有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100DG53
戸田工業株式会社 研究開発活動 (2018年3月期)
当社グループの研究開発活動は、当社が主として行っております。
当社の研究開発活動は、開発競争のグローバル化の中で、開発スピードを高めるために、社外の関連研究施設や大学との連携に努めながら、創造本部を中心に、顧客ニーズに即応する商品開発と次世代商品の開発を行っております。
セグメント別の研究開発活動の概況は次のとおりであります。
(1)機能性顔料
① 電子印刷材料
デジタル複写機・レーザープリンタ等のトナー用材料の磁性酸化鉄を開発し商品化しております。
電子印刷用キャリアでは、当社独自の磁性粉造粒技術を用いた磁性粉分散型樹脂キャリアの生産体制の増強を進め、顧客ニーズを先取りした開発及び商品化を行っております。
② 着色材料
ナノサイズで各種重金属の含有量の少ない次世代化粧用材料の開発に取り組んでおります。今後の環境規制に伴いニーズの高まりが年々期待される黄鉛代替道路用材料を既に商品化しております。また、紫外線吸収といった新規な機能が期待できる透明酸化鉄顔料並びに太陽光高反射(遮熱)顔料を開発しております。特に、近年ヒートアイランド現象が問題となっており、太陽光高反射顔料が注目されております。
③ 環境関連材料
農業用ポリオレフィン保温材、カラス対策ごみ袋用コンパウンド、排水中有害イオン処理用鉄系吸着剤の開発等を行っております。また、表面積が非常に大きい非晶質アルミノケイ酸塩について、水分等の高い吸脱着特性を活かしてデシカント空調や悪臭吸着剤用途に展開中であります。
④ 磁気記録材料
高密度化デジタルテープへの社会的ニーズに対応して、磁気記録テープのより一層の高密度化に必要なシャープな粒度分布の超微粒子磁性粉末材料及び磁気記録テープ下層用超微粒子材料の開発を行い、市場展開を進めております。
(2)電子素材
① 磁石材料
ハードフェライト材料、希土類磁性材料とそれらの加工材料を開発し実用化しております。
希土類磁石材料においては、これまでネオジム系磁石の耐熱性を確保するために不可欠であった、希少資源で高価なディスプロシウムを完全に省くことに成功し、世界最高レベルの磁性を持ち、耐食性にも優れた射出成形用異方性コンパウンドの製造技術を確立し、製造販売をしております。
新たな希土類レス磁石材料の研究開発を研究受託会社である(株)T&Tイノベーションズにおいて進めております。川下メーカー等との連携により、家電機器用のモーター磁石他への適用をにらんで、実用化を目指します。
② 軟磁性材料
電子デバイス関連では、スマートフォンに内蔵される無線通信のNFCアンテナ用ソフトフェライトシートの一貫生産を実施しております。また、ソフト磁性材料等を活用した電磁ノイズ抑制材料の開発、さらに独創的なICタグ/NFCタグ、ワイヤレス給電用部材、高性能インダクタ用の材料を開発し、新規事業として取り組んでおります。
③ 誘電体材料
高度情報化社会に対応して小型高容量のセラミックコンデンサー(MLCC)用誘電体材料の開発等を行っております。分散性の良い超微粒子のチタン酸バリウムは、小型高信頼性、高容量化の市場ニーズにマッチした最先端材料で拡販、上市しております。
④ 電池材料
導電材として、カーボンナノチューブ(CNT)の開発および、パイロットプラントを活用した市場展開と、CNTの事業化の検討を進めております。また、高容量負極材料として、金属系負極材料との複合による新規材料の研究開発を進めております。これらの材料は、高容量、高出力、高寿命化の材料として市場から期待されております。
⑤ 添加剤、および触媒材料
環境保全・クリーンエネルギー分野においても市場ニーズに添った開発を推進しており、高機能無機添加剤や次世代燃料電池用改質触媒の開発に取り組んでおります。燃料電池用改質触媒はシングルナノの金属を高分散担持することで高い触媒機能を実現し、市場導入を開始しております。今後は水素ステーションなどの水素製造分野でも本格的な市場参入を行っていきたいと考えております。
⑥ ナノ材料
次世代技術であるナノテクノロジーの分野では、ナノ金属、ナノ磁性微粒子の研究開発を積極的に進めております。ナノ金属では透明導電性膜形成用の銀ナノ粒子分散体を開発しており、大竹事業所内のパイロットプラントで事業化を進めております。
当連結会計年度における当社グループが支出した研究開発費の総額は444百万円であります。
また、当連結会計年度における当社が所有する特許の件数は、国内491件、海外351件、出願もしくは審査中の件数は海外を含めると305件となっております。
当社の研究開発活動は、開発競争のグローバル化の中で、開発スピードを高めるために、社外の関連研究施設や大学との連携に努めながら、創造本部を中心に、顧客ニーズに即応する商品開発と次世代商品の開発を行っております。
セグメント別の研究開発活動の概況は次のとおりであります。
(1)機能性顔料
① 電子印刷材料
デジタル複写機・レーザープリンタ等のトナー用材料の磁性酸化鉄を開発し商品化しております。
電子印刷用キャリアでは、当社独自の磁性粉造粒技術を用いた磁性粉分散型樹脂キャリアの生産体制の増強を進め、顧客ニーズを先取りした開発及び商品化を行っております。
② 着色材料
ナノサイズで各種重金属の含有量の少ない次世代化粧用材料の開発に取り組んでおります。今後の環境規制に伴いニーズの高まりが年々期待される黄鉛代替道路用材料を既に商品化しております。また、紫外線吸収といった新規な機能が期待できる透明酸化鉄顔料並びに太陽光高反射(遮熱)顔料を開発しております。特に、近年ヒートアイランド現象が問題となっており、太陽光高反射顔料が注目されております。
③ 環境関連材料
農業用ポリオレフィン保温材、カラス対策ごみ袋用コンパウンド、排水中有害イオン処理用鉄系吸着剤の開発等を行っております。また、表面積が非常に大きい非晶質アルミノケイ酸塩について、水分等の高い吸脱着特性を活かしてデシカント空調や悪臭吸着剤用途に展開中であります。
④ 磁気記録材料
高密度化デジタルテープへの社会的ニーズに対応して、磁気記録テープのより一層の高密度化に必要なシャープな粒度分布の超微粒子磁性粉末材料及び磁気記録テープ下層用超微粒子材料の開発を行い、市場展開を進めております。
(2)電子素材
① 磁石材料
ハードフェライト材料、希土類磁性材料とそれらの加工材料を開発し実用化しております。
希土類磁石材料においては、これまでネオジム系磁石の耐熱性を確保するために不可欠であった、希少資源で高価なディスプロシウムを完全に省くことに成功し、世界最高レベルの磁性を持ち、耐食性にも優れた射出成形用異方性コンパウンドの製造技術を確立し、製造販売をしております。
新たな希土類レス磁石材料の研究開発を研究受託会社である(株)T&Tイノベーションズにおいて進めております。川下メーカー等との連携により、家電機器用のモーター磁石他への適用をにらんで、実用化を目指します。
② 軟磁性材料
電子デバイス関連では、スマートフォンに内蔵される無線通信のNFCアンテナ用ソフトフェライトシートの一貫生産を実施しております。また、ソフト磁性材料等を活用した電磁ノイズ抑制材料の開発、さらに独創的なICタグ/NFCタグ、ワイヤレス給電用部材、高性能インダクタ用の材料を開発し、新規事業として取り組んでおります。
③ 誘電体材料
高度情報化社会に対応して小型高容量のセラミックコンデンサー(MLCC)用誘電体材料の開発等を行っております。分散性の良い超微粒子のチタン酸バリウムは、小型高信頼性、高容量化の市場ニーズにマッチした最先端材料で拡販、上市しております。
④ 電池材料
導電材として、カーボンナノチューブ(CNT)の開発および、パイロットプラントを活用した市場展開と、CNTの事業化の検討を進めております。また、高容量負極材料として、金属系負極材料との複合による新規材料の研究開発を進めております。これらの材料は、高容量、高出力、高寿命化の材料として市場から期待されております。
⑤ 添加剤、および触媒材料
環境保全・クリーンエネルギー分野においても市場ニーズに添った開発を推進しており、高機能無機添加剤や次世代燃料電池用改質触媒の開発に取り組んでおります。燃料電池用改質触媒はシングルナノの金属を高分散担持することで高い触媒機能を実現し、市場導入を開始しております。今後は水素ステーションなどの水素製造分野でも本格的な市場参入を行っていきたいと考えております。
⑥ ナノ材料
次世代技術であるナノテクノロジーの分野では、ナノ金属、ナノ磁性微粒子の研究開発を積極的に進めております。ナノ金属では透明導電性膜形成用の銀ナノ粒子分散体を開発しており、大竹事業所内のパイロットプラントで事業化を進めております。
当連結会計年度における当社グループが支出した研究開発費の総額は444百万円であります。
また、当連結会計年度における当社が所有する特許の件数は、国内491件、海外351件、出願もしくは審査中の件数は海外を含めると305件となっております。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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