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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100YHPK (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 PHCホールディングス株式会社 研究開発活動 (2026年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループは、ヘルスケア分野において、世界中の健康を願うすべての人々の豊かな社会づくりに貢献するため、技術の革新と融合を通じて新たな価値を創造することを目指し、研究開発に取り組んでいます。
2024年11月に公表した中期経営計画2027では、2030年の目指すべき姿として「精緻な技術でヘルスケアの未来を切り拓くリーダーとなる」ことを掲げました。高品質な医療を誰もが身近に享受できる未来の実現に向けて、強みである精緻な技術を基盤に、ヘルスケアの未来を切り開いていきます。
目指すべき姿の実現に向け、各事業の位置付けを明確化し、特に診断・ライフサイエンス領域については、持続的成長を牽引する重点分野として位置づけ、経営資源の集中を進めています。本領域は、当社の強みである精緻な技術を最大限に発揮できる分野であり、がんの早期発見や個別化医療の進展など、社会的ニーズの高まりを背景に今後の成長が期待されています。
当社グループは、中期経営計画2027に基づき、研究開発体制の抜本的な見直しを行い、各事業との連携を強化するとともに、ドメイン横断で知見を集約し、開発の迅速化とイノベーション創出を実現するR&D組織を構築しました。精緻な技術力を原動力に、細胞・遺伝子治療やがん診断など、今後もニーズが多様化・高度化する医療領域において、グループ内シナジーを最大限に発揮し、新たな製品・サービスの開発を通じて社会課題の解決に貢献していきます。
当社グループの研究開発費は、10,914百万円となっております。

(1) 糖尿病マネジメントドメイン
糖尿病マネジメントドメインでは高精度な血糖測定(BGM)システムをグローバルに提供することにより、糖尿病患者様の健康状態の改善と生活の質の向上に貢献しています。当社BGM CONTOURシリーズは、正確性と使いやすさで世界的に高い評価を得ており、世界90か国以上の国・地域で約1,000万人の患者様に提供され、糖尿病管理を支えています。
当連結会計年度の糖尿病マネジメントドメインにおける研究開発費は、696百万円となりました。

なお、当社はSenseonics社が研究開発・製造する持続血糖測定システムEversense365CGMシステムの独占販売を行っていました。しかしながら、市場のニーズに迅速に対応するためにSenseonics社の元で開発、製造、販売の一貫した体制を構築することがEversense365CGMシステムの成長を加速させるために最適であると判断し、2026年1月1日に事業譲渡契約書を締結しました。2026年6月30日までに事業移管を完了する予定です。

(2) ヘルスケアソリューションドメイン
ヘルスケアソリューションドメインは医療ITから臨床検査、創薬支援サービスまで、幅広くサービス・ソリューションを提供することで、患者様や医療従事者の皆様を支援するヘルスケアサービスの充実を目指しています。
LSIM事業では多様な検査領域で長きにわたり培ってきた分析力をコアに、新しいソリューション創出に取り組みました。
ヘルスケアITソリューション事業では、診療所用レセコン一体型電子カルテシステム、保険薬局用電子薬歴システムを基軸とした次世代に繋がるクラウド関連の商品や特定保健指導支援ツール、遠隔医療システム等商品開発を進めています。
当連結会計年度では、クリニック用Web予約・問診システム「Medicom 診療支援」の提供を開始しました。本システムは、待ち時間の長さや待合室の混雑による二次感染リスク、電話予約の対応業務の煩雑さといった課題の解決を図るものであり、診療現場のニーズを分析し開発が行われました。機能を厳選することで、シンプルで使いやすく、低コストで導入できる点が特長となっています。
また、クリニック用レセコン一体型クラウドカルテ「Medicomクラウドカルテ」を4月より提供開始しました。医師やスタッフが使いやすく、業務効率化を実現するシステムとして設計され、特に操作性の高さや画面のわかりやすさについて、高い評価をいただいております。10月には機能のアップデートを行い、他社機器・システムとの連携機能拡充やデータ移行機能も実装し、より多様な顧客ニーズに応えることが可能となりました。
その他、「電子処方箋」と連携する医療機関・薬局向け電子処方箋管理ソフトウェアの導入数が累計で20,000件を超えました。電子処方箋は、医療DX推進の中核施策の一つとして位置づけられており、全国の医療機関・薬局において導入が進む中、現場でのスムースな運用を支援するため、全国180を超えるサービス拠点で導入から定着まで一貫したサポートを行っています。このように国の進める多様な医療・健康データとの接続に関する施策との積極的な連携を通じ、当社グループによるデジタルプラットフォームを実現していきます。
CRO事業では新しいモダリティと革新的な治療概念の普及に対応すべく、がん、認知症含む神経変性疾患、感染症等の各種疾患への治療薬開発に貢献する薬効薬理モデルの拡充や新たな分析技術の開発等に取り組みました。
当連結会計年度では、次世代評価技術(NAMs)として、各種オルガノイド誘導法の検討や、PHC株式会社との共同研究による生体模倣システム(MPS)技術開発に着手しました。これらの技術は、既存事業だけでなくMDFが採択された厚労省補助金事業「創薬クラスター・キャンパス整備事業」にも活用され、日本の創薬力強化への貢献が期待されています。新たに開発された評価系と保有する高度な医薬品分析技術を融合することで、非臨床試験及び臨床治験における分析・試験パッケージの提案力を強化し、さらなる価値をお客さまに提供していきます。
当連結会計年度のヘルスケアソリューションドメインにおける研究開発費は1,931百万円となりました。

(3) 診断・ライフサイエンスドメイン
診断・ライフサイエンスドメインではデジタル病理、冷凍保存・培養制御技術、微細な技術・センシング技術及び試薬開発技術を融合し、グローバルに医療現場での高精度かつ迅速な診断とライフサイエンス研究の高度化・効率化を支援するとともに、がん領域を中心としたソリューション提供の強化を推進しています。
病理事業では、精緻ながん診断を行うための新製品の開発を行っています。
当連結会計年度では「E1000 Dxデジタルパソロジーソリューション」(以下「E1000 Dx」)が、日本国内における管理医療機器(クラスⅡ)の製造販売承認を取得し、販売を開始しました。自動化された高速ホールスライドイメージング(WSI)デジタルスキャナーと医療用モニター、画像管理及び画像表示ソフトウェアを備えており、1ランあたり最大1,000枚の組織サンプルの高解像度デジタル画像を作成することができます。米国続いて日本国内においても臨床用途での使用が可能となりました。
また、「E1000 Dx」は、国際団体である「AI支援病理診断エコシステム(EMPAIA)」主催の2025 International Scanner Benchmark(ISB)において賞を3部門で受賞しました。これらの賞は、臨床現場での検証済みAIソリューションの活用を推進するEMPAIAが病理学におけるデジタルスライドスキャニング技術の品質、生産性、デザインの卓越性を評価したものです。「E1000 Dx」が高い処理能力と品質の両面で業界をリードするソリューションが評価されており、今後も診断ワークフローのさらなる改善に寄与してまいります。
バイオメディカ事業では、医療、ライフサイエンス分野の研究で用いられる保存機器、培養機器、実験環境機器に加えて、病院や薬局等の調剤室で用いられる調剤機器、フードソリューション機器の商品開発を行っています。
当連結会計年度では、製薬企業及び研究施設・医療機関向けに、-85℃ノンフロン デュアル冷却超低温フリーザーを発売しました。本製品は、ノンフロン化及び省エネ性能の向上に加え、独立した2つの冷凍回路を搭載した「デュアル冷却システム」により、万が一、片側の冷凍回路にトラブルが発生した場合、もう一方の冷凍回路で庫内温度の上昇を防ぎます。本機能を搭載した従来機種では、片側の冷凍回路による庫内の冷却温度は-70℃でしたが、-75℃まで冷却性能を向上しました。さらに、機器の稼働データをリアルタイムにクラウドに連携することにより、生体試料や医薬品の品質を長期的かつ確実に維持することを目指した新製品です。700L及び500Lクラスの大型・中型モデルに加え、300Lクラスの小型モデルをラインアップに追加し、幅広いニーズへの対応を実現しています。
また、製薬企業及び研究施設・医療機関向けに、実験の再現性を高め、安定した細胞培養環境の実現を目指したCO2インキュベーターを開発しました。95%±5%の安定した高湿度環境を実現する従来の加湿水の自然蒸発方式による加湿機能に加え、独自の加熱蒸発方式を採用した加湿制御機能「アクティブ加湿システム」を新たに搭載し、2種類の加湿方式を組み合わせることで、培養環境のさらなる安定化を図り、より再現性が高い細胞培養環境を実現します。
さらに、製薬企業及び研究施設・医療機関向けに、冷却性能と省エネ性能をともに向上させた、ノンフロン-30℃大容量フリーザー付き薬用保冷庫を販売開始しました。インバーター制御コンプレッサーと「新サイクルデフロスト」機構などの採用によって庫内の温度を安定的に制御するとともに、ノンフロン冷媒の採用と消費電力削減により、地球環境への負荷低減に貢献します。
細胞遺伝子治療の分野では、細胞の連続的な代謝変化をリアルタイムに可視化し、測定結果に基づき自動で培養制御を行う自動培養装置「LiCellGrow(リセルグロー)」を発売しました。本装置には、培養中の細胞が取り込むグルコースと産生する乳酸の濃度をリアルタイムかつ連続的に測定するIn-Lineモニタリング技術と、その測定データをもとに培地交換を最適化する培養制御技術を搭載しています。これにより、従来の手法では把握が難しかった培養中の細胞代謝状態を可視化し、培養条件をより精緻に制御することが可能となり、効率化やコスト低減、操作や判断の標準化・自動化を進める製造現場のニーズに応えます。
また、ライブセル代謝分析装置「LiCellMo(リセルモ)」が、米国の科学技術メディアR&D World誌が主催する「2025 R&D100アワード」を受賞しました。「R&D 100アワード」は1963年に創設された国際的な科学技術賞で、過去1年間における最も革新的な100の技術を毎年表彰しています。同製品をはじめとして、研究者や産業界の皆さまに効率性と再現性に優れたソリューションを提供し、細胞培養の未来を切り拓くことを目指しています。
診断薬事業は、試薬開発技術やバイオセンシング技術、試薬と簡易迅速検査機などのコア製品を基盤とした新しい価値の創出に取り組んでいます。
当連結会計年度では移動式免疫発光測定装置「パスファースト」をリニューアルしました。「パスファースト」は発売から20年を迎え、日本国内及び、米国・欧州・アジア・中東・中南米など約50カ国の医療現場で迅速な検査に貢献しています。今回のリニューアルは操作画面の大型化や直感的な操作を実現できる画面デザインに刷新し、試薬のスムースな出し入れを可能にする大開口ドアを採用しました。さらに、内蔵バーコードリーダーと、装置状態が可視化できる状態表示ランプを搭載し、より一層使いやすさを重視しました。これからも医療従事者の負担軽減に貢献し、より良い医療の実現に寄与する製品・サービスを届けてまいります。
また電動式医薬品注入器では、「グロウジェクター®L」が「第19回キッズデザイン賞」の「子どもたちを産み育てやすいデザイン部門」を初受賞しました。キッズデザイン賞は、子どもや子どもの産み育てに配慮したすべての製品・サービス・空間・活動・研究を対象とする顕彰制度です。2017年1月に販売を開始した本製品は、JCRファーマ株式会社が製造販売する、遺伝子組換えヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト®皮下注6mg及び同12mg」専用の電動式注入器で、成長ホルモン治療が必要な小児患者さんが自宅で毎日自己注射を行うために開発され、患者さんや介助者が抱える「自己注射」に対する精神的なストレスを少しでも軽減することを目指し、治療の継続をサポートするための工夫が施されています。今回の受賞は2017年のグッドデザイン賞の受賞に引き続き、市場での導入実績が評価された結果となりました。この度の受賞を励みに、今後も医療現場の方々や患者さんの想いに寄り添った製品の開発を進めてまいります。
当連結会計年度の診断・ライフサイエンスドメインにおける研究開発費は8,246百万円となりました。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E36976] S100YHPK)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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