有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100DE5T
関東電化工業株式会社 研究開発活動 (2018年3月期)
2016年4月より3ケ年にわたる第10次中期経営計画をスタートさせました。2019年3月までの、この中期経営計画期間におきましては、「安全第一主義」、「稼ぐ関東電化」、「全員参加」の3つを、当社企業活動の基本課題として位置づけ、間断なく新製品を市場に提供する「創造的開発型企業」を目指して進めております。
研究開発部門における重点目標としては、「新規製品の早期創出」を掲げて取り組んでおります。これは会社として次の収益の柱となる新規製品を、更には新しい事業を創出し、育成していきたいという主旨であります。この重点目標を達成するために、経営資源を投入して研究開発を進めております。
当連結会計年度の研究体制としましては、営業と開発の一体化を図るために、2017年4月に新製品開発本部を組織改編し、精密化学品開発部を設けました。これは開発活動が精密化学品各事業に連動したものとなるように意図したものです。営業部門からの情報がいち早く開発活動に反映できるよう、連携を強める開発体制にしました。また、同様に新設した開発企画部が、新規テーマの探索や事業化計画を策定し、個々の開発テーマを進捗管理していくと共に、基礎化学品事業と連動してテーマ探索活動を進めることにより、市場が期待する新製品を創出する開発体制を目指しています。また更に、新設の市場開発部は、電解、フッ素化、微細化、重合、コーティング技術などの各種コア技術を深耕した新製品、例えば、有機-無機ハイブリット材料などを開発し、市場に投入する活動に取り組んでおります。加えて、このような開発活動の中で創出された成果を整理し、事業戦略に沿った特許権利網の構築を研究・知的財産部が推進しております。これら4つの部門が、渋川開発研究所、水島開発研究所、および基礎研究所の3つの研究所と共に、各事業分野での“新規事業の創出”と“既存事業の強化”に取り組んでおります。
この第10次中期経営計画実行期間にあたる当連結会計年度の研究開発投資額は、11億30百万円でありました。
次に、主要研究テーマの概要および今後の方向性を以下に説明いたします。研究テーマは、半導体・液晶製造用の特殊ガス、電池材料、有機ファインケミカルズ、機能性フッ素系樹脂、鉄系材料・有機-無機ハイブリット材料の、主要5テーマであります。更に、これら以外の分野における新規材料の探索にも積極的に取り組んでおります。
さらに、当社が得意とするフッ素化技術を利用して、高性能電解液用添加剤などの新規電池材料の開発を推進すると共に、次世代電池材料の探索も行ない、LiB用添加剤を中心としたラインナップ強化を図っております。
一方、市場ニーズに即した新規鉄系材料、およびその新規用途の探索も進めており、長年に亘り培ってきた微細化技術を利用し開発に取り組んでいます。また、鉄系材料以外の材料をも組み合わせた有機-無機ハイブリット材料を開発中であり、現在、高分子材料と無機ナノ材料とを複合化した新しいハイブリット材料の開発も進めており、多方面への用途展開を目指しております。
また、5~10年先の新規コア事業の創出を目的に、中・長期的な視点で、電子・情報通信分野、環境・エネルギー分野、およびライフサイエンス・ヘルスケア分野等の成長分野への研究開発を進めております。大学等の外部研究機関と連携しながら、当社独自の電解技術、フッ素化技術や有機・無機合成技術を基盤に新規技術や新規材料の開発を推進しております。そして、開発テーマの進捗管理の見える化を推進するため、開発活動にステージゲート制を導入しました。また、研究開発がスピードアップを図るため、AIを活用したマテリアルズインフォマティクスの構築にも取り組み、開発期間の短縮や、開発の効率化を図ってまいります。
研究開発部門における重点目標としては、「新規製品の早期創出」を掲げて取り組んでおります。これは会社として次の収益の柱となる新規製品を、更には新しい事業を創出し、育成していきたいという主旨であります。この重点目標を達成するために、経営資源を投入して研究開発を進めております。
当連結会計年度の研究体制としましては、営業と開発の一体化を図るために、2017年4月に新製品開発本部を組織改編し、精密化学品開発部を設けました。これは開発活動が精密化学品各事業に連動したものとなるように意図したものです。営業部門からの情報がいち早く開発活動に反映できるよう、連携を強める開発体制にしました。また、同様に新設した開発企画部が、新規テーマの探索や事業化計画を策定し、個々の開発テーマを進捗管理していくと共に、基礎化学品事業と連動してテーマ探索活動を進めることにより、市場が期待する新製品を創出する開発体制を目指しています。また更に、新設の市場開発部は、電解、フッ素化、微細化、重合、コーティング技術などの各種コア技術を深耕した新製品、例えば、有機-無機ハイブリット材料などを開発し、市場に投入する活動に取り組んでおります。加えて、このような開発活動の中で創出された成果を整理し、事業戦略に沿った特許権利網の構築を研究・知的財産部が推進しております。これら4つの部門が、渋川開発研究所、水島開発研究所、および基礎研究所の3つの研究所と共に、各事業分野での“新規事業の創出”と“既存事業の強化”に取り組んでおります。
この第10次中期経営計画実行期間にあたる当連結会計年度の研究開発投資額は、11億30百万円でありました。
次に、主要研究テーマの概要および今後の方向性を以下に説明いたします。研究テーマは、半導体・液晶製造用の特殊ガス、電池材料、有機ファインケミカルズ、機能性フッ素系樹脂、鉄系材料・有機-無機ハイブリット材料の、主要5テーマであります。更に、これら以外の分野における新規材料の探索にも積極的に取り組んでおります。
(1) 半導体・液晶製造用の特殊ガス
現在、市場では半導体・液晶製造用ガスとして三フッ化窒素、四フッ化炭素、六フッ化タングステンおよびヘキサフルオロ-1,3-ブタジエン等の特殊ガスが使用されております。当社はこのような各種フッ素系ガス製品を、独自の特徴ある技術により開発し、世界でも有数の製造能力と品質とを合わせもつ半導体・液晶用特殊ガスメーカーであります。顧客密着によるタイムリーな開発を目標に、韓国に生産・開発拠点を設置する計画が進行中であります。上記各種製品の用途としては、主に、半導体基板の表面に回路パターンを刻むエッチング用途と、半導体製造装置や液晶製造装置の内面を清浄にするためのクリーニング用途があります。ムーアの法則に従って年々微細化が進む半導体分野において、当社では微細エッチング用のガス:C4F6(ヘキサフルオロ-1,3-ブタジエン)、COS(硫化カルボニル)、CH3F(モノフルオロメタン)等を開発し、市場に提供してまいりました。また、最近の3D化等の新技術や地球温暖化防止に対応する新規ガスや、パワー半導体用途の新規ガスの開発に注力しております。(2) 電池材料
リチウムイオン二次電池(LiB)は、今後の飛躍的な成長が期待される車載用等の大型電池分野をターゲットに更なる高容量化、長寿命化、難燃化等の研究が盛んに行われており、当社も、LiB用電解質としてLiPF6(六フッ化リン酸リチウム)の開発に成功し、この分野に参入いたしました。また、LiPF6に続くLiB用の新しい電解質の開発も進める中で、LiBF4(ホウフッ化リチウム)を2017年4月より市場に投入しました。さらに、当社が得意とするフッ素化技術を利用して、高性能電解液用添加剤などの新規電池材料の開発を推進すると共に、次世代電池材料の探索も行ない、LiB用添加剤を中心としたラインナップ強化を図っております。
(3) 有機ファインケミカルズ
当社が得意とするフッ素化技術をはじめ様々な有機合成技術を活用して、フッ素原子を含有する高付加価値化合物の開発に取り組んでおります。受託合成にも積極的に取り組んでおり、2013年には、幾つかの受託合成テーマをひと括りとした「有機機能性材料事業」を立ち上げました。将来の収益性確保を狙い、当社が得意とする技術、今まで培ってきた技術等を駆使し、独自製品の創出に取り組んでおります。(4) 機能性フッ素系樹脂
撥水撥油性を特徴とするフッ素系高分子材料分野では、耐候性や防汚性に優れたフッ素系樹脂「エフクリア」(2004年商標登録)を開発し、その特性を活かした品種ごとの市場開発を進めております。ニッチな分野での採用件数は年々徐々に伸びており、現在では特にその防汚性を活かしたユーザー毎の各種材質(住宅建材:バス、キッチン等)向けトップコートなどを中心に海外への展開も推進しております。さらに耐久性、耐擦傷性、延伸性等の市場ニーズにマッチングする特性を兼ね備えた高付加価値品の開発や新規用途の開拓(機能性フィルム用等)を顧客に密着する形で推進しております。(5) 鉄系材料・有機-無機ハイブリット材料
導電性の鉄、フェライト、マグネタイト等をコア材とし、その表面に絶縁性の樹脂を各種コーティングした鉄系材料として、複写機、プリンター等画像形成装置向けの現像剤用キャリヤーを市場に投入しており、その開発には、研究部門、製造部門、および営業部門が連携して取り組んでおります。一方、市場ニーズに即した新規鉄系材料、およびその新規用途の探索も進めており、長年に亘り培ってきた微細化技術を利用し開発に取り組んでいます。また、鉄系材料以外の材料をも組み合わせた有機-無機ハイブリット材料を開発中であり、現在、高分子材料と無機ナノ材料とを複合化した新しいハイブリット材料の開発も進めており、多方面への用途展開を目指しております。
(6) 新規材料の探索研究
基礎化学品事業の継続を図るために、2017年より新規洗浄剤の開発を推進しており、顧客と密着して早期の市場投入を目指して取り組んでおります。また、5~10年先の新規コア事業の創出を目的に、中・長期的な視点で、電子・情報通信分野、環境・エネルギー分野、およびライフサイエンス・ヘルスケア分野等の成長分野への研究開発を進めております。大学等の外部研究機関と連携しながら、当社独自の電解技術、フッ素化技術や有機・無機合成技術を基盤に新規技術や新規材料の開発を推進しております。そして、開発テーマの進捗管理の見える化を推進するため、開発活動にステージゲート制を導入しました。また、研究開発がスピードアップを図るため、AIを活用したマテリアルズインフォマティクスの構築にも取り組み、開発期間の短縮や、開発の効率化を図ってまいります。
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