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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100CNI2

有価証券報告書抜粋 株式会社ポーラ・オルビスホールディングス 研究開発活動 (2017年12月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当社グループでは「ビューティケア事業」及び「その他」に属する医薬品事業において、研究開発活動を行っております。両事業とも、商品という形で最新の理論、素材をお客さまに提供できるよう、技術面で応えることを研究開発方針としております。
化粧品研究開発活動では、IFSCC(国際化粧品技術者会連盟)を始めとする各種学会において、研究発表をしております。IFSCCでは、2015年9月開催のチューリッヒ中間大会を含む過去6回の大会において最優秀賞を受賞しており、さらに2016年10月開催のオーランド大会においてもポスターベスト10に選出され、高い評価を得続けています。
医薬品研究開発は、化粧品の研究開発で培った皮膚特性研究及び外用製剤研究の成果を有効活用するため、対象を皮膚科領域に絞り、その領域での新薬開発と、創造性の高い研究者の育成を目的としております。
その結果、当連結会計年度における研究開発費の総額は5,322百万円であります。

セグメントごとの研究開発活動は、以下のとおりであります。

(1)ビューティケア事業
主たる研究開発は、ポーラ化成工業株式会社の研究開発部門にて実施しております。研究開発にあたっては、「理想の肌の実現に向け、体の内外から理想肌を追求」し、皮膚科学や感性工学といった分野で独創的な知見を生み出すとともに、化粧品と健康食品の素材・製剤化研究を行っております。
①化粧品では、肌に直接働きかける効果と、心・身体により良い影響を与える効果の両面からアプローチしてお
ります。皮膚科学研究、剤型研究、安全性研究に加えて、心と肌の関連性など、心理的・生理的効果を研究する研究を取り入れております。
②健康食品では、内外美容などの美肌研究に加えて、東洋医学の考えに基づいた研究開発を推進しており、
「気・血・水」理論に着目し、素材研究に注力しております。

当連結会計年度の研究及び開発体制(組織)は、研究開発部門の中の「研究企画部」が中心となって、各部が連携を取りながらスピードと効率性を持った研究開発を行っております。研究開発テーマ毎に組織を編成し、研究企画部、開発研究部、肌科学研究部、品質研究部、生産技術開発部で構成されております。開発研究部はスキンケア品及びメイクアップ品に関する新しい原料基材・特殊成分・剤型の開発及びお客さまのニーズに迅速に応える短期的な製品開発に、肌科学研究部は基礎研究の視点による有効素材の開発及び健康食品の素材研究に、研究企画部は製品の安全性、安定性評価、並びに知財及び薬事を通じた品質確保に、生産技術開発部は容器包装材料や内容物、生産設備の設計開発にそれぞれ取り組んでおります。
また、Jurliqueブランド製品に関しましては、Jurlique International Pty. Ltd.のサウスオーストラリア州マウントバーカーで研究開発を行っております。研究開発にあたっては、「農園から生まれる化粧品」に重点を置き、自社農園にてバイオダイナミック無農薬有機農法で育てた植物から、スキンケア効能と生命力を引き出す独自の方法で成分を抽出することで、もっともピュアでパワフルな化粧品の開発を行っております。

新素材あるいは新処方といった研究成果は、新製品の開発に、都度活用されております。当連結会計年度における研究開発費の金額は、4,619百万円であります。


(2)その他(医薬品事業)
医薬品研究開発は、株式会社ポーラファルマの研究開発部門にて実施しております。皮膚関連領域における研究成果及び外用製剤技術の応用による、皮膚疾患に対する医療用外用医薬品の開発を目指しております。
①抗真菌外用剤、爪白癬治療薬、尋常性ざ瘡治療配合剤の発展や周辺領域への応用開発
②自社品の価値最大化に向けた適応拡大開発や、製剤技術を活用した新規剤形開発
③創薬研究として、皮膚関連の独自の疾患モデルやスクリーニング系の構築と、それらを活用した候補化合物の
評価、設計及び探索

当連結会計年度の研究及び開発体制(組織)としては、「医薬研究所」にて、スピードと効率性を持った研究開発を行っております。主に医薬品の非臨床試験を担当する研究開発室と製剤開発室、臨床試験を担当する臨床開発室に加え、最近の外部環境に対応すべく、新薬を皮膚科医と共に浸透させる「育薬」や「医薬品の適正使用促進」等を担当する「メディカルアフェアーズ室」を設置しております。研究開発室は、非臨床試験に関わる承認申請用資料の作成を課題として薬効薬理、安全性、動態評価を行いながら、皮膚関連の独自の疾患モデル系の構築と評価に、製剤開発室は、非臨床試験及び品質試験に関わる承認申請用資料の作成を課題として規格・試験方法、安定性、製剤化の確立と共に、新規剤形の応用開発に、臨床開発室は臨床試験に関わる承認申請用資料の作成を課題として臨床試験の計画立案、実施、統計解析、報告書作成に、メディカルアフェアーズ室は、医薬品の適正使用、学術データの公表・伝達、臨床研究の企画・推進にそれぞれ取り組んでおります。
2005年には外用抗真菌剤である「ルリコン®」を、2007年には更年期障害治療薬である「ディビゲル®」を、2013年には「ルリコン®」の剤形追加を行いました。 2016年4月には医薬研究所が創出した爪白癬治療薬製剤を佐藤製薬株式会社が「ルコナック®」として薬価収載し、並行販売を開始しました。また、未承認薬である高アンモニア血症治療薬「カーバグル®分散錠 200mg」の臨床試験を行い、2016年9月に製造販売承認を取得しました。現在開発中のテーマについても、それぞれの開発のステージアップを推し進めております。
当連結会計年度における研究開発費の金額は、702百万円であります。


《今後の研究体制》
グループの長期的発展の成長エンジンとなる新価値創出を加速するべく、2018年1月より、研究体制を刷新いたします。グループ全体の研究統括機能を当社の「Multiple Intelligence Research Center(MIRC、新設)」に集約し、ポーラ化成工業株式会社には研究の実行機能を担う「Frontier Research Center(FRC、新設)」を設置します。「MIRC」では、既存の化粧品の枠にとらわれない新価値創出を狙い、グループ視点での研究戦略および知財戦略を策定し、研究成果のグループ最適配分の役割を担います。また、マーケットリサーチとイノベーション案件の探索に特化した専任スタッフを配置し、全世界から次世代のニーズを収集、オープンイノベーションの促進や投資案件の探索を行ないます。「FRC」では、「MIRC」で決定した戦略に基づいて、Science, Life, Communication の3つの重点研究分野を設定しています。各分野の技術キーワードは、Scienceでは遺伝子・iPS/再生・機能性素材、LifeではAIシステム・感情センシング、Communicationでは好感触・高機能新剤型・デジタル技術であり、化粧品の枠をも超える価値創造に向け、最先端科学の深耕・新領域の開拓を行います。なお、オープンイノベーションの取り組みは、理化学研究所との共同研究や、マサチューセッツ工科大学メディアラボの「コンソーシアム・ラボ・メンバー」への参画をスタートしております。
また、ポーラ化成工業株式会社では、スピード感があり精度の高い商品開発に特化した部署として、2018年1月より、製品開発部及び製品評価部を設置いたします。製品開発部はスキンケア品及びベースメイク品に関する新しい原料成分の検討・特殊成分・剤型の開発及びお客さまのニーズに迅速に応える製品開発に、製品評価部は製品の安全性、安定性、有効性評価、並びに市販後調査や薬事、知財等を通じた品質確保に取り組みます。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E24951] S100CNI2)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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