有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100DDM2
大平洋金属株式会社 研究開発活動 (2018年3月期)
当連結会計年度の研究開発は、3カ年計画(2016年度~同30年度)に基づき、効率的な製錬技術の開発と副産物の有効活用を主体にした生産技術の改善に加え、将来のニッケル原料調達のための湿式製錬に関する研究開発を推進いたしました。
なお、当連結会計年度に支出した研究開発費は、総額144百万円であり、内訳は、ニッケル事業143百万円及びその他0百万円であります。
(1) ニッケル事業
① 高効率の製錬技術の開発
生産工程においてエネルギーの効率的使用を主体に研究開発をすすめ、実機による検証試験を実施しております。② フェロニッケル生産工程からの副産物であるスラグの用途拡大
本年度もフェロニッケルスラグの各種用途に対して、他社との共同研究も含めて要求される品質特性とそれを踏まえた効率の良い生産方法の検討を継続しております。③ 低品位ニッケル鉱石を対象とする湿式製錬法の確立
ニッケル鉱石調達対策の一環としての低品位ニッケル鉱石を原料とする常圧浸出法を用いた湿式製錬法のプラント試験は、一応の成果を得ました。これまでの試験結果から、適正操業条件に大きく影響する鉱石の特性を見極めるための解析方法等、技術的課題となる事項に対し、検証試験を実施し、種々の鉱石毎に対応できる製錬技術の確立を目指しております。
④ ニッケル二次資源の有効活用
ニッケル二次資源の有効活用によるニッケル資源の確保とコスト低減を図るために、乾式法及び湿式法による活用方法の研究を開始いたしました。(2) 発電事業
該当事項はありません。(3) その他
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