シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100CNF2

有価証券報告書抜粋 サントリーホールディングス株式会社 研究開発活動 (2017年12月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループの研究開発体制は、以下のとおりです。
当社では、当社グループの研究開発活動の連携・協働を推進しています。サントリー食品インターナショナル㈱、サントリースピリッツ㈱、サントリービール㈱、サントリーワインインターナショナル㈱の各商品開発部門、サントリーウエルネス㈱の健康科学研究所では、商品開発のための研究開発活動を行っています。また、サントリーグローバルイノベーションセンター㈱では、中長期的な視点での新たな価値創造のための基盤研究を行っています。
当社グループの研究開発活動は、主として、京都府のサントリー ワールド リサーチセンター及び神奈川県の商品開発センターの2拠点にて行っています。このような体制のもとで、当社グループは、安心安全で、おいしさや高機能を備えた商品をお客様にお届けするべく、全グループ一丸となり新商品・新規事業の開発に努めました。

[飲料・食品セグメント]

サントリー食品インターナショナル㈱では、日本では、「サントリー天然水」「BOSS」「伊右衛門」「サントリー烏龍茶」「オランジーナ」等のブランド強化を行うとともに、様々なカテゴリーにおいて新商品を投入しました。「サントリー天然水」ブランドでは、「紅茶のコクと香り」と「すっきりした後味」を実現した「サントリー天然水 PREMIUM MORNING TEA レモン」を発売しました。「BOSS」ブランドでは、提携農園であるブラジルBAU農園こだわりの豆を使用し、独自技術により抽出した超深煎りコーヒーオイルを使用することで、上質なコクと香りを実現した「プライドオブボス」を発売しました。また、満足感がありながらも、すっきり飲み続けられる味わいを実現するために、200を超える工程を経て仕上げた「クラフトボス」シリーズを発売しました。「伊右衛門」ブランドでは「サントリー緑茶 伊右衛門」をリニューアルし、口当たりのよいコクと心地よい余韻を引き出した中味を実現しました。「サントリー烏龍茶」は、独自の茶葉抽出技術を新規採用し、後味がよりすっきりとした味わいにリニューアルしました。「オランジーナ」は、オレンジの爽やかな香りを強化し、果実繊維を強化することで、搾りたてのオレンジのような豊かな果実感のある味わいや自然なほろ苦さの中味にリニューアルしました。
欧州では、主力ブランドである「Orangina」「Schweppes」「Oasis」「Lucozade」「Ribena」等において、おいしさに加え、砂糖低減、容器の小容量展開や軽量化等により、お客様の健康や環境に配慮した中味設計・パッケージに関する研究開発活動を実施しました。英国では、Lucozade Ribena Suntory Limitedが、近年増加するお客様の健康志向に対し、主力ブランドである「Lucozade Energy」の「Orange」「Original」において、砂糖含有量を50%削減する刷新を実施しました。また、「Lucozade Sport」ブランドから、お客様の運動をサポートするために最適なミネラルバランスで設計した「Fit Water」を発売しました。スペインでは、多様化するお客様の嗜好に合わせ、「Schweppes」ブランドから新たなラインナップ、「Premium Mixer Tonic & Matcha」を発売しました。
アジアでは、インドネシアでは、PT SUNTORY GARUDA BEVERAGEが、日本のフレーバードウォーターの知見を活用し、「Good Mood」の「Orange」「Lemon & Honey」2フレーバーを発売しました。また、「Okky」ブランドのプレミアムラインナップとして「Guava」「Blackcurrant」を発売しました。またSuntory PepsiCo Vietnam Beverage Co., Ltd.では、ベトナム本来のミルクコーヒーに、抹茶を配合した新しいタイプのコーヒー飲料「MY CAFE」を発売しました。
オセアニアでは、主力の「V」ブランドにおいて、ナチュラルエナジー飲料「V PURE」をオーストラリアにて発売しました。

[酒類セグメント]

サントリースピリッツ㈱では、ウイスキーにおいて、多彩なモルト原酒の香味を楽しんでいただくシングルモルトウイスキーシリーズとして希少なミズナラ樽原酒を使用した「山崎ミズナラ2017 EDITION」を数量限定で発売しました。RTDにおいては、“明日に向けて、今日を明るく楽しもう!”をコンセプトにしたアミノ酸入りチューハイ「明日のレモンサワー」を発売し、お客様から大変ご好評をいただきました。また、「-196℃ ストロングゼロ」通年商品のリニューアルを行い、“アルコール度数高めの飲みごたえ”はそのままに、果実味やキレ味を強化することで、より食事に合う味わいに仕上げ、お客様からご好評をいただきました。リキュール・スピリッツにおいては、日本ならではの6種のボタニカルを使用し、複層的で繊細かつスムースな味わいを追求してつくったジャパニーズクラフトジン「ROKU」を発売しました。
サントリービール㈱では、「ザ・プレミアム・モルツ」を5年ぶりに大幅リニューアルしました。こだわりの製法であるダブルデコクション製法とアロマリッチホッピング製法をさらに改良して、いっそう“深いコク”と“溢れだす華やかな香り”を感じていただけるように仕上げました。また、「ザ・プレミアム・モルツ〈香る〉エール」をリニューアルし、お客様からご好評いただいている“フルーティな味わい”はそのままに、醸造工程を見直すことで、よりすっきりと心地よい後味に仕上げました。新ジャンル商品では、「金麦〈糖質75%オフ〉」をリニューアルし、よりいっそう“麦のうまみ”が感じられる味わいに仕上げました。また、「頂」を発売し、“旨味麦芽”を中心に麦芽をふんだんに使用した“力強いコク”とアルコール度数7%の“飲みごたえ”とともに、醗酵度合いを高めたことによる後味のキレと、高い炭酸ガス圧の刺激による“飲みやすさ”を両立しました。ノンアルコールビールテイスト飲料のカテゴリーでは、「オールフリー」をリニューアルしました。“麦の旨み”“すっきりとした後味”に加え、仕込工程を見直すことで“軽快なのどごし”を実現しました。
サントリーワインインターナショナル㈱では、お客様の食の安全・安心への関心が高まる中で高い評価をいただいている“酸化防止剤無添加”ブランドから、「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。贅沢ポリフェノール」を発売しました。独自の配合により、天然ポリフェノールを贅沢に含みながらも、渋みや苦味をおさえた、なめらかでコクのある味わいに仕上げました。また、“デリカメゾン”ブランドから、凝縮した果実味とコクのある味わいの両立を実現し、食事と一緒でもワインだけでも楽しめる“濃いめ”の味わいに仕上げた「デリカメゾン 濃いめ」を発売しました。

[その他セグメント]

サントリーウエルネス㈱では、国内の商品開発においては、移動時のひざ関節の悩みを改善する機能性表示食品「グルコサミンアクティブ」を、また、植物由来の超微細オイルを配合したもちもち極上泡でクレンジング、洗顔、美肌の効果を一度で気持ちよく実現するオールインワン洗顔石鹸「vitoas ザ パーフェクト ソープ」を発売しました。また、「オメガエイド」の機能性表示食品としての届出が受理されました。海外展開のための商品開発においては、米国において、「KIWAMI GREENS」を、台湾において、conohaブランドの「スキンケアソープ マリンコラーゲン」及び「スキンケアソープ チャコール・クレイ」、enherbブランドの「リバイタライズシャンプー」及び「エクストラリペアコンディショナー」を発売しました。
研究開発においては、国内外の学会で9件の研究成果を発表しました。主なものとして、国内では、地域在住中高年者のEPA・DHA摂取と抑うつリスク低下との関連について第27回日本疫学会学術総会で、若年女性におけるFADS遺伝子型及び脂肪酸摂取量と血中アラキドン酸組成との関連について第71回日本栄養・食糧学会大会で、乳酸菌S-PT84株のNASH進展抑制効果について第60回日本糖尿病学会年次学術集会で、自己乳化型製剤を用いたセサミンの経口吸収性の改善効果について日本薬剤学会第32年会で発表しました。また、海外では、セサミン及びセサミンとα-トコフェロールの組み合わせにより加齢に伴う腎機能の低下抑制効果について第21回国際老年学会議で、セサミンの体内動態、赤血球における抗酸化作用及び加齢に伴う認知機能の低下抑制効果について第8回ポリフェノールと健康国際会議で発表しました。論文については、4報の論文が公表されました。主なものとして、DHA・EPA及びアラキドン酸の摂取により高年齢男性の陽性気分が改善すること、セサミンが肝臓で速やかに代謝され、体内では主に抱合体代謝物の形で存在すること、また、加齢に伴う腸内細菌叢の変化や腸管透過性の亢進と行動・情動及び認知機能との関係について報告しました。
また、日本農芸化学会2017年度大会において、「ポリフェノールの機能解明に関する研究とその応用開発」で農芸化学女性企業研究者賞を受賞しました。

サントリーフラワーズ㈱では、花苗・花鉢の新商品として、国内市場で春夏シーズンとして花5ブランド15商品、野菜苗4ブランド6商品を、秋冬シーズンとして花4ブランド12商品を発売しました。また、欧州市場では5ブランド16商品、北米市場では6ブランド8商品を発表しました。国内において、新ブランドとして上市した「サンク・エール」4品種は夏の連続開花性が特徴で、お客様からのご好評をいただくとともに、その中の1品種であるディープブルーは、ジャパンフラワーセレクションにおいて日本フラワー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。欧州・北米の両市場においては、サフィニアの赤系品種「Surfinia Trailing Red」を、欧州においては、サンパラソルの黄色系品種「Sundaville Apricot」を発表し、戦略ブランドとしてラインナップを充実させました。また、切花分野では日持ちの良さを改善した新たな「blue rose APPLAUSE」を開発し、米国市場で販売を開始しました。ブルーカーネーションでも、欧州市場で「Moontea」を、北米・ロシア・ドバイ市場で斑入り系新品種2品種「Moonstrike」「Moonburst」を上市しました。

サントリーグローバルイノベーションセンター㈱では、コーヒーについて、同社が研究助成を行ったUniversity of California, Davis校の研究チームが、世界で初めてアラビカ種コーヒーの木のゲノムの解読に成功し、その成果を、1月に米国・サンディエゴで開催された国際学会「Plant and Animal Genome Conference」で発表しました。水科学研究所においては、サントリーグループ生産拠点における水利用のサステナビリティ向上へ向けて取り組んでいる、地下水流動の把握や地下水涵養量の推計に関する技術開発の一環として日本地下水学会で発表した「山梨県北西部の花崗岩流域における地下水涵養量の推計」が水循環に関する研究として高い評価を受けました。また、東京大学、東京都市大学、国立環境研究所と共同で開発した、「水源の違いなどを考慮した、水利用が環境に及ぼす影響の指標『Water Scarcity Footprint』」が、ISO(国際標準化機構)の技術報告書(2017年5月発行)に採用されました。

なお、当連結会計年度の研究開発費は飲料・食品セグメント92億円、酒類セグメント53億円、その他セグメント22億円、各セグメントに配分できない研究開発費78億円となり、研究開発費の総額は244億円となりました。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E22559] S100CNF2)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。