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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100FUDW

有価証券報告書抜粋 富士精工株式会社 研究開発活動 (2019年2月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループにおきましては、取引先の加工現場における切削加工・研削加工上の問題点をニーズとして吸い上げ、これを解決しうる商品を開発し提供することを研究開発活動の基本方針としております。
直近では「超硬工具や工具保持具(ホルダー)、治具、さらにはこれら周辺装置とのコンビネーションによる加工精度の向上」「加工工程の集約」「慢性不具合の解消」などといったテーマを中心に取り組んでおり、当連結会計年度における研究開発費の総額は1億2百万円(売上高比率0.5%)であります。
当社グループは生産・販売体制を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、研究開発活動は主に当社を中心とした日本セグメントで行っております。なお、当連結会計年度における主な研究開発の成果は、次のとおりであります。
(1) 汎用機向けホーニングツール
切削加工のボーリング工程と研削加工のホーニング工程を1台の設備で実施可能な一括ツーリングを提案しております。従来のエンジンブロックのシリンダー穴仕上げ研削は穴内径に高精度かつクロスハッチと呼ばれる加工面が要求されるため、ボーリング加工機とホーニング専用機の複数設備が不可欠とされていました。高精度加工を維持しつつ設備集約を図るため、ホーニング工程の汎用インターフェース化という切り口で製品開発を行いました。汎用インターフェース化を実現したことで切削工具であるボーリングホルダとホーニングツールを1台の設備で使用することが可能となり、お客様の設備投資額削減に貢献しております。
(2) スカイビング加工用ワークチャック
近年、歯車部品の歯切り加工に複合加工機を使ったスカイビング加工が主流になりつつあります。歯切り加工は部品の内径部または外径部に施されます。その際、被削物はワークチャックにより外径部または内径部を把持されます。当社製品は把持部の機構に容易に交換できる特殊コレットを採用し、多品種ワークの把持に対応しております。さらに、切り屑排出性を考慮した製品形状や被削物の姿勢検知システムを採り入れた高精度製品設計を目指しております。今後の顧客ニーズとして、クイックチェンジや軽量化、長寿命化などが挙げられており次期改善に着手しております。当社製品をお使いいただくことでお客様の設備投資額低減や作業性の向上に貢献しております。
(3) 新たな取り組み
当社は主軸に取り付ける切削工具や部品把持用のワークチャックの他に、付加価値治具や樹脂製品開発にも力を入れており、お客様の生産ラインの全体最適化を目指しております。
近年の多品種少量生産に柔軟な対応をするため、製品開発時にはフレキシブル性の向上を目指した取り組みを実施しております。その中で当社が長年培ってきた要素技術を複合化させ、自動化、省スペース化、高速化などのお客様ニーズに最適提案を行い、効率の良いライン運営をサポートできるように取り組んでおります。
また、近年、お客様の生産ラインにおける立ち上げ期間が非常に短くなっていますので、当社製品を不具合なくご使用いただくため、事前に製品性能を把握する評価を実施しております。当社では加工評価機や自動工具研削盤を導入し、加工評価からデータ解析、ツーリング提案を直ちに実施できる体制を整えております。お客様の生産性向上につながる製品開発の環境を積極的に整備し、高いレベルの開発品をご提供していきます。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01503] S100FUDW)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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