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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100D9I9

有価証券報告書抜粋 日本特殊塗料株式会社 研究開発活動 (2018年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等


当社グループは、「創意工夫」を社是に掲げ、経営の基本理念・基本方針のもと、「安全」・「環境」をキーワードとして研究開発活動に取り組んでおります。
当社グループの研究開発体制は、経営基本戦略のもと当社の開発本部が、塗料関連事業、自動車製品関連事業の事業部門別戦略テーマに沿った研究開発活動を統括し、両事業部門の研究開発のシナジー効果を高めるとともに、市場ニーズの多様化に適応した新技術・新製品の開発を推進しております。また、国内外の関連会社、技術提携関係のグローバルパートナーと密接な連携をとりつつ、研究開発を進めております。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費の総額は16億6千1百万円であり、連結売上高に占める割合は2.9%であります。
各セグメントの主な研究開発活動の概要は、次のとおりであります。

(1) 塗料関連事業
塗料関連開発分野では、地球環境や安全性に配慮した環境対応型塗料、省エネに寄与する塗料や作業工程短縮を重点テーマとして製品開発に取り組みました。
航空機塗料の分野では、「JAXA(宇宙航空研究開発機構)次世代航空イノベーションハブ」の一員として、着氷防止塗料開発の共同研究を進めました。その成果として、航空機の運航における厳しい環境にも耐え得る超撥水性の塗膜を開発し、優れた着氷防止性能を有するシステムを確立しました。
防水材の分野では、環境規制のニーズに応えた特化則非該当(MOCA無配合)の製品を開発し、従来品からの切り替えを推進しています。
塗り床材の分野では、水性タイプの2製品「ユータックテクノONE」、「ユータックテクノ遮熱ONE」を開発しました。「ユータックテクノONE」は、市場のニーズに合わせ、従来の2液タイプから1液タイプに改良し、施工現場での作業性を大幅に改善しました。
内外装材、屋根用塗料の分野では、金属系やスレート系の各種下地に幅広く塗装可能な下塗り材「エポラオールプライマー」を開発しました。この製品は2液型弱溶剤系変性エポキシ塗料であることから、各種既存塗膜への影響を抑えられ、塗り替え用プライマーとしても適した万能下塗り塗料です。また、JASS 18 M-109規格に適合していることから、より優れた塗膜性能を有しています。
自動車アフターマーケット向けに、乗用車・トラック・バスや除雪車等特殊車両向けの床裏用防錆塗料「水性ガードコートEN」を開発しました。この製品は、市場の環境性能のニーズに応えた水性タイプの塗料で、従来の溶剤系塗料と同等の耐チッピング性(跳ね石からボディを保護)、付着性を有した塗料です。
当連結会計年度における塗料関連事業の研究開発費の金額は、3億円であります。

(2) 自動車製品関連事業
自動車製品開発分野では、顧客先自動車メーカーのニーズに基づいた環境問題改善への貢献等を主眼としたものづくりに全力で取り組みました。特に自動車用防音材部品と塗材領域においては、軽量化やNV改善、車室内の快適性向上に結び付く新技術・新製品開発を展開し、量産車への採用を確実に進めることで、音・振動・熱をキーワードとした自動車部品サプライヤーとしての地位確立を目指しました。
①基礎研究開発
国内自動車メーカーとの先行開発や共同開発を進める中で蓄積した顧客ニーズや技術動向を踏まえた基礎研究開発に取り組みました。また、複数の大学や異業種企業と連携を図ることで、理論構築の確度・精度を上げつつ、新技術・新製品の確立に向けた研究開発を進めております。また、当社が得意とする繊維を活用した部品開発と合わせて繊維のリサイクルについても検討を進めています。
②部品開発
当社が今まで培ってきた音響設計のノウハウや数値解析技術を活用し、無駄の無い製品設計と適切な材料配合、生産工法の組み合わせによって競争力のある製品開発に取り組みました。
ダッシュパネルに装着されるインシュレーターは、「RIETER ULTRA LIGHT™」の軽量防音技術を基盤にした新技術が多くの国内およびグローバル車両に採用されました。今後もさらなる拡販が期待されます。フロアカーペット部品では、カーペット表皮の軽量化、低価格化の推進とともに繊維材を使用した高嵩高性を実現させる新工法が高く評価され、国内外において複数の自動車メーカーから採用をいただいております。
また、車両床下部に装着されるアンダーカバー部品は、独自の材料技術と生産工法が特長です。さらに技術提携先のオートニウムが持つ数値解析技術を活用することで、軽量かつ低価格、より顧客満足度の高い製品・仕様の提供が可能となります。車両軽量化や今後の車外騒音規制強化の取り組みに対しても非常に有効な部品であり、グローバルで採用が拡大しております。
③塗材開発
塗布型制振材では、拡大する顧客のニーズに合わせた薄膜化と低価格材料の開発により、継続受注に成功しました。また、海外の提携先企業との連携を強め、受注拡大に向けた活動に取り組んでおります。
防錆塗料関連では、海外の提携先企業との連携強化、製品開発力の強化により、アンダーボデーコーティング材やシーラントの採用が拡大しております。また、防錆塗料の軽量化による新規製品の導入に成功しております。
当連結会計年度における自動車製品関連事業の研究開発費の金額は、13億6千1百万円であります。
*RIETER ULTRA LIGHT™は、Autoneum Management AGの登録商標です。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00900] S100D9I9)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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