有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100DH9Q
日本板硝子株式会社 研究開発活動 (2018年3月期)
当社グループは、研究開発活動に積極的に取り組んでおります。長年にわたる開発とそれらを活用したフロートガラスやコーティング、ガラス繊維やガラスフレーク、自動車用ガラスの成形などの分野で、競争優位を実現するコア技術を蓄積しております。強力な競合他社に対する優位性の維持のため、これら技術における能力を研究開発により継続して強化しております。また、各事業の中長期目標達成に向けて、新製品やサービス、製造プロセスを開発するとともに、各事業部門の短期目標達成のために、強力な技術サポートとソリューションを提供しております。
技術革新は、長期戦略ビジョンに掲げる「VAガラスカンパニーへの変容・変革」を推進するために必須の要素です。また、MTPフェーズ2においては、製品・サービスについて、より一層の付加価値化の推進や、将来を支える成長ドライバーを確立していく計画ですが、研究開発はその基盤となるものです。
当社グループの主要な技術革新プロジェクトは「スタープロジェクト」と呼ばれ、経営トップ主導の運営委員会にて、四半期ごとに進捗度やリソース配分の適切さなどを確認しております。
当社グループにおける当連結会計年度の研究開発費は、91億円となりました。
(1)建築用ガラス事業
建築用ガラス事業では、住宅や商業用建物向けのガラス製品の拡充に引き続き努めております。顧客ニーズに応えるべく主要な分野で技術革新を行っており、例えばソーラーコントロールガラスの品揃え拡充や真空ガラス「スペーシア®」の改良があげられます。
さらに、当社グループは、新領域での新製品を開発する顧客のため、オンラインコーティング製品や特殊ガラス組成製品の新規開発や改良を継続しております。顧客へ新規提案を行うため、当社の強みであるオンラインCVDコーティング製品拡充の努力を続けております。これには導電膜や低反射・反射防止鏡製品、非光沢、防指紋、抗菌、その他特性を有するコーティングの開発が含まれております。また先般、厚さ0.7mmの世界最薄の透明導電膜付ガラスの開発に成功いたしました。当社グループの製品は、デジタルサイネージ、タッチパネルやその他のディスプレイ類、商業用冷蔵ケース、医療分野や暖房及び内装向け等々、顧客企業の多様な最終製品に組み込まれております。
更に当社グループは、成長する太陽光発電向け製品の開発にも引き続き取り組んでおります。導電膜付基板ガラスの改良により、太陽光発電における発電効率の向上に貢献しております。
以上により、建築用ガラス事業における当連結会計年度の研究開発費は27億円となりました。
(2)自動車用ガラス事業
当社グループの自動車用ガラス事業における顧客は、市場動向の鍵である乗用車の電動化及び自動化に向けて、より革新的でより高度な製品を求めるようになりつつあります。当社グループは、競争優位の源泉であるコア技術に基づき、新製品の開発や核となる製造工程の継続的改善に重点を置いた研究開発を進めております。自動車産業界が求める、安全とセキュリティ、環境、コネクティビティ、快適さと利便性、スタイルといった領域で技術革新を進めております。
当社グループは、顧客と密接に連携を取りながら、ヘッドアップディスプレイ(HUD)用フロントガラスのような先進的な製品の開発を進めております。また、AR-HUD(拡張現実ヘッドアップディスプレイ)やLow-E(低放射)ガラス、超薄型軽量合せガラスなど最新技術を盛り込んだいくつかの製品が、既に顧客に採用されております。当社グループが独自に開発したプレス工法による先進的なガラス成形技術やシミュレーション技術は、顧客から高く評価されております。
当社グループは、従来のUV・IR(紫外線・赤外線)カットガラスのラインアップに、ゾルゲル・コーティング技術を採用した新製品を加えました。また、防曇ガラス用の新たなコーティング技術の開発にも力を入れて取り組んでおります。
以上により、自動車用ガラス事業における当連結会計年度の研究開発費は28億円となりました。
(3)高機能ガラス事業
高機能ガラス事業では、ディスプレイやその他の用途に用いられる超薄板ガラス、レンズ関連製品・部材、並びに電池用セパレーター、グラスコード、ガラスフレーク等のガラス繊維製品など、当社のコア技術を活用した多くの成長分野で事業を行っております。当社グループでは、これら変化の速い事業領域において、改良された新製品を生み出していくと共に、創エネ・蓄電・省エネといった新規分野に向けた製品・サービスの研究開発も行っております。当社グループは、当連結会計年度に、この成長市場に向けて、電池用セパレーターの改良製品を投入しております。当社グループでは、この他にも将来の成長が期待される新しい技術に関する研究を継続しております。
以上により、高機能ガラス事業における当連結会計年度の研究開発費は、20億円となりました。
(4)その他
当社グループでは、本社部門としても様々な研究開発活動に資金を投じており、これには他企業や大学等と連携して新技術や応用分野の開発に関する調査・研究活動を行う「インキュベーター」活動も含まれております。計画では、これらの新しい研究領域に力を入れていく計画でおります。当社グループの既存技術や製品は、様々な新規事業機会や新事業の創出可能性を有しており、そのうちのいくつかは、当社グループに大きく貢献する新規事業となる可能性があります。これらのうちの一つは、フロートガラス製造プロセスにおいて廃棄物燃料を代替的に使用することです。これにより燃料コストを大幅に削減するとともに環境負荷を低減することが可能と考えられます。
以上より、その他における当連結会計年度の研究開発費は、16億円となりました。
技術革新は、長期戦略ビジョンに掲げる「VAガラスカンパニーへの変容・変革」を推進するために必須の要素です。また、MTPフェーズ2においては、製品・サービスについて、より一層の付加価値化の推進や、将来を支える成長ドライバーを確立していく計画ですが、研究開発はその基盤となるものです。
当社グループの主要な技術革新プロジェクトは「スタープロジェクト」と呼ばれ、経営トップ主導の運営委員会にて、四半期ごとに進捗度やリソース配分の適切さなどを確認しております。
当社グループにおける当連結会計年度の研究開発費は、91億円となりました。
(1)建築用ガラス事業
建築用ガラス事業では、住宅や商業用建物向けのガラス製品の拡充に引き続き努めております。顧客ニーズに応えるべく主要な分野で技術革新を行っており、例えばソーラーコントロールガラスの品揃え拡充や真空ガラス「スペーシア®」の改良があげられます。
さらに、当社グループは、新領域での新製品を開発する顧客のため、オンラインコーティング製品や特殊ガラス組成製品の新規開発や改良を継続しております。顧客へ新規提案を行うため、当社の強みであるオンラインCVDコーティング製品拡充の努力を続けております。これには導電膜や低反射・反射防止鏡製品、非光沢、防指紋、抗菌、その他特性を有するコーティングの開発が含まれております。また先般、厚さ0.7mmの世界最薄の透明導電膜付ガラスの開発に成功いたしました。当社グループの製品は、デジタルサイネージ、タッチパネルやその他のディスプレイ類、商業用冷蔵ケース、医療分野や暖房及び内装向け等々、顧客企業の多様な最終製品に組み込まれております。
更に当社グループは、成長する太陽光発電向け製品の開発にも引き続き取り組んでおります。導電膜付基板ガラスの改良により、太陽光発電における発電効率の向上に貢献しております。
以上により、建築用ガラス事業における当連結会計年度の研究開発費は27億円となりました。
(2)自動車用ガラス事業
当社グループの自動車用ガラス事業における顧客は、市場動向の鍵である乗用車の電動化及び自動化に向けて、より革新的でより高度な製品を求めるようになりつつあります。当社グループは、競争優位の源泉であるコア技術に基づき、新製品の開発や核となる製造工程の継続的改善に重点を置いた研究開発を進めております。自動車産業界が求める、安全とセキュリティ、環境、コネクティビティ、快適さと利便性、スタイルといった領域で技術革新を進めております。
当社グループは、顧客と密接に連携を取りながら、ヘッドアップディスプレイ(HUD)用フロントガラスのような先進的な製品の開発を進めております。また、AR-HUD(拡張現実ヘッドアップディスプレイ)やLow-E(低放射)ガラス、超薄型軽量合せガラスなど最新技術を盛り込んだいくつかの製品が、既に顧客に採用されております。当社グループが独自に開発したプレス工法による先進的なガラス成形技術やシミュレーション技術は、顧客から高く評価されております。
当社グループは、従来のUV・IR(紫外線・赤外線)カットガラスのラインアップに、ゾルゲル・コーティング技術を採用した新製品を加えました。また、防曇ガラス用の新たなコーティング技術の開発にも力を入れて取り組んでおります。
以上により、自動車用ガラス事業における当連結会計年度の研究開発費は28億円となりました。
(3)高機能ガラス事業
高機能ガラス事業では、ディスプレイやその他の用途に用いられる超薄板ガラス、レンズ関連製品・部材、並びに電池用セパレーター、グラスコード、ガラスフレーク等のガラス繊維製品など、当社のコア技術を活用した多くの成長分野で事業を行っております。当社グループでは、これら変化の速い事業領域において、改良された新製品を生み出していくと共に、創エネ・蓄電・省エネといった新規分野に向けた製品・サービスの研究開発も行っております。当社グループは、当連結会計年度に、この成長市場に向けて、電池用セパレーターの改良製品を投入しております。当社グループでは、この他にも将来の成長が期待される新しい技術に関する研究を継続しております。
以上により、高機能ガラス事業における当連結会計年度の研究開発費は、20億円となりました。
(4)その他
当社グループでは、本社部門としても様々な研究開発活動に資金を投じており、これには他企業や大学等と連携して新技術や応用分野の開発に関する調査・研究活動を行う「インキュベーター」活動も含まれております。計画では、これらの新しい研究領域に力を入れていく計画でおります。当社グループの既存技術や製品は、様々な新規事業機会や新事業の創出可能性を有しており、そのうちのいくつかは、当社グループに大きく貢献する新規事業となる可能性があります。これらのうちの一つは、フロートガラス製造プロセスにおいて廃棄物燃料を代替的に使用することです。これにより燃料コストを大幅に削減するとともに環境負荷を低減することが可能と考えられます。
以上より、その他における当連結会計年度の研究開発費は、16億円となりました。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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