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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100DCP4

有価証券報告書抜粋 日本坩堝株式会社 研究開発活動 (2018年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループは、高機能化する金属やガラスなどの高温溶解プロセス向けに要求品質に適合したルツボなどの容器や、定形および不定形耐火物、その設備・プロセスの研究開発を行っております。
主な取引先である自動車及び関連産業、機械、重機に使用されるアルミニウムや鉄および電気・電子を中心とした銅や関連金属などの鋳造市場、高炉・電炉などの鉄鋼市場、環境・リサイクル市場を対象とした製品の開発改良を行っております。日本国内だけではなく、中国および東南アジア、北米を中心にそれぞれの国の要求品質にあった製品開発を行い輸出に繋げております。また、技術供与によるロイヤリティーを確保するための技術開発も継続的に進めております。

鋳造市場においては、弊社の代表的製品である黒鉛ルツボ「フェニックス」について他社との差別化を図る材質改良を継続するとともに、省エネ型縦溝付ルツボ「ゼブラックス(ZEBRAX)」の一層の改良を行い、積極的に拡販を進めております。また、ルツボに通電させることでCO2削減効果(地球環境対策)とともに高い溶湯温度制御性を有する「エレクリンキーパー」について、有力顧客と連携し更なる省エネ化・低コスト化を図った改良を実施しております。
不定形耐火物では、環境にやさしい炉材の開発に注力し、将来の環境規制を先取りし時機を逸さない研究開発活動を行っております。自動車で進むダウンサイジングに使用される耐熱合金製のターボチャージャー翼やそのハウジング製造には高機能の誘導炉用不定形耐火物や定形ルツボなどが必要であり、こうした顧客ニーズに応えるべく一層の品質安定化、新規開発を進めております。
当市場では、省エネやメンテナンス性を徹底追求した「NM炉」が高い評価をいただいております。また、新しい取組みとして、炉内の酸化物発生を大幅に抑え、酸化物清掃作業の回数を削減できる新型溶解炉「Freedom(フリーダム)」の販売を開始いたしました。取鍋の分野でも、CO2削減効果や高い温度制御性という特徴を持つ電気での取鍋加熱装置「エレマックス」を更に改良し、ガス加熱方式に比べ格段の省エネ性を実現しております。

鉄鋼市場では、高炉からの高温の溶解金属を受ける出銑樋およびその周辺で使用される製銑用不定形材およびタンディッシュなどで使用される製鋼用不定形材について、要求の厳しい国内顧客にきめ細かく対応するとともに、徹底した品質管理と継続的な技術開発を行っております。こうして国内で培った最新技術と品質管理手法を、海外の技術供与先ならびに現地顧客へ紹介・提供し、ロイヤリティー収入に繋げております。

環境・リサイクル・再生エネルギー市場では、焼却炉・溶融炉向けに技能経験が浅くとも施工が可能な不定形耐火物が改めて脚光を浴びており、従来製品の機能向上に向けた開発を進めております。
原子力発電所で発生した低放射性廃棄物処理を目的とした特殊ルツボ(キャニスタ)についても、引き続き品質のレベルアップに努めております。

研究開発活動は、製品開発部、鋳造技術部、エンジニアリング部、工場部門の技術課と連携し高い顧客満足を得るため取り組んでおります。ISO9001:2015年度版への移行も完了し、品質の維持・向上に向けた研究開発活動にこれまで以上に努めて参ります。

当連結会計年度の主な活動は次のとおりであります。
(1) 耐火物等事業
①省エネ、省メンテ性を加味した関連製品の開発改良
・縦溝付き省エネルツボ(製品名:ゼブラックス)
・エレクリンキーパー用ルツボ
・環境対策不定形耐火物
・高断熱不定形材
②黒鉛ルツボの性能向上と品質安定(製品名:フェニックス)
③浸漬型溶融金属保温チューブの改良(製品名:サーモチューブ)
④放射性廃棄物処理用高性能特殊ルツボの高品質化と安定生産確立と継続
(製品名:キャニスタ)
⑤鋳鋼および新合金、特殊耐熱性合金用 高周波誘導炉ルツボの改良
(製品名:ホワイトフェニックス、アルミナルツボ、ジルコニアルツボ、
プリシェイプルツボ、ゲルキャストルツボなど)
⑥高炉用不定形耐火物の性能向上
当連結会計年度における研究開発費の金額は、8千6百万円です。
(2) エンジニアリング事業
①軽作業、高品位、低コストアルミニウム連続溶解兼保持炉の開発改良
(製品名:無酸化炉Freedom)
②省エネ、省メンテ性アルミニウム連続溶解兼保持炉の開発改良(製品名:NM炉)
③省エネ型アルミニウム溶解兼保持ルツボ炉(製品名:MK炉)
④直接通電式アルミニウム保持ルツボ炉(製品名:エレクリンキーパー)
⑤焼却炉用耐火物開発とエンジニアリング活動(ゴミ焼却炉、灰溶融炉等)。
⑥電気式取鍋加熱装置の開発(製品名:エレマックス)
当連結会計年度における研究開発費の金額は、3千9百万円です。
なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、1億2千4百万円であります。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01131] S100DCP4)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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