有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100DDKD
TOTO株式会社 研究開発活動 (2018年3月期)
「Ⅴプラン2017」で目標に掲げた中長期経営計画の実現のため、日本で開発したオンリーワン技術をベースに、グローバル各国の地域特性や多様なニーズに応え、効率的な生産が実現可能となるよう研究開発に取り組んできました。また、組み立てやすい部品の設計やコスト削減、生産リードタイムの短縮を図るため、部材のプラットフォーム化を推進してきました。
燃料電池の発電モジュールとして開発しているセラミック製発電セル(SОFC)は、エネルギー消費量を抑制してCO2の削減に大きく貢献する技術です。これまで当社が培ってきたセラミック技術を応用した研究開発を行っており、高い発電性能と耐久性をもつ発電モジュールの開発に特化し、早期の事業化を目指しています。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は205億9千4百万円です。
当連結会計年度におけるセグメント別の活動内容、及び研究開発費は次のとおりです。
なお、各セグメントに配賦できない研究開発費が22億6千3百万円あります。
①グローバル住設事業
a.日本住設事業
日本市場においては、毎日の暮らしの中でお客様が快適に過ごしながらも、知らず知らずのうちに地球環境を守ることのできる商品の研究開発を進めています。
当連結会計年度において、レストルーム商品では、グローバル統一モデルとして、「ネオレストNX」を発売しました。陶器の美しさを最大限引き出す優美な曲線で、細部までこだわり抜いたデザイン、新開発の新「トルネード洗浄」、新「フチなし形状」、「エアインワンダーウエーブ洗浄」をはじめ、「きれい除菌水」による自動除菌、便器をナノレベルで滑らかにする「セフィオンテクト」などを搭載し、デザインと機能が高度に融合したトイレを実現しました。
洗面商品では、「お掃除ラクラク排水口(抗菌・防カビ仕様)」と「きれい除菌水」を搭載したシステムドレッサー「エスクア」を発売しました。
当セグメントに係る研究開発費は144億7千2百万円です。
b.中国・アジア住設事業、米州・欧州住設事業
中国・アジア住設事業、米州・欧州住設事業においては、日本で開発したコアテクノロジーをもとに、高機能・高品質を維持しながら、各国の規制や基準を満たした環境配慮商品の開発を行い、それぞれの地域に合ったデザイン設計を進めています。また、各生産拠点では、最新技術を導入すると共に、日本で培った技術を伝承し、技術者の育成も進めています。
生体力学や脳科学を駆使して開発した海外向けの浴槽「フローテーション・タブ」を発売しました。本格的なマッサージ機能の「ハイドロハンズ」、首から体を温める「首湯」などの機能を搭載し、さらに、浮力効果を生かすように浴槽形状を工夫。入浴中に脱力した姿勢を誘導し、心(頭)と体を休める新しい入浴スタイルを実現しています。
中国・アジア住設事業、米州・欧州住設事業に係る研究開発費は、合計で12億7千5百万円であり、各セグメントに係る研究開発費は、それぞれ中国が3億3千1百万円、アジア・オセアニアが1億円、米州が7億4千2百万円、及び欧州が1億円です。
②新領域事業
セラミック事業においては、半導体の製造装置の分野で、エアスライド、静電チャック、ボンディングキャピラリーなどといった高品質・高精度セラミック製品の研究開発を進めています。また、エアロゾルディポジション(AD)法を用いた緻密で密着力の高い「AD膜」の商材を増やし、幅広く採用いただいています。オンリーワン技術を活かした新領域事業の創出に向けて、さまざまな研究開発を行っています。
環境浄化技術「ハイドロテクト」は、当社グループによって、世界で初めて実用化に成功した技術で、内外装タイル建材・塗料・コーティング材等の光触媒層に光が当たると「分解力」と「親水性」が発生し、大気汚染物質(NOx)を除去する空気浄化効果や建物の外観をきれいに保つセルフクリーニング効果、抗ウィルス性・抗菌性等を有しています。また、「ハイドロテクト」を大型セラミックス陶板に施した「ハイドロセラ」シリーズは、高い耐久性によって、各種ビルなどのパブリック物件において信頼を獲得しています。「ハイドロテクト」は、自社製品への応用にとどまらず、パートナー企業と共に多様な建材を通じて更なる普及を目指しており、国内外で広く環境保全に貢献しています。
新領域事業に係る研究開発費は、合計で25億8千3百万円であり、各セグメントに係る研究開発費は、それぞれセラミック事業が19億8千9百万円、環境建材事業が5億9千3百万円です。
当社グループでは、年齢や性別、身体的状況、国籍、言語、知識、経験などの違いに関係なくすべての人が快適、安全に使える商品のデザインを行う「ユニバーサルデザイン」を推進しています。商品開発者がモニターの方々との対話や観察・検証を繰り返し、商品開発を行っています。 |
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は205億9千4百万円です。
当連結会計年度におけるセグメント別の活動内容、及び研究開発費は次のとおりです。
なお、各セグメントに配賦できない研究開発費が22億6千3百万円あります。
①グローバル住設事業
a.日本住設事業
日本市場においては、毎日の暮らしの中でお客様が快適に過ごしながらも、知らず知らずのうちに地球環境を守ることのできる商品の研究開発を進めています。
当連結会計年度において、レストルーム商品では、グローバル統一モデルとして、「ネオレストNX」を発売しました。陶器の美しさを最大限引き出す優美な曲線で、細部までこだわり抜いたデザイン、新開発の新「トルネード洗浄」、新「フチなし形状」、「エアインワンダーウエーブ洗浄」をはじめ、「きれい除菌水」による自動除菌、便器をナノレベルで滑らかにする「セフィオンテクト」などを搭載し、デザインと機能が高度に融合したトイレを実現しました。
浴室商品では、「コンフォートウエーブシャワー(3モード)」と「お掃除ラクラク排水口(抗菌・防カビ仕 様)」を搭載したバスルームを発売しました。「コンフォートウエーブシャワー」は、大粒の水玉をスイングしながら勢いよく吐水する新開発のウエーブ吐水と、従来シャワーの吐水とをミックスして適度な刺激感をもたらし、約35%節水を実現しています。また、「お掃除ラクラク排水口(抗菌・防カビ仕様)」はお客様のお掃除困りごとトップである排水口まわりに、カビやヌメリの増殖を抑制し、節水しながら清潔で快適な浴室空間を実現しています。 |
当セグメントに係る研究開発費は144億7千2百万円です。
b.中国・アジア住設事業、米州・欧州住設事業
中国・アジア住設事業、米州・欧州住設事業においては、日本で開発したコアテクノロジーをもとに、高機能・高品質を維持しながら、各国の規制や基準を満たした環境配慮商品の開発を行い、それぞれの地域に合ったデザイン設計を進めています。また、各生産拠点では、最新技術を導入すると共に、日本で培った技術を伝承し、技術者の育成も進めています。
生体力学や脳科学を駆使して開発した海外向けの浴槽「フローテーション・タブ」を発売しました。本格的なマッサージ機能の「ハイドロハンズ」、首から体を温める「首湯」などの機能を搭載し、さらに、浮力効果を生かすように浴槽形状を工夫。入浴中に脱力した姿勢を誘導し、心(頭)と体を休める新しい入浴スタイルを実現しています。
中国・アジア住設事業、米州・欧州住設事業に係る研究開発費は、合計で12億7千5百万円であり、各セグメントに係る研究開発費は、それぞれ中国が3億3千1百万円、アジア・オセアニアが1億円、米州が7億4千2百万円、及び欧州が1億円です。
②新領域事業
セラミック事業においては、半導体の製造装置の分野で、エアスライド、静電チャック、ボンディングキャピラリーなどといった高品質・高精度セラミック製品の研究開発を進めています。また、エアロゾルディポジション(AD)法を用いた緻密で密着力の高い「AD膜」の商材を増やし、幅広く採用いただいています。オンリーワン技術を活かした新領域事業の創出に向けて、さまざまな研究開発を行っています。
環境浄化技術「ハイドロテクト」は、当社グループによって、世界で初めて実用化に成功した技術で、内外装タイル建材・塗料・コーティング材等の光触媒層に光が当たると「分解力」と「親水性」が発生し、大気汚染物質(NOx)を除去する空気浄化効果や建物の外観をきれいに保つセルフクリーニング効果、抗ウィルス性・抗菌性等を有しています。また、「ハイドロテクト」を大型セラミックス陶板に施した「ハイドロセラ」シリーズは、高い耐久性によって、各種ビルなどのパブリック物件において信頼を獲得しています。「ハイドロテクト」は、自社製品への応用にとどまらず、パートナー企業と共に多様な建材を通じて更なる普及を目指しており、国内外で広く環境保全に貢献しています。
新領域事業に係る研究開発費は、合計で25億8千3百万円であり、各セグメントに係る研究開発費は、それぞれセラミック事業が19億8千9百万円、環境建材事業が5億9千3百万円です。
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