてサイバー・グリッド研究所では公開されていない企業様向けプライベートセミナーを含め年間100回以上のサイバーセキュリティに関する講演を行っております。
C.技術者支援
次世代を担う若手技術者を支援すべく「すごうで」を実施し、若手技術者の発掘と技術や資金提供を行うとともに、「CTF(キャッチ・ザ・フラッグ)」の手法を用いたセキュリティ技術習得に関する取り組みやセキュリティ技術者を育成する「セキュリティキャンプ」の講師も担当しております。また、サイバーセキュリティの総合力を競うイベント「Hardening Project(ハードニングプロジェクト)」にもスポンサーおよびスタッフ協力を行っており技術担当者の育成を支援しております。

(4)情報発信
「サイバー・グリッド・ジャーナル」「サイバー・グリッド・ビュー」という2種類の情報誌を刊行し、広くセキュリティ専門家から一般のICT利用者までを対象としたセキュリティ関連情報を提供しております。また安全保障のような専門的な知識を要する取材等についても積極的に対応しております。

(5)グリッド・パートナー
サイバー・グリッド・パートナーについては、パートナーの考え方を拡げ、企業以外にも研究機関や研究者との連携や共同研究に着手いたしました。

(6)知的財産
A.知的財産開発
研究開発により創出した技術の特許を国内外で取得しております。
B.技術動向調査
技術動向を把握し、研究開発テーマの方向性を確認するため、特許情報を含めた先行技術調査を行っております。

2019年3月期は、引き続き自社独自の技術を創出する研究を推進しつつ、研究成果を活用したオープンイノベーションを推進してまいります。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E05720] S100D73S)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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