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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100DA4D

有価証券報告書抜粋 オンキヨーホームエンターテイメント株式会社 研究開発活動 (2018年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループにおける研究開発活動は、各事業部門と開発技術部が一体となって「魅力ある商品に結びつく要素技術の開発」を目指して進めています。当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費の総額は3,656百万円となりました。

(1)基礎研究
当社の成長シナリオを更に進めるため、引き続き「VALUE CREATION」をスローガンに常に新しい価値提案を行うべく開発を進めております。
当連結会計年度においては、AI関連製品が世界中で席巻いたしました。今後、AI対応スマートスピーカーによる、音声でのさまざまな情報制御が普及することを鑑み、音声認識向上のための技術開発及びオーディオ出力部の開発を進めました。そのため、他のオーディオメーカーに先駆けてAI対応スマートスピーカーを上市し、それ以外にも、世界各地の展示会にて新しいコンセプトのAI対応スマートスピーカーとして、車載搭載用AIスピーカーやAI機能を実現したウェアラブルタイプのスピーカーをコンセプト展示し、高い評価をいただきました。
これからもAIと音の融合によるAIソリューションに向けて、AI関連の研究開発を積極的に進めてまいります。
スピーカー分野では、振動板材料として開発を進めていた、木材を原料とした新素材をヘッドホン用ドライバーに適用。パイオニアブランド製品SE-MONITOR5に採用し、ハイレゾ音源に対応した広帯域再生とクリアな音像、広い音像を実現しました。日本の森林資源として注目を集める新素材の「軽くて強い」という特長を活かし、高付加価値商品を提供すべく、引き続き複合材料も含めた要素の技術開発を進めてまいります。
また、当社が長年培ってきたスピーカー設計技術・ノウハウを活用した新たなソリューションとして、加振器(当社呼称:Vibtone)の開発を強化しております。取り付けた対象物を振動させることで音を発生するという仕組みにより、従来のスピーカーの搭載が外観制約上難しかった家電や、住宅用建材などの新規事業分野への訴求を図っております。

(2)AV事業に関する研究開発活動
AI 対応スマートスピーカーG3「VC-GX30」
当社グループならではの高音質を実現するAI対応スマートスピーカーG3「VC-GX30」を発売しました。
天気予報やストリーミングミュージックの再生、電源や電灯のオン、オフを音声で行う、スマートホーム対応など音声によるさまざまな操作が可能であり、また本製品を介して、当社のChromecast built-in搭載AVレシーバーやHiFiオーディオ製品の音声による操作、ストリーミング再生が可能です。
これまで小型スピーカーはコンパクトサイズを実現する一方で、音質を破綻させないために様々な制限が設けられ、コンパクトサイズ相当の音しか出せないという欠点を抱えていました。スマートスピーカーG3ではこの欠点を克服し、振動解析をもとに追求した筐体剛性設計によるノイズやこもり感の抑制、新設計カスタムウーファーによる豊かな中低音の実現、独自信号処理技術による小型スピーカーでは想像できない音圧感を実現しています。また、AI商品として重要なマイク特性を改善させるための独自フローティング構造などを搭載し、アシスタント応答の良さを実現いたしました。

ステレオプリメインアンプ「A-9150」
新開発のアンプモジュール「Discrete SpectraModule」を搭載し、楽器製作のノウハウを取り入れ高い音楽性を実現、さらに独立専用基板のフォノイコライザーを搭載することで近年人気が高まっているレコード再生に最適な、オンキヨーブランドのステレオプリメインアンプ「A-9150(S)」を発売しました。
本モデルは、協業先の河合楽器製作所との電子ピアノの共同開発により生まれた、グランドピアノをイメージさせる広大なサウンドステージや力強さ、生演奏に近い透明感を再現するために新開発した「Discrete SpectraModule」と「DIDRCフィルター」をオーディオ用にカスタマイズし搭載しました。
これによって、楽器の響きや演奏のニュアンスなどの再現力が飛躍的に向上しました。ハイレゾ音源をはじめCD、さらに昨今ブームが再燃しているアナログレコードなど多彩なソースを、ハイブリッドピアノ開発で培った技術でお楽しみいただけます。
(3)OEM事業に関する研究開発活動
インドに昨年設立した合弁会社での車載スピーカー生産を本格的に開始いたしました。新たな市場として今後成長が期待されるインドにおいて、同国内でスピーカーを生産・供給できることは大きな意味を持ちます。引き続きインドの自動車市場へのスピーカー販売の拡大を進めてまいります。
またTVメーカー、PCメーカー各社には、スピーカー供給と完成品の音づくりの両面での協力を推し進めています。国内の4KTVモデルについては音質設計に参画。薄型化によるスピーカーのサイズ制約の中、4K映像にふさわしい臨場感豊かな高音質設計を採用いただきました。またノートPCでも2way4speakersの搭載と最適な音質設計により力強い低音とクリアな高音を実現いたしました。いずれも“Sound by Onkyo”ブランドのもと、設計段階から音作りに取り組んでおります。また一般的なスピーカーとは異なる新たな発音デバイスとして加振器を開発・製品化し、“Vibtone”としてシリーズ化を図っています。2017年は「Vibtone1年」として、電子ピアノや炊飯器、バスルームオーディオシステムなど、様々な分野での製品化を実現いたしました。今後も用途・使用形態を見据えながら、ラインナップを拡充いたします。
今後も素材開発から、ユニット設計、筐体設計、音質設計とオーディオ専業メーカーとして更に進化させて、新しく伸びていく市場に対しても積極的に提案を行ってまいります。

(4)デジタルライフ事業に関する研究開発活動
Lightning端子から給電可能スピーカーフォン「RAYZ Rally」
Lightning端子による接続で、簡単に電話会議が始められるパイオニアブランドのスピーカーフォン“RAYZ Rally”「XW-LTS5(W)」、「XW-LTS5(B)」を発売しました。
本製品は、低消費電力で駆動する技術を採用しており、外部バッテリーを必要とせずにLightning端子で接続した機器からの電力供給のみで、内蔵しているマイクと本体部スピーカーにより、簡単に電話会議を始めることができます。会議などの集音に最適な全指向性マイクと口径30mmのスピーカーに加え、マイクミュートなどを行うスマートボタンなど、電話会議システムとハンズフリーの機能をポケットに収まるコンパクトサイズの中に装備し簡単に持ち運べます。会議室の大小や人数、環境を問わずに、どこでも簡単に電話会議を始められるとともに、料理や運転、1人で部屋にいる時など、手を離せない作業や状況の中でも声によるコミュニケーションを円滑に行えるので、会議室にとどまらないさまざまな場所で使える新しいアイテムです。また、本体にはLightning接続用ポートを装備しており、Lightning–USBケーブルを接続することで、さまざまな機器との接続が可能となり、電話会議で使用しながら充電することや、PCと接続して電話会議やハンズフリーで使うことができます。
OEM事業向けにも提案を行い、手軽さと性能を確認いただけるよう、拡販を進めてまいります。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E24562] S100DA4D)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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