有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100CP5R
ラクオリア創薬株式会社 研究開発活動 (2017年12月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループの研究開発活動における当連結会計年度の研究開発費は、848百万円となりました。なお、当連結会計年度における主な研究開発の概況は、以下のとおりであります。
(1) 自社の研究開発及び共同研究
(探索段階)
炎症性疼痛及び神経障害性疼痛を主たる適応症としたナトリウムチャネル遮断薬のプロジェクトでは、特性の異なる二つのプロジェクトを進めております。そのうち一つのプロジェクトでは、開発候補化合物の探索毒性試験が完了し、問題となる所見が認められないことを確認したことにより、2017年12月にマルホ社とライセンス契約を締結することとなりました。今後は、マルホ社が本化合物を有効成分とする治療薬の開発を進めてまいります。もう一つのプロジェクトにおいては、複数のリード化合物を見出し、特性評価を開始しております。
製薬企業等との共同研究については以下のとおり実施しております。
(前臨床開発段階)
① グレリン受容体作動薬(RQ-00433412)
がんに伴う食欲不振/悪液質症候群を目標適応症として開発中の本化合物は、特性評価を完了し、次段階である前臨床開発試験に進むにあたって問題となる所見は認められておりません。
② TRPM8遮断薬(RQ-00434739)
神経障害性疼痛(化学療法起因性冷アロディニア)を目標適応症として開発中の本化合物は、特性評価を完了し、次段階である前臨床開発試験に進むにあたって問題となる所見は認められておりません。
③ モチリン受容体作動薬(RQ-00201894)
胃不全麻痺、機能性胃腸症、術後イレウスを目標適応症として開発中の本化合物は、第Ⅰ相臨床試験実施に必要な前臨床試験(in vivo薬効薬理試験、薬物動態試験、毒性試験(GLP基準)、安全性薬理試験(GLP基準))が終了いたしました。現時点で次の臨床開発段階に進むにあたって問題となる所見は認められておりません。
(臨床開発段階)
① 5-HT4部分作動薬(RQ-00000010)
胃不全麻痺、機能性胃腸症、慢性便秘を目標適応症として開発中の本化合物は、共同研究先であるヴァージニア・コモンウェルス大学 パーキンソン病・運動障害疾患センター(米国、Virginia Commonwealth University, Parkinson's and Movement Disorders Center、以下「VCU」)による医師主導治験が2016年8月から開始されました。本試験につきましては、VCUがマイケル・J・フォックス財団パーキンソン病研究機関から研究助成金を受けて、パーキンソン病患者における合併症である胃不全麻痺に対する安全性と有効性の検討を目的とする臨床研究として進められています。
② カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(RQ-00000004、tegoprazan)
胃食道逆流症(RE/NERD)を目標適応症として開発中の本化合物は、米国に引き続き、日本での第Ⅰ相臨床試験を終了しています。開発が進んでいる韓国の臨床試験データも活用して、導出に向けて引き続き協議を進めてまいります。
③ 5-HT2B拮抗薬(RQ-00310941)
下痢型過敏性腸症候群(IBS-D)を目標適応症として開発中の本化合物は、本化合物を初めてヒトに投与する第Ⅰ相臨床試験(健康成人及び患者を対象)を2015年7月に英国で開始し、被験者への投与は終了しました。現在データの解析作業を実施中であります。
(2) 導出先の開発状況
① カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(RQ-00000004、tegoprazan)
胃食道逆流症(RE/NERD)を主目標適応症としてCJ社(韓国)で開発中の本化合物は、2017年8月にMFDSへの承認申請がCJ社(韓国)によって行われました。今後、新薬許可の手続きを経て、薬価収載後、2018年12月に発売される予定です。中国での開発も順調に進められている他、2017年12月に当社とCJ社(韓国)との間で権利地域をメキシコ、ブラジルなどの中南米、ロシアを含む東欧圏諸国、及びアラブ、イスラエルなどの中東地域(ROW: Rest Of World)に拡大する契約を締結いたしました。
② セロトニン5-HT2AおよびドパミンD2受容体遮断薬(ziprasidone)
統合失調症治療薬としてMeiji Seikaファルマ株式会社で開発中の本化合物は、日本において第Ⅲ相臨床試験を実施中です。本剤は、米国ファイザー社によって75ヶ国で販売されており、米国の治療ガイドラインには第一選択薬として収載されています。
③ EP4拮抗薬(Galliprant®、 RQ-00000007、 AT-001、grapiprant)
ペットの疼痛治療薬として導出先であるアラタナ社(米国)にて開発を行った本化合物は、アラタナ社(米国)及びエランコ社(米国)により2017年1月に米国にて販売を開始しました。欧州では欧州医薬品庁(EMA:European Medicines Agency)に販売承認申請中で、2018年の承認取得を見込んでおります。
④ グレリン受容体作動薬(Entyce®、 RQ-00000005、AT-002、capromorelin)
ペットの食欲不振治療薬としてアラタナ社(米国)にて開発を行った本化合物は、アラタナ社(米国)により2017年10月に販売を開始しました。
またアラタナ社(米国)は、本剤についてネコを対象とした食欲不振治療薬としても開発を進めており、2016年12月にネコにおける長期毒性試験を開始しました。
⑤ EP4拮抗薬(RQ-00000007、AAT-007、grapiprant)
株式会社AskAt(以下「AskAt社」)のライセンス先で現在、臨床試験実施のための準備が進められております。
⑥ シクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)阻害薬(RQ-00317076、AAT-076)
AskAt社のライセンス先で現在、臨床試験実施のための準備が進められております。
⑦ 選択的ナトリウムチャネル遮断薬
本化合物は、2017年12月にマルホ社に導出いたしました。今後は、マルホ社にて開発が進められます。
(1) 自社の研究開発及び共同研究
(探索段階)
炎症性疼痛及び神経障害性疼痛を主たる適応症としたナトリウムチャネル遮断薬のプロジェクトでは、特性の異なる二つのプロジェクトを進めております。そのうち一つのプロジェクトでは、開発候補化合物の探索毒性試験が完了し、問題となる所見が認められないことを確認したことにより、2017年12月にマルホ社とライセンス契約を締結することとなりました。今後は、マルホ社が本化合物を有効成分とする治療薬の開発を進めてまいります。もう一つのプロジェクトにおいては、複数のリード化合物を見出し、特性評価を開始しております。
製薬企業等との共同研究については以下のとおり実施しております。
会社名 | 開始月 | 内容 |
インタープロテイン株式会社 | 2013年2月 | 疼痛領域における特定の蛋白質間相互作用を標的とした共同研究 |
XuanZhu Pharma Co.,Ltd. | 2015年12月 | 疼痛領域における特定のイオンチャネルを標的とした共同研究 |
旭化成ファーマ株式会社 | 2016年1月 | 疼痛領域における特定のイオンチャネルを標的とした共同研究 |
(前臨床開発段階)
① グレリン受容体作動薬(RQ-00433412)
がんに伴う食欲不振/悪液質症候群を目標適応症として開発中の本化合物は、特性評価を完了し、次段階である前臨床開発試験に進むにあたって問題となる所見は認められておりません。
② TRPM8遮断薬(RQ-00434739)
神経障害性疼痛(化学療法起因性冷アロディニア)を目標適応症として開発中の本化合物は、特性評価を完了し、次段階である前臨床開発試験に進むにあたって問題となる所見は認められておりません。
③ モチリン受容体作動薬(RQ-00201894)
胃不全麻痺、機能性胃腸症、術後イレウスを目標適応症として開発中の本化合物は、第Ⅰ相臨床試験実施に必要な前臨床試験(in vivo薬効薬理試験、薬物動態試験、毒性試験(GLP基準)、安全性薬理試験(GLP基準))が終了いたしました。現時点で次の臨床開発段階に進むにあたって問題となる所見は認められておりません。
(臨床開発段階)
① 5-HT4部分作動薬(RQ-00000010)
胃不全麻痺、機能性胃腸症、慢性便秘を目標適応症として開発中の本化合物は、共同研究先であるヴァージニア・コモンウェルス大学 パーキンソン病・運動障害疾患センター(米国、Virginia Commonwealth University, Parkinson's and Movement Disorders Center、以下「VCU」)による医師主導治験が2016年8月から開始されました。本試験につきましては、VCUがマイケル・J・フォックス財団パーキンソン病研究機関から研究助成金を受けて、パーキンソン病患者における合併症である胃不全麻痺に対する安全性と有効性の検討を目的とする臨床研究として進められています。
② カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(RQ-00000004、tegoprazan)
胃食道逆流症(RE/NERD)を目標適応症として開発中の本化合物は、米国に引き続き、日本での第Ⅰ相臨床試験を終了しています。開発が進んでいる韓国の臨床試験データも活用して、導出に向けて引き続き協議を進めてまいります。
③ 5-HT2B拮抗薬(RQ-00310941)
下痢型過敏性腸症候群(IBS-D)を目標適応症として開発中の本化合物は、本化合物を初めてヒトに投与する第Ⅰ相臨床試験(健康成人及び患者を対象)を2015年7月に英国で開始し、被験者への投与は終了しました。現在データの解析作業を実施中であります。
(2) 導出先の開発状況
① カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(RQ-00000004、tegoprazan)
胃食道逆流症(RE/NERD)を主目標適応症としてCJ社(韓国)で開発中の本化合物は、2017年8月にMFDSへの承認申請がCJ社(韓国)によって行われました。今後、新薬許可の手続きを経て、薬価収載後、2018年12月に発売される予定です。中国での開発も順調に進められている他、2017年12月に当社とCJ社(韓国)との間で権利地域をメキシコ、ブラジルなどの中南米、ロシアを含む東欧圏諸国、及びアラブ、イスラエルなどの中東地域(ROW: Rest Of World)に拡大する契約を締結いたしました。
② セロトニン5-HT2AおよびドパミンD2受容体遮断薬(ziprasidone)
統合失調症治療薬としてMeiji Seikaファルマ株式会社で開発中の本化合物は、日本において第Ⅲ相臨床試験を実施中です。本剤は、米国ファイザー社によって75ヶ国で販売されており、米国の治療ガイドラインには第一選択薬として収載されています。
③ EP4拮抗薬(Galliprant®、 RQ-00000007、 AT-001、grapiprant)
ペットの疼痛治療薬として導出先であるアラタナ社(米国)にて開発を行った本化合物は、アラタナ社(米国)及びエランコ社(米国)により2017年1月に米国にて販売を開始しました。欧州では欧州医薬品庁(EMA:European Medicines Agency)に販売承認申請中で、2018年の承認取得を見込んでおります。
④ グレリン受容体作動薬(Entyce®、 RQ-00000005、AT-002、capromorelin)
ペットの食欲不振治療薬としてアラタナ社(米国)にて開発を行った本化合物は、アラタナ社(米国)により2017年10月に販売を開始しました。
またアラタナ社(米国)は、本剤についてネコを対象とした食欲不振治療薬としても開発を進めており、2016年12月にネコにおける長期毒性試験を開始しました。
⑤ EP4拮抗薬(RQ-00000007、AAT-007、grapiprant)
株式会社AskAt(以下「AskAt社」)のライセンス先で現在、臨床試験実施のための準備が進められております。
⑥ シクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)阻害薬(RQ-00317076、AAT-076)
AskAt社のライセンス先で現在、臨床試験実施のための準備が進められております。
⑦ 選択的ナトリウムチャネル遮断薬
本化合物は、2017年12月にマルホ社に導出いたしました。今後は、マルホ社にて開発が進められます。
事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
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