有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100DA1O
三洋化成工業株式会社 研究開発活動 (2018年3月期)
当社グループ(当社及び連結子会社)は、パフォーマンス・ケミカルス(機能化学品)を通じて社会に貢献することを基本方針として、基盤となる技術の深耕、新製品開発ならびに顧客への対応力の強化等、積極的な研究開発活動を行っております。
当社グループの研究開発は、事業研究第一本部、事業研究第二本部、研究業務本部、研究企画開発部、潤滑油添加剤事業本部の研究部、画像材料事業本部の研究部、バイオ・メディカル事業本部の研究部、及び連結子会社のSDPグローバル㈱の研究部、サンノプコ㈱の研究本部、サンアプロ㈱の研究所で推進しており、研究開発人員数はグループ全体で416名であり、これは当社グループ全人員の約五分の一に当たります。
当連結会計年度における研究開発の成果の1つとして、「第32回 独創性を拓く 先端技術大賞」(主催:フジサンケイビジネスアイ)において、「新規医療材料シルクエラスチンを用いた創傷治癒材の開発」で「特別賞」を受賞しました。当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は53億6千5百万円であり、各セグメントの主な研究開発成果は次のとおりであります。
(1) 生活・健康産業関連分野
本分野では、生活に密着した日用品向けの多様なニーズにきめ細かく対応するシャンプー基材や洗剤用の界面活性剤応用製品、紙オムツ用高吸水性樹脂、臨床検査試薬キットならびに医療用機材などの製品を開発しております。主な成果としては、紙オムツの薄型化に貢献する高吸水性樹脂「サンウエットSG」の改良品を継続的に開発したこと、シャンプーなどの洗浄剤に配合することで泡立ちや泡質を改良することができる泡の改質剤『フロスマイスター』シリーズを拡充したこと、内視鏡検査の回数を減らし、患者の身体的、経済的負担を軽減することができる潰瘍性大腸炎の体外診断用医薬品「カルプロテクチン モチダ」を日本で初めて上市したことなどがあげられます。当連結会計年度における当分野に係る研究開発費は13億9千6百万円であります。
(2) 石油・輸送機産業関連分野
本分野では、自動車シートクッション用ポリウレタンフォーム原料、潤滑油・燃料油の添加剤など自動車関連の化学品ならびに切削油といった金属加工用薬剤などの製品を開発しております。主な成果としては、自動車内装表皮材用ポリウレタンビーズで従来品に比べ軽量化が可能な新製品が海外の自動車メーカーに採用されたこと、軽油用潤滑性向上剤「サンフリックFMシリーズ」に酸化防止剤をパッケージ化した商品を開発したこと、次期エンジン用潤滑油の国際規格「ILSAC GF-6」に適合した粘度指数向上剤数品種を上市するとともに韓国自動車メーカーのATF用潤滑油用途で新規粘度指数向上剤が採用されたことなどがあげられます。当連結会計年度における当分野に係る研究開発費は10億6百万円であります。
(3) プラスチック・繊維産業関連分野
本分野では、電子部品搬送トレーなどに使用される永久帯電防止剤、樹脂用の顔料分散剤、モデル用合成木材といったプラスチック関連製品ならびに化学繊維やガラス・炭素繊維などの各種繊維用の薬剤などを開発しております。主な成果としては、プラスチックの帯電を半永久的に防止する低抵抗タイプの永久帯電防止剤『ペレクトロン』シリーズについて、アウトガス、イオン溶出が少なくクリーン特性に優れる『ペレクトロン LIP』を開発したこと、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン樹脂に練り込むだけで、表面処理なしでも樹脂表面を親水化し、持続的に塗装・接着性を付与することができる画期的な樹脂改質剤『メルアクア 350L』(開発品)を開発したことなどがあげられます。当連結会計年度における当分野に係る研究開発費は11億8千2百万円であります。
(4) 情報・電気電子産業関連分野
本分野では、複写機やプリンター用のトナーバインダー、電子部品製造用の工程薬剤、コンデンサ用電解液など情報・電気電子産業に使用される製品を開発しております。主な成果としては、半導体用途に選択的エッチングに優れるCuシードエッチャントを上市したこと、中高圧アルミ電解コンデンサ用途に低温特性に優れる耐電圧向上剤を上市したこと、品質に定評のあるスルホニウム塩系光酸発生剤「CPI-100P」の技術データを拡充させディスプレイ用途へ拡販したこと、大学等との共同研究を行っている電気容量の高い新型リチウムイオン電池のいくつかの要素技術について、電池システムに応用できる目途を得たため、本要素技術を用いて、今後、新型リチウムイオン電池システムの商業化に向け検討を進めていることなどがあげられます。当連結会計年度における当分野に係る研究開発費は13億5千3百万円であります。
(5) 環境・住設産業関連分野他
本分野では、環境浄化用の水処理薬剤、住宅用断熱材に用いられるポリウレタンフォーム原料、建築シーラント原料などの製品を開発しております。主な成果としては、前年度上市した、断熱ボードなどの難燃性を向上させる硬質ウレタンフォーム用原料について、冬場のハンドリング性に改良を加えた「ノンフレポールPE-2009」を上市したことなどがあげられます。当連結会計年度における当分野に係る研究開発費は4億2千6百万円であります。
当社グループの研究開発は、事業研究第一本部、事業研究第二本部、研究業務本部、研究企画開発部、潤滑油添加剤事業本部の研究部、画像材料事業本部の研究部、バイオ・メディカル事業本部の研究部、及び連結子会社のSDPグローバル㈱の研究部、サンノプコ㈱の研究本部、サンアプロ㈱の研究所で推進しており、研究開発人員数はグループ全体で416名であり、これは当社グループ全人員の約五分の一に当たります。
当連結会計年度における研究開発の成果の1つとして、「第32回 独創性を拓く 先端技術大賞」(主催:フジサンケイビジネスアイ)において、「新規医療材料シルクエラスチンを用いた創傷治癒材の開発」で「特別賞」を受賞しました。当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は53億6千5百万円であり、各セグメントの主な研究開発成果は次のとおりであります。
(1) 生活・健康産業関連分野
本分野では、生活に密着した日用品向けの多様なニーズにきめ細かく対応するシャンプー基材や洗剤用の界面活性剤応用製品、紙オムツ用高吸水性樹脂、臨床検査試薬キットならびに医療用機材などの製品を開発しております。主な成果としては、紙オムツの薄型化に貢献する高吸水性樹脂「サンウエットSG」の改良品を継続的に開発したこと、シャンプーなどの洗浄剤に配合することで泡立ちや泡質を改良することができる泡の改質剤『フロスマイスター』シリーズを拡充したこと、内視鏡検査の回数を減らし、患者の身体的、経済的負担を軽減することができる潰瘍性大腸炎の体外診断用医薬品「カルプロテクチン モチダ」を日本で初めて上市したことなどがあげられます。当連結会計年度における当分野に係る研究開発費は13億9千6百万円であります。
(2) 石油・輸送機産業関連分野
本分野では、自動車シートクッション用ポリウレタンフォーム原料、潤滑油・燃料油の添加剤など自動車関連の化学品ならびに切削油といった金属加工用薬剤などの製品を開発しております。主な成果としては、自動車内装表皮材用ポリウレタンビーズで従来品に比べ軽量化が可能な新製品が海外の自動車メーカーに採用されたこと、軽油用潤滑性向上剤「サンフリックFMシリーズ」に酸化防止剤をパッケージ化した商品を開発したこと、次期エンジン用潤滑油の国際規格「ILSAC GF-6」に適合した粘度指数向上剤数品種を上市するとともに韓国自動車メーカーのATF用潤滑油用途で新規粘度指数向上剤が採用されたことなどがあげられます。当連結会計年度における当分野に係る研究開発費は10億6百万円であります。
(3) プラスチック・繊維産業関連分野
本分野では、電子部品搬送トレーなどに使用される永久帯電防止剤、樹脂用の顔料分散剤、モデル用合成木材といったプラスチック関連製品ならびに化学繊維やガラス・炭素繊維などの各種繊維用の薬剤などを開発しております。主な成果としては、プラスチックの帯電を半永久的に防止する低抵抗タイプの永久帯電防止剤『ペレクトロン』シリーズについて、アウトガス、イオン溶出が少なくクリーン特性に優れる『ペレクトロン LIP』を開発したこと、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン樹脂に練り込むだけで、表面処理なしでも樹脂表面を親水化し、持続的に塗装・接着性を付与することができる画期的な樹脂改質剤『メルアクア 350L』(開発品)を開発したことなどがあげられます。当連結会計年度における当分野に係る研究開発費は11億8千2百万円であります。
(4) 情報・電気電子産業関連分野
本分野では、複写機やプリンター用のトナーバインダー、電子部品製造用の工程薬剤、コンデンサ用電解液など情報・電気電子産業に使用される製品を開発しております。主な成果としては、半導体用途に選択的エッチングに優れるCuシードエッチャントを上市したこと、中高圧アルミ電解コンデンサ用途に低温特性に優れる耐電圧向上剤を上市したこと、品質に定評のあるスルホニウム塩系光酸発生剤「CPI-100P」の技術データを拡充させディスプレイ用途へ拡販したこと、大学等との共同研究を行っている電気容量の高い新型リチウムイオン電池のいくつかの要素技術について、電池システムに応用できる目途を得たため、本要素技術を用いて、今後、新型リチウムイオン電池システムの商業化に向け検討を進めていることなどがあげられます。当連結会計年度における当分野に係る研究開発費は13億5千3百万円であります。
(5) 環境・住設産業関連分野他
本分野では、環境浄化用の水処理薬剤、住宅用断熱材に用いられるポリウレタンフォーム原料、建築シーラント原料などの製品を開発しております。主な成果としては、前年度上市した、断熱ボードなどの難燃性を向上させる硬質ウレタンフォーム用原料について、冬場のハンドリング性に改良を加えた「ノンフレポールPE-2009」を上市したことなどがあげられます。当連結会計年度における当分野に係る研究開発費は4億2千6百万円であります。
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