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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100G0QM

有価証券報告書抜粋 日本精工株式会社 研究開発活動 (2019年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

(1) 基本方針

当社グループは、企業理念に定める「円滑で安全な社会に貢献し、地球環境の保全をめざす」を実現するため、お客様や社会のニーズを的確にとらえ、4つのコアテクノロジー(トライボロジー(摩擦・潤滑)技術、材料技術、解析技術、メカトロ技術)を駆使した製品や技術の開発を進めています。これらの開発活動を通して、高機能・新機能製品をタイムリーに市場へ供給することにより、省エネルギー、CO2排出量削減など地球環境保全を図るとともに、安全・安心な社会の実現に貢献します。

(2) 研究開発の成果


産業機械事業
当社グループは、持続可能な社会の実現に向けて、産業機械の消費電力低減、CO2削減、メンテナンスコスト削減、信頼性向上に貢献する製品を開発しています。世界の消費電力量の約4割を占めるモータの効率向上による省エネを実現するため、回転時のグリースの攪拌抵抗を減らした「高効率モータ用軸受」を開発しました。製鉄設備の過酷な環境で使用される圧延機ワークロールにおいては、密封設計や水浸入時の影響を最小化したグリースを採用した「長寿命・耐水グリース密封型四列円すいころ軸受」の開発により長寿命化を実現し、設備の稼働率向上、メンテナンスコストの削減に貢献します。高効率・高精度化が進む工作機械においては、ボールねじの転走面に世界で初めて表面改質技術を採用した「高精度・長寿命ボールねじ」の開発により、位置決め精度寿命の長期化を実現し、生産性の向上やメンテナンスフリー化に貢献します。
NSKのメカトロ技術を適用した製品として、ボールねじ式の「鉄道車両向け動揺防止アクチュエータ」を開発し、鉄道車両の乗り心地向上と高速化の両立に貢献しています。
製造業ではIoTへの取組みが進み、其々の機械が相互に協調・連携して最適な状態で稼動することにより生産性向上や製品の品質向上などが図られています。状態監視・診断ソフトウェア「ACOUS NAVITM」は、機械の性能を左右する重要な要素である軸受、ボールねじ、リニアガイドの稼動状態を監視し、異常の有無を早期に診断する事で、機械トラブルの拡大を未然に防ぎ、生産性向上に貢献します。

自動車事業
当社グループは、自動車の省燃費、省電費、軽量化、安全性向上に貢献する製品開発を行っています。自動車の電動化への対応として、転動体への特殊加工により、潤滑が希薄な過酷環境下での耐久性向上と、低速回転域の低フリクション化を可能とした電動車変速機向け円すいころ軸受「NSK LCubeⅡTM」を開発し、電動車の燃費・電費向上に貢献します。EVにおいては車両動力性能向上や航続距離延伸のため従来の減速機から2段変速機へ置き換える動きがあります。その変速をスムーズに行うため、軸と非接触で小型化・高応答性を実現した「EV変速機用トルクセンサ」を開発しました。これはEVのみならず既存変速機の効率向上にも貢献します。その他にも、直動式電動アクチュエータにボールねじと共に使用する要素技術として「ロック機構」を開発しました。これにより、モータの消費電力を節約することができます。
安全性向上と快適性を両立させる製品として、軽量化を図り、振動剛性アップによる快適性の向上を実現した、新たな衝突エネルギー吸収機構の「樹脂ピン式内部収縮ステアリングコラム」を開発しました。また、高度運転支援システム(ADAS)や自動運転による高機能化に対応するため、「次世代ステアリング制御ソフトウェア」を開発しました。コラムタイプ電動パワーステアリングをはじめ、次世代ステア・バイ・ワイヤシステムにいたるまで、多様化するステアリング製品で、快適、安心な操舵感を提供する事が可能です。
更なる安全性向上技術として、自動車のサスペンションに取り付ける「積載荷重センサ」を開発しました。小型商用車の過積載の防止や、将来実用化が期待される自動運転車の状態監視などに利用できます。

当連結会計年度の研究開発費はグループ全体で19,023百万円であり、その内訳は、産業機械事業3,812百万円、自動車事業14,909百万円、その他301百万円です。

なお、主な成果は次のとおりです。
(産業機械事業)
・ 軸受の損失を6割低減する「高効率モータ用軸受」
・ 過酷な使用環境に適応する圧延機ワークロール用「長寿命・耐水グリース密封型四列円すいころ軸受」
・ 表面改質技術で磨耗を低減する「高精度・長寿命ボールねじ」
・ 鉄道車両の乗り心地向上と高速化の両立に貢献する「鉄道車両向け動揺防止アクチュエータ」
・ 状態監視・診断ソフトウェア「ACOUS NAVITM」

(自動車事業)
・ 電動車の燃費・電費向上に貢献する変速機向け円すいころ軸受「NSK LCubeⅡTM」
・ 電動車の走行性能と電費の改善に貢献する「EV変速機用トルクセンサ」
・ ボールねじアクチュエータの消費電力削減に貢献する「ロック機構」
・ 安全性を向上させた「樹脂ピン式内部収縮ステアリングコラム」
・ 多様なステアリング製品に対応可能な「次世代ステアリング制御ソフトウエア」
・ 自動車の過積載防止に貢献する「積載荷重センサ」

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01600] S100G0QM)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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