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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100G8NX

有価証券報告書抜粋 カシオ計算機株式会社 研究開発活動 (2019年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等


当グループ(当社及び連結子会社)は、「創造 貢献」を経営理念に掲げ、独創的な製品の開発を通じて社会に貢献することを目指し、積極的な研究開発活動を行っております。
当連結会計年度においては、商品企画機能とマーケティング機能を統合した事業戦略本部を設立、事業戦略本部の立てた戦略を実現するために、効率的なものづくりを行う開発本部を設置しました。また、新規事業の開発を強力に推し進めるべく、事業開発センターを設置しました。各々の事業の垣根を越えた横断的技術融合を促進するための体制のもと、既存事業の拡大と新規事業の確立に繋げてまいります。
研究開発体制は、新規事業及び長期的視野に立脚した基礎研究・要素技術開発を担当する事業開発センター、既存事業に直結した製品化開発を担当する開発本部から構成されております。
なお、当連結会計年度における研究開発費は7,354百万円であり、セグメントごとの主な成果は次のとおりであります。

(コンシューマ)
当セグメントに係る研究開発費は3,460百万円であり、主な成果は次のとおりであります。
◎ 新しい耐衝撃構造を採用した“G-SHOCK”
新たな耐衝撃構造を採用し、小型・薄型化を実現した耐衝撃ウオッチ「MTG-B1000」を開発しました。ベゼルと裏蓋を4本のメタルパイプで連結する従来の構造から、ベゼルと裏蓋を面状のパーツで連結して箱型のフレームを形成することで、耐衝撃性を高めています。それに合わせて、パーツの配置を組み替えたことにより小型化と薄型化も実現し、腕に馴染みやすいサイズに仕上げました。
◎ 「カーボンコアガード構造」を採用した“G-SHOCK”
航空機の機体にも使用されるカーボン素材の特性を活かした新しい耐衝撃構造「カーボンコアガード構造」を採用した耐衝撃ウオッチ「GWR-B1000」を開発しました。カーボン繊維強化樹脂を用い、ケースと裏蓋を継ぎ目なく一体化させた「カーボンモノコックケース」を使用することで、高強度でありながら軽量化も実現しました。また、ケースの強度向上と回路押さえ板の構造を変更し、ケース側面のボタンを覆うガードが無くても、ボタンシャフトや基板への直接衝撃を抑制できるようになりました。これにより、今までの“G-SHOCK”のイメージを一新する大胆な「ボタンガードレスデザイン」が可能になりました。
◎ 3日間のアクティビティでもカラー地図が使えるアウトドア向けリストデバイス
最大3日間のアクティビティでもオフライン地図の利用・GPSによる位置情報記録が可能な「WSD-F30」を開発しました。通常はモノクロ画面で時刻・センサー情報を表示、ボタンを押すとカラー地図を表示します。また、予め入力したスケジュールに沿って睡眠中は自動的に電力消費の小さいスタンバイ状態に切り替えるなどして消費電力を抑えます。行動計画に沿った最適な電源管理により、一回の充電で最大3日間のアクティビティでも活用できるようになりました。
◎ 見やすさと使いやすさが進化した“EX-word”
表示のUIデザインを刷新し、見やすさと使いやすさを進化させた「XD-SR4800」など電子辞書14機種を開発しました。ホーム画面のレイアウトやコンテンツの表示画面を見直し、使用頻度の高い英語系や国語系などの機能アイコンやコンテンツのみをすっきりとレイアウトし、見やすさと使いやすさを進化させました。表示には、5.2型のフルワイドVGA高精細カラー液晶を備え、新たに採用したUDフォント、行間スペースの拡大、効果的な文字色活用により、読みやすさも改善しています。
◎ テープ余白やカートリッジのゴミ削減などユーザーの不満点を解消したラベルライター
ユーザーが感じていたラベルライターの不満点の解決を図り、環境面に配慮するとともに使用時におけるコストカットも可能にしたラベルライター「EC-K10」を開発しました。印刷時にテープを巻き戻すことでテープ先頭の余白を低減しています。余白部分を従来モデルの5分の1となる最小3mmまで抑えており、無駄を減らすことでテープのコスト削減を可能にしました。「EC-K10」専用の“ラミネートサーマル”テープを新たに開発。発色層をPETフィルムでラミネートすることで擦れや汚れなどに対する耐久性に優れ、ファイルのラベリングなどにも適しています。
◎ スマートフォンなどと連携して曲を追加できる電子キーボード
スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスとの連携機能を新たに備えた光ナビゲーションキーボード「LK-511」を開発しました。最新ヒット曲やアニメ曲を含む本体内蔵200曲以外にも、付属のオーディオケーブルでスマートデバイスと接続することで、曲をダウンロード購入して、収録曲を増やせます。これにより、子供に人気の曲や親の世代が好きな曲まで、家族みんなで練習することができます。
◎ 業界で最もスリムでスタイリッシュな電子ピアノ
奥行き業界最短となるスリムでスタイリッシュなデザインを実現し、上質な鍵盤タッチと本格的な音色を備えた「PX-S1000/S3000」を開発しました。新開発の“スマートスケーリングハンマーアクション鍵盤”により、奥行き232mmを実現し、さまざまな住宅環境でも場所をとることなく、手軽にピアノを楽しむことができます。加えて、優れた連打性とグランドピアノのタッチ感など、ピアノ本来の性能もしっかりと備えています。Bluetooth®を使ったオーディオ再生機能も新たに搭載しました。音の広がりや演奏会場の響きを加えることができるBluetooth®スピーカーとしても使用できるだけでなく、お気に入りの曲に合わせた演奏も可能です。

(システム)
当セグメントに係る研究開発費は543百万円であり、主な成果は次のとおりであります。
◎ スマートフォンと連動して設定や売上確認ができる電子レジスター
Bluetooth® Low Energyに対応し、スマートフォンのアプリからレジの設定や売上確認、店舗経営に不可欠な収入と支出に関するレポート表示などができる電子レジスター「SR-S4000/C550」を開発しました。商品名、価格変更などの設定や、週次・月次・年次単位での店舗売上のグラフ表示、さらには日誌の作成までもスマートフォンから操作、確認が可能になりました。業務の効率化を図れるほか、売上情報をスムーズに可視化できるので、店舗運営に役立てることができます。
◎ ワンクリックで簡単に無線投映できる水銀フリープロジェクター
ICT活用が進む教育現場の使いやすさを考え、9つのエデュケーショナル・ソリューション機能(ES機能)を搭載した水銀フリープロジェクター「XJ-S400UN」を開発しました。簡単に無線投映ができる「ワンクリックコネクション」、最大40端末からの投映を一括管理する「モデレーター機能」、パソコンのある教壇にいちいち戻ることなく手元のスマートデバイスから資料の切り替え等が行える「PCリモート」など、学校はもちろん、会社での会議やプレゼンでも力を発揮します。機器操作の手間を減らし、ICTを活用した授業の効率化や企業の生産性向上に役立ちます。

(その他)
当セグメントに係る研究開発費は3百万円であります。

上記以外にセグメントに関連づけられない基礎研究に係る研究開発費は3,348百万円であり、主な成果は次のとおりであります。
◎ 独自の可視光通信を使った高精度の位置測位システム
LED灯の発光色を変化させて信号を送信する独自の可視光通信を使い、工場や倉庫などの屋内で作業する移動機器の位置や状態の情報を収集できるシステム「picalico(ピカリコ)」を開発しました。工場の自動搬送機や台車、倉庫のフォークリフト、パレットなどに設置したLED灯から信号を送信し、それをカメラで受信することで、±60cm以下の高い精度で移動機器の位置をリアルタイムに測位することが可能です。また、LED灯の信号を切り替えることで、位置測位だけではなく、積荷の有無といった移動機器の状態も情報として収集できます。
◎ 患部の接写と通常の撮影が1台で可能な皮膚科医向けカメラ
皮膚にレンズを直接当てて撮影する接写と、通常の撮影が1台で可能なダーモカメラ「DZ-D100」を開発しました。皮膚内部の色や構造を確認するのに必要な偏光撮影、皮膚の表面の病変部を記録する非偏光撮影、隠れたシミやぼやけたほくろなどの辺縁部がくっきり写るUVの撮影をワンシャッターで実現。それぞれの画像が同一画角で撮影できるので比較検証するときに役立ちます。撮った画像を管理できるパソコン用ソフト「D’z IMAGE Viewer(ディーズイメージビューワー)」(共同研究:信州大学)も用意。無線LANにより、撮影した画像をパソコンに自動転送できます。IDを入力して撮影した画像は、自動的にIDごとに振り分けられるので、面倒なフォルダ分けが不要です。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01935] S100G8NX)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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