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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100DAUE

有価証券報告書抜粋 虹技株式会社 研究開発活動 (2018年3月期)


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当社グループ(当社及び連結子会社)は鋳物関連分野及び機械、環境関連分野において多彩な技術を追求する企業として、絶えず個性的技術や商品を創り出すことを企業目標にして研究開発に取り組んでおります。鋳物関連技術では、新しい鋳造プロセス技術の開発や新しい機能を有した合金鋳鉄材や特殊鋳鋼材などの材料開発に取り組み、また商品開発や生産技術の向上にも取り組んでおります。鋳物関連技術以外では、新しい機械、環境関連技術や商品開発などを積極的に推し進めております。
現在、研究開発活動は、当社は開発部と各事業部の技術スタッフで実施しております。また、海外子会社の天津虹岡鋳鋼有限公司では技術スタッフが実施しております。研究開発に携わっている人数は当社グループ全体で27名であります。
当連結会計年度における全社の研究開発費は224百万円であります。なお、研究開発費には、当社の開発部で行っている熱解析、流動解析、応力解析などのためのシミュレーション技術の開発や全社的な基礎的研究など、各事業に配分できない費用が2百万円含まれております。
当連結会計年度における各セグメント別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は、次の通りであります。

1 鋳物関連事業
主に開発部と、関連事業部の技術スタッフが研究開発活動を実施しております。開発部では、新規事業化を目指して、新たに、極低炭素球状黒鉛鋳鉄鋳造プロセスを開発し、実用化に向けて取り組んでおります。このプロセスは、高強度、高延性を有し、鋼に匹敵する高ヤング率と高疲労強度、良摺動性を併せ持つ極低炭素球状黒鉛鋳鉄材をすでに開発して、関連特許を複数出願しております。この材料を利用して新商品を開発するために、複雑形状の機械部品製造の技術を確立してユーザーの評価を受けております。さらに多くのユーザーに評価を受けるために、コストパフォーマンスのための製造プロセスの技術改善やPR用カタログの作成を実施しております。また、用途拡大を図るために、さらに機能性の付加を追究して、弱電業界や自動車業界にもサンプル提供を含めて、PR活動を行っていきます。
このようなプロセス開発以外に、新しい機能や環境に優しい鋳鉄材、鋳鋼材の開発にも取り組んでおります。従来の球状黒鉛鋳鉄にはない高強度と高延性を同時に持つ新しい合金鋳鉄材を開発して特許出願を行っております。また、高価な合金の代わりに安価な合金を用いた非磁性の球状黒鉛鋳鉄材や鋳鋼材を見出したので、特許出願して非磁性の用途への実用化を図ります。
さらに、新たな機能鋳造材として、耐食、耐熱に優れた合金ダクタイル鋳鉄材を、電気化学的評価法を用いて取り組んでおります。成果として、耐食、耐熱に優れ、機械的特性にも優れた合金鋳鉄材を開発して特許出願に至りました。今後は用途の開拓とユーザー評価を受けながら実用化を目指していきます。
ユーザーの設計段階から参加していくために、熱解析と流動解析に応力解析を連動させた鋳造CAEの技術向上にも取り組んでおります。大型の鋳物製品でも短時間で解析できるように、新たな解析ソフトを備えて、鋳造後の残留応力や変形解析技術の確立に向けて実施しております。特に、鋳造材の高温特性や砂などの周辺材料の熱物性データを収集してきました。今後は検証実験を実施しながら、解析精度の向上を図っていきます。事業部門では独自の新商品として、公共の土木や建築用の新型人孔鉄蓋、電線共同溝用鉄蓋や極薄鋳鉄の鋳造技術を応用して什器や景観商品などの商品開発を続けており、特許出願と同時に、商品化によって拡販の実績が出始めております。
大型鋳物製品においてはこれまで培ってきたフルモールド法の技術に従来の砂型、金型の技術を組み合わせて難度の高い複雑形状の鋳物の製造技術を確立して、造船や新たな産業機械分野などに適用しつつあります。また、新しい熱処理方法を開発して連鋳棒の新材質の商品化も継続して進めており、売り上げにも貢献しております。
中国国内で自動車用プレス金型鋳物の生産・販売を手がける天津虹岡鋳鋼有限公司は、黒龍江科技大学と共同で鋳鉄材試験の研究を行っております。また、鋳鉄材の製造技術及び生産性向上のための技術開発にも取り組み、それに係る特許申請を行っております。上記の取組みに加えて、ITを活用したモノづくりにも積極的に取り組んでおります。当事業に掛かった研究開発費は211百万円であります。
2 環境関連事業
環境関連事業では、この事業部の技術スタッフが中心になって、これまで培ってきたストーカ方式の焼却炉に改良を加えた新ストーカ炉を開発してきました。この10トン/日以下の新型ストーカ炉は大幅な省エネやCO2削減が実現できる炉で、実証はすでに終えて大型案件の新規受注に貢献し始めております。新型ストーカ炉の新規受注の案件が増大しつつありますので、さらに実績に基づいて受注拡大に繋げていきます。これらの事業に掛かった研究開発費は2百万円であります。

3 その他
機械関連事業では、主に開発部と関連事業部の技術スタッフで実施しております。主に自動車の摩擦材のフィラーとして使われているメタルファイバーの材質、サイズや形状の種類を大幅に増やして、自動車摩擦材以外の用途開発に取り組んでおります。これまでに、将来の自動車分野に適用される新規の用途で複数受注が見込まれ、一部、出荷を始めております。数年後には大量受注が期待されるため、それに備えて量産体制を整えていきつつあります。また、自動車分野以外にもセメント分野、IT関連分野をはじめ、機械装置部品分野などで受注に結びつく新用途が拡大しつつあり、すでに受注に結びついているものもあることから、ユーザーの開拓に重点的に取り組んでまいります。
セラミックス関連では有形成形技術と製品開発を実施しております。耐熱性、耐スポーリング性、加工性を併せ持つカーボンセラミックス材は新たに高温用潤滑構造材としてIT関連の製造装置の部品に使われ、順調に売り上げに貢献しております。また、新たなコーティング材との組み合わせで、新規用途及び新規顧客拡大のためにガラス製品製造用の治具材や高温軸受け材、耐熱容器材への用途拡大を重点的に推し進めております。
工場用送風機装置では、高効率の送風機を開発でき、受注増に寄与しつつあります。さらに、大型品での高効率送風機の開発に取り組みつつあり、ボイラー業界や集塵機業界などに市場シェアの大幅な拡大を目指していきます。これらの事業に掛かった研究開発費は8百万円であります。

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このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01269] S100DAUE)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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