有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100I30G (EDINETへの外部リンク)
株式会社不二越 研究開発活動 (2019年11月期)
当社グループは「成長企業への挑戦、夢をかなえるものづくり企業へ」という長期ビジョンのもと、多彩な商品・技術をあわせ持つ総合機械メーカーとして、独自性の高い開発で社会の発展に貢献し、顧客から選ばれる企業を目指しております。中期的にはロボット・ロボットシステムと、社内で培い進化してきた多彩な生産技術・ノウハウ、さらに、自動化・情報化・電動化に適した部品・加工技術を提供し、多様化する社会に向けたお客様の製品やその生産ラインの進化に貢献してまいります。
これらを実現するため、ロボットR&Dセンターを拡充し、最先端のシステム・ソフトウエア開発を進めるなど、ロボットを核にした総合機械メーカーとして、世界最高水準の技術でものづくりの革新をリードしてまいります。また、技術開発本部内に「先進技術開発部」を新設し、近未来の社会ニーズを想定した上で、事業化に必要な要素技術開発を進めてまいります。
開発にあたっては、オープンイノベーションを志向し、ユーザーやサプライヤー、産学官との共同開発を推進することで、当社の技術シーズを補完しながら開発のスピードアップをはかっております。
これらの活動に伴う当連結会計年度の研究開発費は、機械工具事業で4,038百万円、部品事業で1,739百万円、その他の事業で652百万円となり、総額で6,428百万円となりました。
当連結会計年度の主な活動状況および開発成果は、次のとおりであります。
(1)機械工具事業
ロボットでは、主に電機・電子分野での搬送・組立ニーズに応えるため、シリーズ最軽量の超小型コンパクトロボット「MZ01」を市場投入し、25kg可搬ロボット「MZ25」の開発を進めるなど、ラインナップの拡充を進めてまいりました。「MZ01」は、日刊工業新聞社主催の2019年「十大新製品賞 本賞」を受賞するなど、生産設備の省スペース化や生産性向上への貢献が評価されております。さらには、使いやすさを高め、ロボットシステムの構築を容易にするロボット用ビジョン「NVsmart」、バリ取りの自動化に必要な機能をオールインワンで装備したロボットシステム「NS-Platform バリ取りセル」の商品化も行っております。今後もラインナップの拡充を図ると共に、IoTやAIをはじめとした新技術を積極的に活用することで、より使いやすいロボットシステムを提案し、幅広い分野で高まる自動化ニーズに応えてまいります。
工具では、切削工具の基本要素である材料・形状・コーティングを全て一新し、長寿命・高能率・多用途という穴あけ加工に求められる全ての機能が飛躍的に向上した超硬ドリル「アクアREVOドリル」のシリーズ化として、新開発の油穴形状を採用した「アクアREVOドリルオイルホール」の発売を開始しました。加えて、アクアREVOブランド初の超硬エンドミルとなる「アクアREVOミル」を開発し、ものづくりの世界に革命を起こすべく、着実にアクアREVOブランドのシリーズ拡大と市場への浸透を図っています。また、タップにおいては
「Hyper Zタップ」の高硬度材用として、「Hyper Z ロースパイラル」をラインナップに追加しました。これにより、Hyper Z タップシリーズで被削材の適用範囲は軟鋼から高硬度鋼までカバーし、ねじ穴加工において卓越した安定性と長寿命を実現し、ユーザーの生産性向上とコストダウンに貢献しております。これからも、材料のマテリアル部門、熱処理のサーモテック部門と連携し、より良い工具づくりを目指します。
工作機械では、機械・工具の双方を提供できる世界でも類のないメーカーである特徴を活かし、高能率・高精度な歯車スカイビング複合加工機のシリーズ拡充、拡販に取り組んでいます。今後は、更なる自動化オプションの開発、AI・IoTを活用したシステム開発に取り組み、ユーザーの要望に応えた工作機械の開発を進めてまいります。
(2)部品事業
ベアリングでは、自動車分野の電動化に対応する駆動モータ用玉軸受や、エンジンの効率改善に寄与する電動VCT用軸受の供給を拡大しています。産業機械分野では、輸送機器やインダストリー4.0に対応するデバイスに向けて多点接触玉軸受を展開し、小型化・高効率化・信頼性向上を通じて持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいます。
油圧では、工作機械・産業機械におけるIoT化に応える、通信機能を持つ新型インバータ搭載の省エネ油圧ユニットNSPiを2019年2月に、複合加工機等自動化で必要とされる圧力の任意制御に最適な比例弁用デジタルアンプ、および、高圧ピストンポンプPZH-2Bを7月に発売しました。現在、鍛圧機械向けに、高圧ピストンポンプとして3つめのシリーズとなるPZH-1Bと、省エネ高精度なパワーマイスターシリーズに従来比で2倍の大容量UPS-2Aシリーズを2020年度に市場投入すべく開発を行っております。
カーハイドロリクスでは、主力商品の自動車用ソレノイドバルブや自動車用ベーンポンプに加え、家庭用燃料電池に用いられる小型ポンプの生産を行っており、新モデルの量産を開始しました。また、今後のEV市場の拡大を見据え、油圧を使わない電子制御アクチュエータのラインナップ拡充にもとり組んでおり、2020年度も新モデルの市場投入を予定しています。
(3)その他の事業
マテリアルでは、EV化・車両軽量化を背景に増加する高機能樹脂の成形市場や、5G/IoT向け半導体製造装置部品のフッ素樹脂部品市場に対し、射出成形機用スクリュ部品を市場展開しております。2017年に市場投入したスクリュ部品「NPR-FX25」はフッ素樹脂耐食材として世界最高強度をもつ優れた部品として評価が進み、高い清浄度が要求される部品へのコンタミ抑制効果が認められたことなどから、適用範囲の拡大が進んでおります。さらに、これまで基礎開発として取り組んできた摩擦撹拌接合技術を、今後拡大が見込まれるEV市場向け異種材接合部材の開発へ展開するなど、市場ニーズに対応する新素材開発を進めております。
サーモテックでは、市場拡大している部品用耐摩耗DLC膜を開発しました。また、改良型真空浸炭炉は、ロボット用減速機部品などの処理で採用されており、CO2排出量の多いガス浸炭炉の代替装置として、堅調に推移すると期待されます。
これらを実現するため、ロボットR&Dセンターを拡充し、最先端のシステム・ソフトウエア開発を進めるなど、ロボットを核にした総合機械メーカーとして、世界最高水準の技術でものづくりの革新をリードしてまいります。また、技術開発本部内に「先進技術開発部」を新設し、近未来の社会ニーズを想定した上で、事業化に必要な要素技術開発を進めてまいります。
開発にあたっては、オープンイノベーションを志向し、ユーザーやサプライヤー、産学官との共同開発を推進することで、当社の技術シーズを補完しながら開発のスピードアップをはかっております。
これらの活動に伴う当連結会計年度の研究開発費は、機械工具事業で4,038百万円、部品事業で1,739百万円、その他の事業で652百万円となり、総額で6,428百万円となりました。
当連結会計年度の主な活動状況および開発成果は、次のとおりであります。
(1)機械工具事業
ロボットでは、主に電機・電子分野での搬送・組立ニーズに応えるため、シリーズ最軽量の超小型コンパクトロボット「MZ01」を市場投入し、25kg可搬ロボット「MZ25」の開発を進めるなど、ラインナップの拡充を進めてまいりました。「MZ01」は、日刊工業新聞社主催の2019年「十大新製品賞 本賞」を受賞するなど、生産設備の省スペース化や生産性向上への貢献が評価されております。さらには、使いやすさを高め、ロボットシステムの構築を容易にするロボット用ビジョン「NVsmart」、バリ取りの自動化に必要な機能をオールインワンで装備したロボットシステム「NS-Platform バリ取りセル」の商品化も行っております。今後もラインナップの拡充を図ると共に、IoTやAIをはじめとした新技術を積極的に活用することで、より使いやすいロボットシステムを提案し、幅広い分野で高まる自動化ニーズに応えてまいります。
工具では、切削工具の基本要素である材料・形状・コーティングを全て一新し、長寿命・高能率・多用途という穴あけ加工に求められる全ての機能が飛躍的に向上した超硬ドリル「アクアREVOドリル」のシリーズ化として、新開発の油穴形状を採用した「アクアREVOドリルオイルホール」の発売を開始しました。加えて、アクアREVOブランド初の超硬エンドミルとなる「アクアREVOミル」を開発し、ものづくりの世界に革命を起こすべく、着実にアクアREVOブランドのシリーズ拡大と市場への浸透を図っています。また、タップにおいては
「Hyper Zタップ」の高硬度材用として、「Hyper Z ロースパイラル」をラインナップに追加しました。これにより、Hyper Z タップシリーズで被削材の適用範囲は軟鋼から高硬度鋼までカバーし、ねじ穴加工において卓越した安定性と長寿命を実現し、ユーザーの生産性向上とコストダウンに貢献しております。これからも、材料のマテリアル部門、熱処理のサーモテック部門と連携し、より良い工具づくりを目指します。
工作機械では、機械・工具の双方を提供できる世界でも類のないメーカーである特徴を活かし、高能率・高精度な歯車スカイビング複合加工機のシリーズ拡充、拡販に取り組んでいます。今後は、更なる自動化オプションの開発、AI・IoTを活用したシステム開発に取り組み、ユーザーの要望に応えた工作機械の開発を進めてまいります。
(2)部品事業
ベアリングでは、自動車分野の電動化に対応する駆動モータ用玉軸受や、エンジンの効率改善に寄与する電動VCT用軸受の供給を拡大しています。産業機械分野では、輸送機器やインダストリー4.0に対応するデバイスに向けて多点接触玉軸受を展開し、小型化・高効率化・信頼性向上を通じて持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいます。
油圧では、工作機械・産業機械におけるIoT化に応える、通信機能を持つ新型インバータ搭載の省エネ油圧ユニットNSPiを2019年2月に、複合加工機等自動化で必要とされる圧力の任意制御に最適な比例弁用デジタルアンプ、および、高圧ピストンポンプPZH-2Bを7月に発売しました。現在、鍛圧機械向けに、高圧ピストンポンプとして3つめのシリーズとなるPZH-1Bと、省エネ高精度なパワーマイスターシリーズに従来比で2倍の大容量UPS-2Aシリーズを2020年度に市場投入すべく開発を行っております。
カーハイドロリクスでは、主力商品の自動車用ソレノイドバルブや自動車用ベーンポンプに加え、家庭用燃料電池に用いられる小型ポンプの生産を行っており、新モデルの量産を開始しました。また、今後のEV市場の拡大を見据え、油圧を使わない電子制御アクチュエータのラインナップ拡充にもとり組んでおり、2020年度も新モデルの市場投入を予定しています。
(3)その他の事業
マテリアルでは、EV化・車両軽量化を背景に増加する高機能樹脂の成形市場や、5G/IoT向け半導体製造装置部品のフッ素樹脂部品市場に対し、射出成形機用スクリュ部品を市場展開しております。2017年に市場投入したスクリュ部品「NPR-FX25」はフッ素樹脂耐食材として世界最高強度をもつ優れた部品として評価が進み、高い清浄度が要求される部品へのコンタミ抑制効果が認められたことなどから、適用範囲の拡大が進んでおります。さらに、これまで基礎開発として取り組んできた摩擦撹拌接合技術を、今後拡大が見込まれるEV市場向け異種材接合部材の開発へ展開するなど、市場ニーズに対応する新素材開発を進めております。
サーモテックでは、市場拡大している部品用耐摩耗DLC膜を開発しました。また、改良型真空浸炭炉は、ロボット用減速機部品などの処理で採用されており、CO2排出量の多いガス浸炭炉の代替装置として、堅調に推移すると期待されます。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01603] S100I30G)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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